Story 取材記事

グリーンに囲まれ穏やかな時間を過ごせるラスティックモダンなmalme+(マルムプラス) 札幌・イネスホーム

設計部の阿部穂花さん

目次

令和元年5月に、イネスホームの新しいモデルハウス「malme+(マルムプラス)」が札幌市北区屯田11条3丁目にグランドオープンしました。女性スタッフが便利な家事動線を提案しながら設計。ホッとできる時間を過ごせる素敵な仕上がりになっています。モデルハウスを実際に見学しながら、プランとデザインコーディネートを担当した設計部の阿部さんにインタビューしました。

※令和2年5月末でモデルハウス公開は終了しております。

LIXILのデザインコンテストで大賞を受賞した実力

イネスホームでは、インテリアトレンドに敏感な女性スタッフが、使いやすさとおしゃれなデザインを「ちょっとプラス」したモデルハウスをプランニングし、毎年公開しています。昨年公開した「Azu+(アズプラス)」​は、大手建材メーカー・LIXILのインテリアデザインコンテスト「Compe de Lasissa 2018」​で見事、大賞を受賞しました。この実力の高さが、イネスホームの魅力のひとつになっています。

今回のマルムプラスは、人と接するのが好きで、インテリアも大好きだという阿部穂花さんがプランとインテリアコーディネートを担当。マルムプラスとは、家族が揃う1日の始まりを穏やかで幸せな時間にしてほしい、という想いでフランス語の「matin(朝)」と「calme(穏やか)」を組み合わせた造語です。



ブルックリンスタイルなど、木と鉄、石など異素材を組み合わせたインダストリアルデザインが人気を集めている中、阿部さんは「ラスティックモダン」という新しいデザインに注目し、コーディネートしました。

都会的な雰囲気を持ちながら、どこか懐かしさ、温かさを感じるような、ちょっとラフな雰囲気。定番のカントリースタイルとも違い、シンプルモダンのクールな感じとも違う、新しいテイストです。「テイストをこれ、と決めつけずに、カッコイイとカワイイを同時に採り入れています」と阿部さん。

カッコイイとカワイイをほどよくミックス



まずは、一番の見どころである、LDKから見ていきましょう。
キッチンの造作カウンターには、コンクリートのような質感の左官材「モールテックス」を塗って都会的な雰囲気を出す一方、床はベーシックなナラ材ではなく、色のコントラストの強いアカシア材を採用。自然素材の温かみ、ラフな感じを強調しました。

キッチンは、LIXIL製品をチョイス。扉が框(かまち)組みになっていてカワイイイメージですが、それをあえてカッコイイ雰囲気のモールテックス仕上げと組み合わせたところがポイント。ダイニングチェアも木製ですが、黒を採り入れることで、自然素材のラフさとモールテックスの都会的な雰囲気をうまく合わせるアクセントになっています。



ダイニングは、キッチンの真横に設置。キッチンから配膳までの動線が短く、後片付けもしやすいのが特徴。イスの背後も十分なスペースがあり、使いやすそうです。キッチンには飾り棚を見せる収納として使って、毎日の食事時間をより楽しくする工夫も。



リビングは吹き抜けで上階の窓からも光が入り、明るく開放的な雰囲気です。またオープン階段があるので、学校から帰ってきたお子さんが子ども部屋に上がる様子がキッチンから見えます。キッチンからはユーティリティーや1階の洋室も見えるので、お子さんがどこにいても気配がわかって安心。ママ思いのプランニングです。



リビングの家具は、大手家具メーカー・関家具のCRASH GATE(クラッシュゲート)オスロ2をセレクト。タモ材を使った北欧ヴィンテージ家具のようなどこか懐かしいデザインがステキですね。

LDKへの便利な2WAY動線



このキッチンは、もう一つ嬉しい工夫があります。それは、玄関の奥にあるシューズクローゼットから、家族が入れるプライベートな動線。買い物から帰ってきたら、日用品はまず玄関ホールのクローゼットに収納。



そして、ドアを開けたらすぐ目の前に冷蔵庫があります。生鮮食料品はすばやく冷蔵庫にストック。ビールや缶詰、インスタント食品などは、そのままキッチンを通って突き当たりのパントリーに。ムダのない、効率的な動線が目に浮かびます。玄関からすぐキッチンに行けるところが新しい提案です。

来客は、玄関から手前の通路を通ってそのままリビングへ行くことができます。玄関からLDKへの動線を2通り確保することで、ゆとりのある空間を実現し、片付け・収納しやすいプランになりました。



ユーティリティーには、造作の洗面化粧台があります。落ち着いたグレーのタイルが目を惹きます。ゆとりあるサイズで、鏡も幅いっぱい使っているので、忙しい朝の時間も2人同時に身支度ができそうです。既製品にはない使いやすさとデザインを両立させました。



オープン階段から2階に上がってみます。左手に間仕切りのない空間が広がります。9.4畳ある子ども部屋です。将来は真ん中で仕切って2部屋にできます。今は、入り口のドアも壁もなく、オープンスペースにしています。壁や間仕切り、ドアを設けて個室にするのはお子さんが成長してから、という提案です。



右手にある主寝室は、奥のウォークインクローゼットに工夫をしました。4畳と通常よりも広くしており、そのうちの一部をディスプレイスペースにしています。セレクトショップのように、お気に入りの服や雑貨を飾って楽しむことができます。ファッション好きなお客さまを想定した提案です。
阿部さんは、「インテリアが好きな人はファッションも好きなのでは?」と考えています。インテリア好きなお客さまは、どちらかというと奥さま主導の方が多いかもしれません。

モデルハウスを手の届く価格で



こうした素敵なモデルハウスを毎年公開しているイネスホーム。すごくお高いんでしょうか?そんなことありません。子育て世代のご家族の家に対する想いや、具体的な使い勝手、デザインへの要望を「ちょっと予算をプラスするだけで」実現できる。そこが一番のセールスポイントです。



たとえば、モデルハウスを企画するときは、ディスプレイされている雑貨や家具などの全体予算を決めています。それは、一般のお客様が考える額とほぼ同じ。だから、見せ所はちょっといいものを、そうでないところはコスパ優先で選ぶなど、メリハリを付けてそろえています。モデルハウスのコーディネートはそのままご自分の家を建てるときに参考にできます。大事なことは、現実的な予算でどれくらいインスタ映えする家を建てられるか、かもしれません。

「建物に2400万円くらい(杭工事別、土地条件により変動あり)のご予算をみていただければ、モデルハウスのようなすてきな家を建てることが可能です」と言います。これなら、希望が持てそうですね。モデルハウスに行って一度相談してみるのも良さそうです。

チームで家づくりの役割分担

イネスホームの家づくりはどう進めていくのでしょうか?営業、設計、コーディネート、現場とそれぞれ役割分担をして進めていきます。営業担当が接客して、初期プランを作るために女性設計士が同席してヒアリングします。基本設計が終わった後で、インテリアデザインなどのコーディネートを阿部さんなどコーディネーターが担当します。設計士とコーディネーターはすべて女性。だから、男性だけでなく女性の気持ちもわかった提案ができます。プランが確定したら、一級技能士の資格を持ったイネスホームグループの直営大工が責任を持って施工。洗面化粧台やニッチなど、数々の造作もこの大工が行います。


アフターサービス専門“デニーロ佐々木”さん

入居してからのアフターサービスは?ユニークなニックネームの“デニーロ佐々木”さんなど、アフターサービスの専門家がいて、定期点検などに来てくれ、ちょっとした家のお困り事もすぐ相談できます。イネスホームでは、チームでお客さまの家づくりをサポートするので、的確な対応が可能です。

次のモデルハウスも既に企画中だそうです。モデルハウスの企画担当者は毎回変わります。次の番が来るまでの間に、いろいろ勉強します。何が流行る(はやる)かも予測しなければならないので、ふだんからインテリアやファッションに対する感度を磨く必要があります。阿部さんは、「今までアイアン素材を使うときは黒が主流でしたが、今後はちょっと軽い感じ…シルバーを少し採り入れるのが重くなりすぎずに、流行るのではないでしょうか」と言っています。


最後に、阿部さんにこれからどんな仕事をしていきたいのか聞いてみました。
「基本的に楽しい雰囲気で、お客さまのご要望を実現できるように、いろいろと引き出しのある提案をしていきたいです。ご満足のいく家づくりのお手伝いができたらいいなと思っています」と話していました。



2019年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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