Story 取材記事

フランク・ロイド・ライトの「世代を超えて住み継がれる家」を北海道の地に/イネスホーム

世界の名建築家、フランク・ロイド・ライト(1867-1959)の思想を受け継いだ家。既に本州ではライト財団認定の「オーガニックハウス」として個人のお宅が多く手掛けられているそうです。このたび札幌圏でもイネスホームさんが参画されたと聞いて、オーガニックハウスについて担当の佐藤専務にいろいろと聞いてみました。

自然との調和を目指すフランク・ロイド・ライトの家づくり

ines_4935_s.jpg
フランク・ロイド・ライトについて説明する佐藤専務
――フランク・ロイド・ライトといえば、近代建築の巨匠のひとりと言われていますが。 佐藤 はい、アメリカで国内の偉人についてアンケートを取ったところ、1位がリンカーン、2位がフランク・ロイド・ライトだったそうです。ロイドは91歳で亡くなるまでに膨大な名建築やデザインを残しています。日本でも、旧帝国ホテルなどの設計を手掛け、重要文化財に指定された建物もあります。   ines_Q0Y5964-r.jpg
本州にある「ラッタンバリー」のモデルハウス
――今回イネスホームさんが加盟された「オーガニックハウス」とは? 佐藤 オーガニックハウスは、アメリカのライト財団から正式にライセンスを取得し、彼の設計とコンセプトを受け継いだ住宅づくりを日本で唯一行っています。本部は名古屋にありますが、私たちは北海道初のフレンドシップメンバーになります。  

ines_Q0Y5822.jpg

上記モデルハウスの内部

――オーガニックハウスの特徴について教えてください。
佐藤 「オーガニック」とあるように、ライトは有機的思想を持っていました。"有機的"とは、自然の中に溶け込むような住宅をつくるということです。これは、街の中に建てる場合でも例外ではありません。
まず、立地条件から得られる風や光、緑、景観といったものを大事にしながら設計をします。その結果、その土地にふさわしい「家にいながらにして自然を感じられる、飽きのこないデザイン」が生まれるのです。

居心地の良さを最大限に引き出す、住み手ありきのデザイン

ines_Q0Y7338_rr.jpg

水平基調のラインが落ち着きを出すモデルハウス「アザレア」の内部

――具体的に、ライトの思想を継承した「飽きのこないデザイン」とは?
佐藤 オーガニックハウスの基本的な構造は、水平ラインを基調としています。例えば地平線や水平線はずっと眺めていたくなるような、人間にとって視覚的に落ち着く効果があります。
また、玄関や廊下の天井がやや低く設計されているのも特徴です。これは、部屋に入ったとき内部がより広く、明るく感じられる「トンネル効果」を狙っています。その内部も、ひとの身体の大きさをベースにした「ヒューマンスケール」に基づいて造られています。
何よりも特徴的なのは、内と外との連続性が感じられる家づくりですね。たとえば、外壁材と同じ素材が内壁に使われていたりします。部屋同士の区切りも緩やかで、先ほどお話しした風の通りや採光、景色を最大限に生かしています。
ines_Q0Y6861_rev.jpg
「アザレア」の外観

 佐藤 私たちも名古屋の展示会場でオーガニックハウスの住宅を見学してきましたが、こればかりは実際に中に入って体験してみないとわからないかもしれません。私も居心地の良さを体感しました。仕事ということを忘れ、ずっとそこから離れたくない気分でした。
 

来年は札幌に北海道タイプのモデルハウスも

iens_oranic_image3.jpg
厳しい研修の末、渡された認定証

――札幌で見学ができればいいのですが。
佐藤 私たちイネスホームも、来年モデルハウスを建設する予定です。
その前に、わたしたちは本部で非常に厳しい研修を受けてきました。
2回にわたる名古屋研修では、社長や設計、現場監督を含めた6名がライトの理念と家づくりについて毎日徹底的にたたき込まれました。朝は9時から遅いときは夜9時ごろまでライトの思想を学んで設計課題に取り組み、集大成としてのプレゼンテーション大会を経たうえで、ようやくフレンドシップメンバーとして認められたのです。
ちなみに、プラン設計は手描きで行っています。北海道で建てるときは、ライトの思想やデザインを受け継ぎながら、北の自然や風土に合った性能・仕様になります。
――本州で既にオーガニックハウスを建てられたオーナーさんはどのような方々ですか。
佐藤 年配の方から若い方まで幅広く、二世帯のご家族など本当にさまざまですね。「ずっと遺していきたい家」といった思いをお持ちの方が多いようです。住宅の完成時には「オーガニックハウス認定証」とシリアルナンバー付きのオーナーズプレートが発行されます。
まだあまり宣伝はしていませんが、既に資料のご請求もいただいています。関心のある方には、私たちが名古屋会場へ同行して案内することもできます。また、札幌にモデルハウスが完成したときには、多くの方にその良さを体感していただきたいと思います。
ines_4948.jpg
佐藤専務が訪れた、札幌市内の名建築

記者の目

佐藤専務は出張時やオフの日に道内外の有名建築を見て回る勉強家。オーガニックハウスの理念に惚れ込んだという塚本社長とともに、どのようなモデルハウスを誕生させるのか、今から楽しみです。
 

2014年07月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

この記事もおすすめ

札幌圏の取材記事