Story 取材記事

家族みんなで料理&ミニバレーもできるカントリーの家/帯広市M邸 cubeチセ


帯広市内の静かな住宅街に建つM邸は、赤い八角形の屋根が特徴の、まるで童話に出てきそうなお家です。若いご夫婦とふたりのお子さんが暮らす、可愛らしさと大人の落ち着きとが融合したお宅にお邪魔しました。

白い外壁に赤い屋根、外観は憧れのヨーロッパテイストに



外観は、ヨーロッパの街並みにも多い白い壁と赤い屋根の組み合わせ。自分たち好みのテイストを探すため、近隣の町を歩いて話し合いながら決めました。こだわりの八角形屋根が、全体に愛らしさと西洋風の印象を与えています。



木製ドアとタイルがナチュラルなカントリー風の玄関。手すりや棚などはなくすっきりとした空間で、正面に設けられたニッチがアクセントになっています。右手のシュークローゼット入り口にはカーテンがかけられ、お客様の目に入らない工夫も。



玄関左手の扉を開けると、そこは広々としたLDKです。白を基調とした空間を彩るのは、無垢板の床や階段、扉、窓枠など、温かみのある木の色と質感。天井と壁の境に使われる廻り縁(まわりぶち)には一般的なタイプより厚みのあるものを使用し、自然で可愛らしい雰囲気の中に端正で落ち着いた表情もプラスしました。



リビングに並んだ三連窓のレースは麻紐で結んでナチュラルなテイストに。アンダーセンの木製サッシは断熱性能も抜群で、冷たくなりにくいため結露もしにくいのが特徴です。内枠と外枠はcubeチセによる造作。美しく、温かく窓辺を縁どります。

「家族みんなで料理を」オリジナルキッチンはフレンチカントリー風



キッチンに入るとまず目に飛び込んでくるのが、みずみずしい若草色です。やさしい色合いのタイルともマッチした心弾むような配色は「来てくれた人によく〝癒やされる〟と言われます」(奥様)。「家族皆で並んで料理がしたい」と、広々としたL字型のキッチンにしました。

家具の工房と作る、こうした雰囲気あるオリジナルのキッチンはcubeチセの得意とするところ。キッチンの形やサイズ、食器棚、換気扇、タイルにシンク……すべてをご家族とインテリア担当の末守さんがデザインしました。



タイルの目地はタイルの色と合わせる配慮も。心配する方も多い目地汚れも全く気にならないそうです。明るく映える白い取っ手も奥様が選ばれました。



コーナー部分も収納に活用でき、空間が無駄にならないようデザインされています。



キッチンの奥は食品庫。冬は外気を入れてひんやりと食品を保管できます。キッチンの壁はタイル張りになっており、タイルが綺麗に収まるように窓位置を配慮する点などは現場の職人任せではなく、詳細な図面を作成した上で施工しています。



レトロな形の換気扇ですが実は日本製。お手入れはフィルターを外して食洗機に入れるだけと簡単で、デザインだけではなくメンテナンスも楽々です。

まるでサンルーム!光あふれる多角形ダイニング



キッチンからリビング、ダイニングを見渡して。最もこだわった多角形の部分はダイニングになっており、たっぷりと入る光でキッチンまで明るく爽やかな空間になっています。



多角形に配置された窓から長時間にわたり日光が差し込むダイニング。まるでサンルームのような明るさです。中央のドアからは外に出ることも可能で、どこか開放的な雰囲気があります。



奥様が子どもの頃に好きだったというシルバニアファミリーの家を基に考えられたこちらのデザイン。天井の陰影、光の印象、空間の形。変化に富んだ室内には、四角い部屋にはない、心ときめかせる魅力が詰まっています。



並んで配置されたデザインが可愛らしい二つの木製ドアの奥は収納です。現在はまだ使用していませんが、お子さんが小学校に上がる頃には学用品置き場になる予定。ここに学用品を置いてすぐにダイニングで宿題と、動線も完璧です。

快適で温もりあふれるデザイン



一階にはこのほかに、普段はお子さんのプレイルームとして使われている洋室があります。リビングから目の届く場所で、家事をしながらお子さんを見守れる便利空間。離れて暮らすご両親が泊まりに来た際には客間に変身します。布団も収納できる大きなファミリークローゼットもついており、「両親と同居する日が来たらここを寝室に」と考えているそうです。



扉は吊り戸になっており、足元にひっかかりがありません。木製ドアはどれも造作。入口のやわらかなアーチもcubeチセの家らしい温もりあふれるデザインです。



洋室のファミリークローゼットはそのまま洗面所に通じています。洗面所にはふたつのシンクが並び、お子さんが成長して使う時間が長くなったり、ご両親と同居されることになったりしても安心。マリンランプも素敵です。



脱衣所の大きな棚は造作のもの。風呂場の左手はキッチンにつながる回遊式の間取りになっています。



階段下の空間はお子さんが遊べる隠れ家スペースです。小さなお子さんが遊んでいる様子はまさにシルバニアファミリーのお家のよう。入り口をアーチ扉にしたことで、単なる収納ではない心和む空間になりました。

書斎、それとも体育館?家族全員で楽しめるフリースペース



続いて子ども部屋と寝室のある二階へ。階段は手すりまで木製。落ち着きと安心感を感じさせる造りで2階ホールからの日差しが壁を照らしています。三つのニッチにはお気に入りの小物がディスプレイされています。



階段を上りきった場所はフリースペース兼書斎になっています。オープンな方が色々な用途に使える、とあえて壁などで区切らず家具も置いていません。「大人数が泊まりに来た時にはこの場所に泊まってもらってもいいかも」と奥様。使い方を考えるのも楽しそうです。



書斎でのひととき。静かに本を読むほか、パソコンを使ったり勉強をしたりと誰でも使えるスペースです。



本好きのご主人のため、天井まである本棚を造作で作りました。



フリースペースは普段何に使っているのかという質問に「ミニバレー」とご夫婦。天井は3mと高さもあり、本気で対戦してもしっかり動き回れる広さです!「外出が難しい時も家の中で運動ができるのでいいですよ」と、家族のコミュニケーションタイムを楽しんでいます。



お子さんが大きくなったら使う予定の子ども部屋。こだわりたい部分に予算を配分するため、二階の室内は無垢ではなく合板のフロアに。ドアや窓枠も既製品を使用して予算を抑えました。



cubeチセでは家にマッチしたインテリアを提案するため、帯広市内でAntique cise(アンティーク・チセ)というアンティークショップも経営しています。希望があれば、インテリアコーディネーターの末守さんがこうした照明器具も合わせてコーディネートしてくれるそう。M邸の照明は多くがcubeチセの提案で選んだもので、空間の魅力を最大限に引き出していました。

こだわりの実現と想像以上の明るさに大満足

元々は関東出身で、ご結婚と同時に十勝へ移住されたというご夫妻。ゼロからの家づくりについて伺いました。


「海外の映画に出てくるような広くて明るいキッチンが好きで」と奥様。イメージ通りの仕上がりになりました

「海外の映画に出てくるような広くて明るいキッチンが好きで」と奥様。イメージ通りの仕上がりになりました


Q 家づくりを始めたいきさつを教えてください。

A 以前住んでいたメゾネットの賃貸住宅は手狭なうえ、暖房をつけても家全体が温まらなくて。危険な部分などもあり、「新築の家の方が健康的に暮らせるのでは?」と思ったんです。安心して暮らせる拠点が欲しいという思いで家づくりを考え始めました。家を建てるなら子どもが小学校に入る前にという思いもありました。


光の降り注ぐ明るいダイニング

光の降り注ぐ明るいダイニング


Q 土地探しはどんな風に進めたのでしょうか?

A インターネットで探しました。その頃はネットの住宅情報を常にチェックしていて、良さそうな物件が出たらすぐに夫婦で連絡を取り合っていましたね。この土地は情報が出てから2時間で決めました。いいなぁと思って連絡をとったら先を越されていたということも何度かありましたが、結果的には一番満足できる場所に建てられたと思っています。


リビングとダイニングキッチンの間はクラシカルな雰囲気のアーチに。デザインはcubeチセの事例を参考に考えました

リビングとダイニングキッチンの間はクラシカルな雰囲気のアーチに。デザインはcubeチセの事例を参考に考えました


Q どのように住宅会社選びをされたか教えてください

A 住宅展示場や見学会に行って色々な会社を見ました。cubeチセさんは、通っていた美容室(cubeチセが施工した音更町の『ルッコラ』)で紹介してもらったんです。元々ヨーロッパ風のデザインにしたいと考えていて、可愛らしい雰囲気と洋風のデザインに惹かれました。


ひとつひとつ小さな照明の組み込まれたニッチ。夜もほのかな明かりにお気に入りの小物が浮かび上がります

ひとつひとつ小さな照明の組み込まれたニッチ。夜もほのかな明かりにお気に入りの小物が浮かび上がります


Q 数ある住宅会社の中でcubeチセを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

A 他の住宅会社さんにも話を聞きに行きましたが、cubeチセさんの家を見学しに行ったらまさに理想の家で「こんな感じにしたい!」と。チセさんは事務所のキッチンも素敵で、こだわりたかった理想のキッチンを実現させてくれそうだなと感じました。提示いただいたプランも、デザインだけでなく使い勝手も良さそうで、生活が想像できる点が気に入りました。


一階トイレ(左)と二階トイレ(右)。二階のシンクは水も汲めるような水栓を選びました

一階トイレ(左)と二階トイレ(右)。二階のシンクは水も汲めるような水栓を選びました


Q こだわりと予算の配分で苦労したことなどがあれば教えてください。

A 無垢の床材、外壁の塗り壁などは多少予算をかけても採用したくて、実際、実現して大変満足です。お風呂の広さや、部屋の一部を塗り壁ではなくクロスにするなど、要望をなんでも盛り込むということではなく、コストも踏まえて判断できたのもと良かったと思います。


フリースペースの壁には懸垂用のバーも設置しました

フリースペースの壁には懸垂用のバーも設置しました


Q 打ち合わせや現場の印象はどうでしたか?

A cubeチセの蓑島社長と末守さんは打ち合わせでも「絶対こうした方がいいです」というような押し付けがなく、ちょうどいい距離感が心地よかったです。一方で、要望を伝えると「だったらこうかな」と漠然としたイメージを実用的なものに変えてくれ、とても頼りになりました。大工さんもとてもフレンドリーで、現場を見に行くと子どもたちが喜んでいました。


最初はこだわりがなかったという無垢の床。「素足でも温かいし座っても痛くない」と、今ではすっかりお気に入りです。

最初はこだわりがなかったという無垢の床。「素足でも温かいし座っても痛くない」と、今ではすっかりお気に入りです


Q 実際に暮らしてみて感じる住み心地やお気に入りポイントについて教えてください。

A 住み心地はすごくいいです。ダイニングが外に張り出しているおかげで、朝の日差しの入り方がとてもいいんです。想像以上の明るさでしたね。雑誌などでは大きな窓をよく見かけるので、腰高の小さな窓では暗いのでは?とも思ったのですが、とても明るくて落ち着きもあります。家の中に段差がない点も気に入っているポイントです。家づくりは何が正解かはわからないけれど、私たちにとっては大満足の家になりました。


取材中ずっと笑顔だったおふたり。新居での暮らしを心から楽しんでいるのが伝わってきました

取材中ずっと笑顔だったおふたり。新居での暮らしを心から楽しんでいるのが伝わってきました


記者の目

例えば、洗面所。ふたつ並んだシンクについて「家族で並んで何かをできるのがいいなと思った」と語るご主人の言葉に、なんて幸せなご家族、幸せな家なのだろうと思いました。



奥様が家づくりのヒントにした「シルバニアファミリーの家」は、家族が明るく、笑顔で暮らせる家の象徴。

込められた想いのとおり、M邸にはお気に入りのデザインやインテリア、木の温もりに包まれた、あたたかな家族の時間が流れていました。

2021年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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