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過去900棟の実績。さらなる社内改革推進中! 札幌・イネスホーム株式会社

イネスホーム株式会社は76年に「塚本建設株式会社」として設立し、2代目の塚本誠氏が跡を継いだ住宅会社。札幌圏での実績は900棟にのぼる。新社長のもと経営姿勢から見直しをかけ、08年4月には「イネスホーム㈱」と社名変更。「顧客満足」を実践するために社内改革中のようです。

塚本誠社長
塚本誠社長
イネスホーム社屋打ち合わせ室に併設されているキッズルーム
イネスホーム社屋打ち合わせ室に併設されているキッズルーム
お客様のお子さんがイネスホーム社員を描いてくれました
お客様のお子さんがイネスホーム社員を描いてくれました
モニターで過去の施工事例をお客様にご説明
モニターで過去の施工事例をお客様にご説明
イネスホーム 社屋
イネスホーム 社屋

社名も変わってシンプルモダン系の家づくりの印象が強くなった。どんなお客様に人気がある?

塚本 イネスホームはずば抜けて安いというような価格勝負の住宅会社ではありません。一般的なサラリーマンが購入できる価格帯を中心に、お客様が望む「あとちょっと」のこだわりを大切にしています。デザインで言うとお客様の要望に沿ってシンプルモダン系の施工実績が多いと思います。雑誌や当社ホームページにもシンプルモダン系の事例を多く掲載しています。

中心的な価格帯は、給排水などの工事代金も含めて坪50万円前後、建物価格で言うと1700万円から1800万円前後が多いのですが、プランによって様々な価格帯があります。当社で土地情報もご提供しています。

イネスホームは創業以来札幌圏で約900棟の新築戸建て住宅の施工実績があります。昨年の受注で見ると半分以上がОBオーナー様のご紹介。過去の実績・信頼に支えられていますね。残り半数のお客様は、
「モダン系、高級路線の有名住宅会社を予算などの面で断念し、他社でかなえられなかった理想を実現しようと当社へ」というお客様か、当社の雑誌広告やチラシなどで気に入っていただいた方が多いようです。

社内改革を進めているとのこと。社長も2代目になり、何が変わった?

塚本 社歴の長い住宅会社は、社長が大工出身ということが多いと思います。その結果「良いものを作りさえすれば売れる」という発想が強く、お客様の要望に対して「ここに柱は絶対必要」「そこに収納はいらない」などと否定しがちな傾向が見られます。
もちろん構造耐力や法律、一定水準の住宅性能を維持するために出来ないこともあります。大工としての経験、こだわり、そして住宅性能はとても大切です。しかしその一方で、
「お客様の暮らしを想定した細かな要望に一つ一つ応えるのは面倒だ」とか、
「大工としてのプライドが高すぎて、お客様の声を真剣に聞く姿勢に欠ける」
「専門的・業界的思考で判断しすぎる」という側面も多くの住宅会社が抱えています。

H14年に私が2代目で社長になってからは、社員に対し、これまで以上にお客様を見て仕事ができるように様々な工夫をしました。社名変更もその一つ。イネスホーム=Inesのeはemotion(感動)、sはsatisfaction(満足)です。顧客満足を最優先とする意味を込めた社名です。

お客様の要望を住宅会社はどうやって受け止める?

塚本 「モダンな外観・収納力・美しいキッチンでセンスの良いライフスタイルを目指したい」「ペットと一緒に暮らす家にしたい」など、お客様には様々な理想のイメージがあると思います。
イネスホームの営業・設計担当やインテリアコーディネーターが、まずお客様の要望、イメージをしっかり受け止め、実現するための最善の方法を施工担当者とともに考え、提案することを最も重視するようにしました。お客様にイネスホームの施工実績やプランなどを見ていただき、イメージを具体化しやすい工夫も充実しました。また、女性のお客様の要望をしっかり理解して、良い提案、気配りをするために社内の女性設計者・インテリアコーディネーターが活躍できる社内環境を整備しました。

イネスホームは私の他に営業2名、女性の設計者2名、新築工事管理1名、リフォーム1名、経理1名、そして大工出身で定期点検・修理・営繕などを行う専属のアフターメンテナンス担当者がいます。9名中3名が女性です。女性のお客様から「男性の担当者に話をするよりも、当社の女性設計者の方が要望やイメージを伝えやすく、理解・共感し合えるので良い家ができた」といっていただけることもあります。

インテリアコーディネータ、社内の合計5名の建築士も気配りの効いたご提案ができます。専属のアフターメンテナンス担当者はオーナー様の完成後の住まいの点検や修繕を迅速に行っています。施工技術を支えているのは9人の直営専属大工です。社員だからこそ技術が蓄積します。月一回、大工全員が集まって現場からのアイデアを集約するなどの会議を行い、技術の強化を図っています。

記者の一言

イネスホームの塚本社長は、顧客ニーズをしっかり受け止められるように会社を改革しようという意気込みが強い意欲ある若手経営者。女性社員の力が発揮されているのも同社の魅力だ。社名が変わったこともあり、「聞いたことがない」方もいるかと思うが実績は十分。シンプルモダンタイプの住宅が好みという方には特におすすめ。

2009年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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