今回ご紹介するのは、築46年の2階建て中古住宅を平屋にリノベーションしたAさんの住まいです。
設計・施工を手掛けたのは、帯広市でリフォーム・リノベーションに特化した確かな技術と豊富な実績を持つ株式会社ネクストワン(リノベ不動産帯広店)。
1985年に創業した地域密着型の住宅会社で、これまで培ってきた圧倒的な経験値と、住まいの資産価値を最大限に高める独自のノウハウは、多くのお客さまから高い評価と厚い信頼を得ています。
Aさんは元々、こちらの中古住宅を購入し一部をリフォームして暮らしていました。年を重ねるごとに家の寒さや生活動線の不便さが気になるようになり、建て替えを考え始めたそう。
友人に紹介されてネクストワンのオープンハウスを見学したAさんは、リノベーション住宅の魅力に惹かれ、さらに憧れだった平屋にすることを決断。即決で同社に依頼しました。
A邸の特徴
・道内産無垢材の質感を生かした普遍的なデザイン
・吹き上げ天井に大きな開口部を設けた開放的なLDK
・暮らしやすさを第一に考えた回遊動線の間取り
設計を担当した一級建築士の作田雅俊さんにお話を伺いながら、中を拝見していきましょう。
緩やかにつながる玄関とパントリー
写真左:玄関ホールはサイドライトから自然光を取り入れた明るい空間。
写真右:玄関から入って正面はパントリー兼納戸。買ってきた食材を運び入れるのに便利な動線になっています。
作田さん パントリーは玄関との緩やかなつながりを意識しました。限られた空間に内部建具だらけというもの閉塞感がありますので、入口には来客時の目隠しにロールスクリーンを設置しています。
高天井と大きな開口部で開放感あふれるLDK
LDKは高い位置に大きな開口部を設けた勾配天井で、伸びやかな空間が生まれています。
作田さん こちらの開口部は日本でも有数の日照時間を誇る、十勝ならではの採光計画です。この窓から差し込む光とともに、四季折々を五感で楽しみながら、日々の変化を感じていただけたらうれしいです。
室内から見上げると、軒天にも木目が。天井の木目とつながっているように見え、屋外まで空間の広がりが感じられます。
天井や梁には無垢材をふんだんに使用。窓枠を木製にしたのも、作田さんのこだわりです。
作田さん 私が目指したのは、まるで「眼で触れる」ように素材が感じられる住まいです。道内産無垢材がもたらす贅沢な心地よさを、住まう人に感じていただきたいと思っています。
不便さを解消し、料理が楽しくなるアイランドキッチン
アイランド型のキッチンは、耐久・清掃性に優れたホーローを使っているタカラスタンダード製。横並びに造作のダイニングテーブルを配しています。
リノベーション前のダイニング・キッチンは、リビングと分断された空間にあり、Aさんは動線の不便さを感じていたそう。
LDKが一体になったことで、調理から配膳、片付けまでの動線が短く改善されたことはもちろん、孤立しがちだった食事時間が明るく楽しくなる間取りに変更されました。
背面には十分な収納力のある造作カウンターを備えています。
作田さん こちらのカウンターやダイニングテーブルなどの造作家具は柔らかいイメージを意図してホワイトオークで仕上げました。また、内部建具はシナ材を採用して、木目の表情が異なる無垢材をバランスよく組み合わせています。
一直線上にまとめた水回り
ダイニング・キッチンの背面は洗面化粧室につながっています。
オリジナルの洗面化粧台は、木肌が美しく、頑丈で水に強いホワイトオークを使用。天板も広々としています。
作田さん ロボット掃除機がくまなく活躍できるように、カウンターの足元は床から上げたフロートタイプにしました。
洗面化粧室の両側に水回りをまとめ、右手にトイレ、左手には脱衣室と浴室が一直線に並んで配されています。
リビング横にある洋室は、引き戸を開け放つことでリビングと一体化して広々と使ったり、来客用にしたりと、ライフスタイルに合わせて自由に活用できます。
A邸はまた、床全体が敷居のないバリアフリー仕様。Aさんが将来もずっと安心して暮らせるよう、随所に作田さんの心遣いが感じられます。
さらに、洋室の隣にはウォークインクローゼットを備えた主寝室が。オープンなLDKとは反対に、おこもり感のある落ち着いた空間で睡眠の質も高まりそうです。
Aさんの家づくりについて作田さんに伺います
Q 打ち合わせは、どのように行いましたか
A ライブ感を大切にしておりますので、3Dアプリを使ってモニターでAさんと一緒に眺めながら間取りの打ち合わせを進めました。プラン確定後は模型をつくり、完成へのイメージを膨らませていただきました。
Q こだわった設計ポイントは何ですか
A 床など素肌に触れるところは、自然素材を使うことがAさんの希望で、できるだけ近隣産地の建材を選定しました。
また、間取りの変更が難しい場合は、基本に立ち返るきっかけとして前向きに捉え、Aさんが主役となる暮らしやすい住まいを追求した実用的でシンプルな設計が、結果として資産価値を高めることにもつながると考えています。
Q Aさんの要望に対して作田さんが提案したことや設計で大切にされたことは?
A 基本的に全て私に一任していただきました。全権を委ねてくださったAさんの信頼に応えたいという一心で、熱意を持って設計にあたりました。
白紙からつくる新築とは異なり、リノベーションでは「住まいの記憶を未来へ受け継ぐこと(記憶の継承)」が極めて重要だと考えており、今回の家づくりでも特に意識しています。
また、単に新しくするのではなく、建物が本来持つ普遍的な価値や、素材そのものの素朴な美しさを引き出すような、成熟した空間づくりを大切にしました。
ライフスタイルに合わせた快適性とデザイン性を見事に融合させ、将来にわたって価値を持つ空間へと生まれ変わったA邸。「家を建てるなら新築かな」と思っている方にも知ってほしいリノベーション住宅の実例でした。
これから家づくりを検討するなら、リノベーション住宅も要チェックです。見学会などに、ぜひ足を運んでみてください。
【建築概要】
| 1階床面積 | 76.14㎡(23.0坪) |
|---|---|
| 延床面積 | 76.14㎡(23.0坪) |
| 構造・工法 | 木造在来工法平屋建て |
| 断熱(外壁) | BIB工法 100㎜厚 |
| 断熱(天井) | GWブローイング 300㎜厚 |
| 断熱(基礎) | アキレスエアロンFR-F0 t=30 |
| 断熱(床) | 高性能グラスウール 200㎜厚 |
| ドア | 木製玄関ドア(ノルド) |
| 窓 | 木製サッシ(ノルド)ダブルLow-Eトリプルガラス |
| 換気 | 第3種換気システム |
| 暖房 | パネルヒーター(エコジョーズ) |
写真 Commercial Photo / Movie SWITCH
2026年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。