住友林業株式会社
住友林業は、1691年に住友家が別子銅山(愛媛県新居浜市)の製練のための燃料や坑木用の木材調達を担う「銅山備林」経営が原点となっている。財閥解体により、林業部門の分割、合併を経て、1948年に住友林業として会社を設立。設立以降は木材・建材を中心とする商社事業を展開してきたが、1964年に分譲住宅事業、1975年に木造注文住宅事業に進出した。2022年10月現在、札幌市内での建築確認申請実績は71棟にのぼる。 特徴のひとつが「銘木」を使用した家づくり。同社で家を建てたオーナーの約66%が「木の質感」が住友林業の決め手になったと回答している。性能面にもこだわり、中でも耐震性の強化においては、一般サイズの約5倍の太さのある柱と梁、基礎を金属によるメタルタッチで接合する同社独自のBF構造を採用。実証実験で東日本大震災を超える揺れをクリアしている。また、居住者や環境に優しい原料にこだわり、断熱材に使われるグラスウールには、一般的な石油由来ではなく、植物由来のものを使用したものを採用している。 住宅事業のほか、海外での植林事業や国内外から木材・建材を仕入れ・販売する流通事業、介護付き有料老人ホームの運営や宿泊事業といった生活サービス事業など、多角的な事業を展開している。