※拓友建設2024モデルハウスは公開を終了しました。
拓友建設(札幌市)の2024モデルハウスが4月末にオープンしたと聞き、さっそく見学してきました!傾斜屋根には太陽光発電パネルが搭載されています。建築家とのコラボによるデザインや使いやすい間取りと、「安心して長く暮らしてほしい」という拓友建設のこだわり技術がつまったモデルハウスの魅力を同社・妻沼澄夫社長にお聞きします。
拓友建設モデルハウスの特徴
拓友建設2024モデルハウスは、札幌市が定めた省エネルギー基準「札幌版次世代住宅基準」の最高等級「プラチナ」認定を取得したゼロカーボン指向の超高断熱仕様です。
断熱性能を最高レベルまで高めた上で、太陽光発電とその電気をためて使う蓄電池を装備することで、暖房はもちろん、冷房、給湯、融雪を含めたすべての光熱費を節減できる、究極の省エネ住宅になっています。
超高断熱で自家発電・自家消費ができるスマート電化住宅を提案
「冬を暖かく快適に」の基本となる断熱性能は、国が定める最高等級7のさらに上の「プラチナ基準」をクリアするUA値0.18以下です。拓友建設は2023年モデルハウスでもプラチナ認定を取得しており、今回が認定2棟目となりました。
超高断熱仕様でも壁をあまり厚くせずにスマートに性能を高める技術が採用されています。窓は高性能トリプルサッシを使っています。
2023年モデルハウスは都市型のデザインで、南向きの壁面に太陽光発電システム(出力3.8kW)を搭載。併せて蓄電池(容量7.4kWh)を採用しました。
2024モデルハウスでは太陽光パネルを勾配屋根に設置しています。
敷地条件に合わせて壁面や傾斜屋根・フラット屋根の太陽光発電をご提案していきたい、と妻沼社長。
妻沼社長 スマホ充電や動画視聴、大型冷蔵庫など家で使う電気はなかなか減りませんが、電気料金は5月、6月と値上げが続いています。2024モデルハウスでは太陽光発電は(4.08kW)、蓄電池は9.8kWhと、前回より大きなタイプを採用。災害時の備えとしても安心です。
暖冷房と給湯も電気を使うスマート電化住宅なので、冬も発電して暖房費を削減し、夏は自家発電だけで冷房をまかなうイメージです。給湯は日中にお湯を沸き上げ、1年を通じて自家発電を利用できます。
蓄電池があると、使い切れない電気をためておき、日が落ちてから使うことで電気料金の節約効果が大きくなります。2023モデルハウスの発電と電気料金実績から判断して、このモデルハウスでは15~20年で断熱強化と太陽光などにかかる費用が元を取れる計算になるそう。
除雪負担を大幅に軽減・地下水を使った融雪システムも
太陽光発電は屋根に設置されています。傾斜屋根なので雪が滑り落ちる仕組みです。落ちた雪はどのように処理するのでしょう?
妻沼社長 札幌は豊富な地下水に恵まれています。しかも地下水は真冬でも9℃前後を保っているため、屋根からの落雪や除雪した雪を融雪槽に投入すると、みるみるうちに融けていきます。
1シーズンの運転費用は水をくみ上げるポンプの電気代約3,000円のみ。ランニングコストがとても安く抑えられるエコ・システムです。広い駐車スペースの雪の処理も、これがあれば安心です。
昨年の夏は、うだるような暑さと寝苦しい夜が続きました。熱帯夜が8月に6日、猛暑日も4日記録しています。このモデルハウスでは、新築時から冷房を計画に入れた「全館空調」を採用。1台のルームエアコンを使い、家中に暖かさと・冷房の爽やかさを届ける新しいシステムです。壁に放熱器を取りつける必要もありません。
傾斜屋根の吹抜けが創り出すおおらかな住空間も魅力
太陽光発電を搭載した傾斜屋根を生かして、リビング・ダイニングと2階をつなぐ大きな吹き抜けが生まれました。
吹き抜け天井にはヘムロックの羽目板、壁には、ミネラル成分の入った粘土と白色珪藻土を採用。拓友建設らしい自然素材仕上げです。
リビングの一角にはカウンターテーブルを備えたテレワークスペースも用意されています。
拓友建設2024モデルハウス
※現在は公開終了しました。
■札幌版世代住宅基準「プラチナ」認定
■BELS(ベルス・建築物省エネルギー性能表示制度)で★5つ獲得
写真/スタジオスーパーフライ 大道貴司
2024年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。