Column いえズーム コラム

札幌で「ローコスト住宅」選び?

ローコスト住宅に注目が集まる理由


札幌でローコスト住宅選び

札幌で木造の新築戸建て住宅を建てようとすると、少なくとも土地1000万円、建物2000万円くらいはかかる時代です。新築戸建て住宅を手に入れたくても予算が、、、という方が増えています。何とか理想の我が家を手に入れるためには土地、そして建物を安く買いたいという事情もあります。

札幌の住宅地は、ここ数年、ミニバブルかと思えるほど高騰し、家を建てたい多くの方が条件に合う土地を見つけられずに苦労しています。不動産やさんが土地情報を発信したら、大手ハウスメーカーなどは他社に出し抜かれないように、支店長レベルで即決買い付けします。そうしないと土地が確保できないからです。土地が高騰している札幌市内を諦め、恵庭・江別・石狩などで土地探しをして確保する人も増えています。

土地を安く取得できたら次は家です。住宅建設費に関しても、木材や基礎工事など建材価格の仕入れ原価のアップ、大工さんの高齢化と人材不足で施工コストもアップしています。

そんな中で、チラシや雑誌、インターネットから、価格的にインパクトのあるローコスト住宅の情報が流れてきたら、一番の悩みである住宅価格が解決できる?ということで多くの人が「ローコスト住宅」に注目するわけです。

札幌圏でローコスト住宅の会社といえば…

ローコスト住宅~ゆきだるまのお家



「ゆきだるまのお家」は、新築住宅が768万円~のインパクトが強烈。受注棟数を急増させた、札幌のビルダー:藤城建設の企画住宅です。経営コンサルタントの船井総研が全国の住宅会社にノウハウ提供して展開する「超ローコスト住宅戦略」です。なお藤城建設は「ゆきだるまのお家」だけでなく、「平屋住宅」に特化した「平屋製作所」という企画住宅ブランドも立ち上げています。

ローコスト住宅~豊栄建設 チャレンジ999



札幌市民に一番馴染みが深いローコスト住宅といえば、豊栄建設のチャレンジ999かもしれません。豊栄建設は札幌圏で年間の住宅着工数でも毎年トップクラスの実績を上げており、新興住宅地をクルマで走れば、チャレンジ999の赤いロゴが目に入ってきます。

他にも、
cozy、
匠建コーポレーション、
mini prot(ミニプロト)、
housing café(ハウジングカフェ)
JUCU.(ジューク)
あたりを検討されている方もいるかと思います。

「ローコスト住宅」は正解か?

「ローコスト住宅」に明確な定義はなく、どこかの住宅会社の専売特許でもありません。しかし全国各地、特に都市部では必ずといっていいほどローコスト住宅の会社があり、住宅受注ランキングで上位を占めています。

モダン系、ナチュラル系の建材は建材メーカーから数多く商品化されているので、比較的予算が厳しい、住宅のデザイン・インテリアには興味がある若い子育て世代も、デザイン・インテリアに関しては、満足できる提案ができるのもローコスト住宅の人気を支えています。持ち家はほしいが、仕様・住宅性能などで贅沢を言わない、価格相応のプランで満足できるという顧客層にも人気です。

「ローコスト住宅」にはある程度似たような傾向があります。例えば、

パッと見の安さがすごい

その住宅会社が、実際にお引渡ししている住宅の価格は例えば1700万円以上にはなっていたとします。しかし付帯工事を極力価格表示に含めない、面積を小さく、仕様を最小限に、など「いろいろ省いた最安値プラン」を一番大きく提示することで、時には1000万円を切る、3ケタの価格でチラシなどのインパクトを高めることができます。「安い価格」の持つ、顧客を惹きつける力はものすごいものがあります。

実際に住宅展示場などでハウスメーカーの住宅価格を聞いて価格の高さにがっかりした人が、こうしたローコスト住宅の提案を見て、再び持ち家への夢がよみがえったというお話も数多く聞いたことがあります。

ただしこれは、広告上の価格提示と実際の価格の差を顧客に誤解させる恐れもあります。

この記事の冒頭で、現在、住宅の価格は2000万円くらいはかかると書きました。iezoom(いえズーム)で取材させていただいた約400件近い住宅の中で、1000万円を切った住宅はありませんでした。10年前の事例などで1500万円前後の家がわずか数軒あった程度です。現在建てられている住宅の大半は2000万円前後からの価格帯だと思います。

ローコスト住宅の会社が、集客のために安い価格を提示していたとしても、顧客が建てたい家を前提とした価格は実際いくらくらいになるのか、できるだけ早い段階で住宅会社に確認したほうが良いでしょう。

割り切った仕様

延床面積を30坪以下に小さくする、間取りや住設機器、内外装、断熱材、暖房機などを安値品で揃えることで建設費は実際にある程度安くできます。

企画商品化

仕様や間取りの選択肢も減らすことでお客様との打ち合わせ回数も減らし、施工もパターン化しやすくなります。注文住宅では、要望をいろいろ盛り込みすぎると予算オーバーすることが多々ありますが、ローコスト住宅は、最初から決められた選択肢の中からセレクトするので、「叶えたい夢を削っていく」作業に苦しむ期間は短いかもしれません。

企画住宅・商品住宅は、仕様がある程度決まっているので、営業、設計、工程管理などの手間が減り、それがコストダウンにつながります。打ち合わせやプラン提案の回数は、確実に住宅コストに影響するので、企画住宅・商品住宅はある程度安くできるのです。仕様選びなどの自由度、家づくりの楽しさは減るものの、ある程度バランスの取れたコンセプト・デザインになっていれば価格と意匠面の両方で納得できる商品になります。

会社規模拡大に伴う仕入れパワー強化

価格の安さというわかりやすさを武器に、年間50棟、100棟と受注を伸ばせば、建材店、専門工事会社、下請け工務店などに価格交渉もしやすくなります。また不動産会社も、この住宅会社に土地情報を持ち込めば確率良く買ってくれる、となれば土地情報も集まりやすくなります。

性能・品質は一概にいえない

地域で真面目に、住宅性能の良い家を学び実践、顧客の要望を丁寧に伺って、こだわりの注文住宅を提供してきた工務店に、ローコスト住宅を建てている住宅会社のことを聞くと

ローコスト住宅は「安かろう悪かろう」であり、冬は寒い、夏は暑い、寿命は短い、住み心地は悪い、しかもお客様をウソの安値で集客しダマしている。光熱費が余計にかかるし、短い期間で修繕やリフォームが必要になるので、家を建てるという初期費用は安かったとしても結局20年30年のスパンでかかったお金を踏まえると割高で家計を圧迫する、お客様がかわいそうだしそういう住宅会社にはなりたくない。といった話になります。

一方、住宅価格が2500万円以上の比較的高額な顧客層を対象にしているハウスメーカーなどは、競合することが少ないので、ある意味うまくすみ分けができているともいえます。

なお、ローコスト住宅の会社でも、断熱・気密性能など住宅の基本性能がしっかりしている会社もあります。

一方で、そういった面はほとんど気にしていない住宅会社もあります。粗悪な建材を使い、工事は下請け工務店やフリーの大工を使って工事監理も不十分といった会社のうわさも聞こえてきます。

広告の「お値段」だけで判断しないことが大事

「パッと見の安さがすごい」でご説明した通り、「ローコスト住宅」というのはある意味、「インパクトのある宣伝手法」という側面もあります。

マイホームを実現したい方は、住宅会社の宣伝文句だけに影響されず、どんな性能、デザイン、価格の家が欲しいのか、いろんな住宅会社を比較検討しつつ、ぜひ我が家によって譲れない点は何なのか、じっくりご検討していただければと思います。

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