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ヨーロッパの田舎風の住まい 十勝・cubeチセの住宅事例まとめ【前編】


自然素材、塗り壁、無垢材、古材、自由設計の注文住宅でアンティークの雑貨や家具が似合う「ヨーロッパの田舎風」の家づくりが得意な十勝の住宅会社といえば、cubeチセを思い浮かべる方も多いと思います。

ここ数年はこうしたテイストの住宅も増えましたが、cubeチセは、まだ十勝・帯広で、住宅の塗り壁、古材活用などがほとんど行われていなかった10年以上前から、塗装、左官、建具の職人さんたちに呼びかけ、職人さんたちとともにこうした自然素材の家づくりを100棟以上実現させてきた実績とノウハウがあります。

ヨーロッパの住宅を研究し、帯広でこうしたヨーロッパの田舎風の家づくりを行っている、インテリアコーディネーターの末守恭子さん。アンティークの雑貨や家具を扱うアンティークショップ「アンティークチセ」も運営されています。

Iezoomでは既に


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などの事例をご紹介させていただいておりますが、これまでにcubeチセは累計100棟以上の新築戸建て住宅を建てています。そこで今回は、cubeチセの末守さんに過去の施工例を一挙に12事例お聞きし、ダイジェストでご紹介します。


目次

事例1 洋館のような可愛らしい住まい/浦幌町A邸



洋館のような可愛らしく風格もある外観。2012年に設計施工させていただいた浦幌町のA邸です。こうした美しい外観を生み出すために実は屋根形状や窓など、各所に複雑な設計、施工上の工夫をしています。外壁は全面塗り壁でナチュラルな雰囲気です。



窓やバルコニーの形状の美しさを一番感じるのは、室内の灯りがともる夕暮れ時です。窓の位置や、室内の照明の色味を揃えることなど、屋外からの印象も含めて検討しています。



可愛らしい窓や照明。素材感やディテールを大切にするcubeチセの家づくりは、玄関まわりから既に他の住宅会社と違う面があると思います。



カントリーテイストのキッチン。リビングでお子さんが遊んでいる様子を見守れる配置にしています。A邸は奥さまとの打ち合わせを中心に、さまざまなご要望を踏まえてプランニングしています。



キッチンの裏には奥さまがお仕事に集中できるように、小部屋を用意しました。



キッチンの正面はダイニング。オープンルーバータイプのアンティークな窓飾りは、センター・バーを引き上げると、扉を閉じても向こうが透かして見えます。



ちょうど塔屋に位置するダイニングは、独立した居心地の良さが特徴です。



キッチンの向かいにはキッチンカウンターも用意しています。



リビングです。右はキッチン。左はダイニング。



2階は寝室や子ども部屋、バルコニーなどがあります。

事例2 地中海リゾートをイメージした家/帯広市AS邸



2008年完成の帯広のAS邸です。AS様は同僚の自宅を訪問したのがきっかけで、設計施工したcubeチセに問合せいただいたのがご縁です。

帯広市内ですが敷地横に森が広がる好立地。外観はモダンな地中海リゾート風で、窓には2008年当時ではまだ珍しかった木製トリプルサッシを採用し、デザイン・性能ともにこだわっています。



木製の電動スライダーシャッターが付いたガレージをビルトイン。ガレージ内部はロフトも付いた充実設計です。三角の造作窓が良いアクセントになっています。森を眺めながらお風呂を楽しみたいという希望を反映し、2階テラスの奥に浴室を配置しました。



玄関。アンティークのステンドグラスをはめ込んだドアはオリジナル。ドアの向こうはリビングにつながっています。



仕切り壁の裏側はシューズクロークで、そこからもリビングに出入りができます。広い玄関の土間続きにはタイルで仕上げた手洗いもつくりました。



リビング。向かって左手前から順に、奥さまの家事コーナー、リビングドア、シューズクローク、一番奥に書斎、リビング階段、その右手にダイニング・キッチンがあります。リビング階段の踊り場は、当初ピアノを置く予定でゆとりの設計に。



手芸が得意な奥さま。作業の途中でも気兼ねなくミシンを出しておけるよう、リビング横に家事コーナーをプランしています。ここならリビングで遊ぶお子さまの様子にも目が届いて安心です。



ご主人の書斎には、大容量の本棚を造作。あえて扉を設けずオープンにしています。



書斎はちょうどリビング階段の裏手にあり、通路がダイニング・キッチンへとつながる回遊式になっています。



オリジナルのキッチン台や食器収納でコーディネートしたキッチンは、まるでヨーロッパの絵本に出てくるような温もりあふれる空間。アイランドキッチンは奥さまのご希望でした。



リビング横には来客時にも便利な和室を用意しています。



AS邸の2階には主寝室や個室のほか、ユーティリティと浴室を設けました。このテラス越しに森を眺めながら毎日お風呂を楽しめるなんて、夢のようですね。

こちらのお宅は完成見学会に120組もの来場がありました。完成前から「何ができるのか」と道行く人も気になるお住まいです。

事例3 音楽室やこだわりキッチンのある家/幕別町H邸



2013年完成、幕別町のH邸です。外観はドーマーと2階バルコニーの小屋根が対を成す美しいデザイン。窓から漏れる灯りが室内の温もりを感じさせます。



アンティークのステンドグラスのドアを開けて、アーチ型の天井が美しい廊下を抜けると開放的な吹抜けがあるリビング。



リビングの横には家族が一緒に楽器演奏を楽しむためのスペースとモダンな洋風畳を敷いた和室。



和室横の演奏スペース。ご家族でバイオリンを楽しまれています。ステンドグラスも採用させていただきました。



キッチンはフルオーダーです。水栓とホーローのシンクはアメリカのコーラー社製。天板は奥様のご希望でタイル仕上げにしました。手入れのしやすさやデザインの好みによって、人工大理石など素材も自由に選ぶことができます。予算に合わせて既製品と組み合わせることも可能です。



キッチン奥には大容量のパントリーを備えました。背面の食器収納はHさんとじっくり打ち合わせて実現。デザインも使い勝手も満足のご様子です。



キッチン横のダイニングはシャビーシックに仕上げました。古梁がとても良い雰囲気。



左/1階にはこのほか、奥さま専用の小部屋を用意しました。
右/厚みある塗壁の質感が伝わってくる階段室。シンプルで味わいのあるアイアン手すりもオリジナルです。



家族みんなで使う書斎コーナー。2階には主寝室と屋根の勾配を生かしたお子さまの個室があります。



お兄ちゃんの部屋は、一面だけブルーグレーのストライプ。



吹き抜けの窓が楽しい女の子の部屋。



吹抜窓から眺めた風景。上下階でも家族がコミュニケーションをとりやすい設計も魅力です。

事例4 総2階三角屋根のシャビーシックな家/帯広市HO邸



2010年完成、帯広市のH邸は総2階の三角屋根にシンメトリーに配された窓など、シンプルで美しいデザインが印象的です。



リビングは一見コンパクトに見える外観からは想像がつかないほどの、開放的な吹抜空間が広がっています。



古材の梁を渡した雰囲気のあるダイニング。イギリスのアンティーク・テーブルやいすはcubeチセが運営するインテリアショップ「アンティーク・チセ」のもの。



ダイニング・キッチンの床には掃除がしやすく雰囲気も良いテラコッタ調のタイル。シャビーに仕上げた造作キッチンは奥さまが現場に赴いて、ダメージの具合を確かめながら制作した思い出の品です。

羽目板に使っている材料も古材を使用。背面の食器棚はHさんが持っていた輸入家具を白く塗装して古びた仕上げにしています。



キッチンからの眺め。



洗面化粧台も造作が多いcubeチセですが、今回Hさんはイギリスのアンティーク・ミラーや、壁掛け照明を使いました。水栓や照明の柄は真ちゅう製で、塗壁の温かな雰囲気にぴったり。壁厚を使って歯ブラシ収納も造作しています。



ピンクの塗壁でかわいく仕上げたトイレ。もともとアンティークが好きだった奥さまの好みにぴったりな住まいになりました。

事例5 玄関からこだわりを感じる南欧風の家/新得町KO邸



2011年完成、新得町のKO邸です。キレイに並んだ小窓に三角屋根。外観は南欧風で、屋根には洋風瓦をイメージした剛板の屋根材を使っています。



玄関側から見ると教会を連想するような、上下左右にシンメトリーな美しいデザインです。



ドーム型の天井にガラスの照明が反射してつくられる陰影が見どころの玄関内部。腰から下にかけてランダムに貼ったレンガ模様も塗り壁で仕上げています。上部がRのドアは造作です。



吹抜けのリビング。階段下は愛犬スペースになっています。



リビングを囲むように2階ホールを配置。



キッチンはリビングに対して斜めに配置。軽食やティータイムに重宝しそうなカウンターテーブルも付けました。造作の食器棚、背面には便利な食品庫も設けています。



存在感のある古梁のあるダイニング。採光用のハイサイドライト(高窓)やホワイト系の塗壁、照明をバランスよく配置して、居心地の良い空間になりました。

窓際には両側に収納を付けたカウンターも。LDまわりの雑貨類や、インターネットの配線やモデムを収納することで、スッキリとした住空間を保つことが出来ます。



2階居室。ボルダリング壁はお子さまのために用意。

打合せの多くはアンティークや素朴な雰囲気が好きなご主人と。好きなデザインに囲まれ、快適な暮らしを満喫されているようです。

事例6 イギリス・ジョージアンスタイルの家/士幌町O邸



2014年建設のO邸の外観はイギリスのジョージアンスタイル。レプリカの煙突をつけて左右対称にしています。レンガタイルの外壁、3つ並んだ屋根のドーマーもデザインのポイントになっています。



内部もまた、広いホールを中心に左右対称に広がっています。まるで映画で見るような美しい階段が視線を上部へといざないます。



こちらは廃盤になっているアメリカ製のスチームパネル。設備関係のお仕事をされているご主人がこだわって採用したもので、年代を感じさせる雰囲気抜群のアイテムです。



暖炉のあるリビング。室内にはモールディングを施した腰壁をまわしました。床にはナラの無垢材を使っています。



ペールブルーで統一された造作キッチン。超ロングな作業台で、料理もはかどります。



キッチンの横には奥さまの家事コーナー。



奥さまの家事コーナーの並びにあるユーティリティー。家事のしやすい一直線の便利な動線です。こちらは洗面化粧台の他に、洗い物に便利なSKシンクをつけました。キッチンと同様、ペールブルーの配色が素敵です。



こちらはセカンドリビング。明るいテイストで統一したリビングとは対照的に、木の質感たっぷりの重厚な雰囲気に仕上げています。



2階。ホールから玄関側を見上げた際に見える3連窓の奥はこんな風になっています。学校の廊下をイメージした空間で、洗濯物を干すのに便利な昇降式の洗濯物干しが付いています。



2階トイレもレトロな学校の設備を再現。ご主人が探してきて取り付けています。



工作など細かな作業が得意なご主人の作業部屋。むき出しの煙突に遊び心ある演出を感じます。



建具のほとんどを造作し、照明にもこだわったO邸は、ご主人の希望が細部に反映された唯一無二の住まいになりました。

事例7 十勝大橋のプロバンス風店舗/音更町・美容室ルッコラ



十勝大橋のたもとに建つ音更町の「美容室ルッコラ」。野菜からとったかわいらしい店名はcubeチセが名付け親です。cubeチセの造作家具などをお願いしている家具屋を営む、オーナーさまのご主人とのご縁で、設計・施工が実現しました。2005年完成です。



天井がドーム型のエントランス。この形を初めて採用したのがルッコラでした。レンガの捨て貼りをした上に塗壁を施しています。この店の玄関を見て、自宅にも採用したいというお客さまもたくさんいらっしゃいます。

洞窟をイメージしたもので、会社立ち上げの前に見聞したフランスの住宅をアレンジして再現しています。



店内に入ってすぐに受付カウンターがあり、階段を中心に右手にシャンプースペース、左手にカットスペースと分かれます。階段の蹴込み部分にはアクセントにタイルを貼りました。



階段右手のシャンプースペース。



階段左手にはカットスペースと、パーマや染髪前の待合スペースがあります。



フロア突き当りの一面は、収納と窓を組み合わせて雰囲気よく演出。シャンプー台やカット台、鏡位置、タオルの収納位置など、作業動線に沿った使いやすいレイアウトはスタッフの方々の声をいただきプランに反映しています。



左/パーマや染髪の待合スペースは吹き抜けの開放的な空間。
右/受付前の待合スペースも、空間をゆるやかに仕切り、居心地を重視しています。



こちらはcubeチセの定番になった羽目板をふんだんにつかったトイレ。内装のこだわりもさることながら、バリアフリー設計で車いす対応にもなっています。



2階にあるエステルームはバリ風の内装にしています。

cubeチセを立ち上げた最初の年の仕事です。cubeチセで家を建てるオーナーが、この建物の内装を参考にする事もあるという意味でも大変ありがたいご縁でした。地元に愛される美容室として、また十勝大橋のランドマークとしても人気のお店です。

音更町の美容室RUCOLAのホームページはこちら


目次

十勝・cubeチセの住宅事例まとめ【前編】では、塔屋のある洋館風の住まいや、南欧風、地中海リゾート風、ジョージアンスタイルなど、さまさまなテイストでオーナーの希望を丁寧に反映した7事例をご紹介しました。この続きは十勝・cubeチセの住宅事例まとめ【後編】をご覧ください。


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