Story 取材記事

建築家との幸せな出会いで遊びゴコロ満載の快適な家に 札幌市・Oさん

今回おじゃましたのはご両親の家を建て替えした二世帯住宅です。「この子がとってもワンパクなので、家の中でパワーを発散するものが欲しかったんです」と力を込めて語るのは旺汰(おうた)くんのママ。クライミングウォールやブランコを置きたいと、家づくりの前から考えていたのだとか。

壁にクライミングウォールが!

shinozaki_4200_pe10.jpg見てください、このクライミングウォール!これが1階から吹き抜けの天井部分まで、おうちの中にあるんです。
 shinozaki_4173.jpgほら、こんなふうに手をかけて登っていけるんですよ。壁に取り付いているのは3歳の旺汰(おうた)くん。今はちょっとサポートが必要だけど、2年もしたらグイグイ1人で登っていくんじゃないかな。
このグリップは、オブジェのように目でも楽しめるクライミングウォールにしようと、25個それぞれ異なる木材を使用しています。しかも、登りやすい形にするために1つ1つ手作業で削られている。まさにオンリーワンの素敵なウォールですね。
当初は別の工務店に依頼するつもりでそのプランを話しましたが「住みづらくなるし、そういう物は使わなくなりますよ」と素っ気ない反応。「小学生いっぱいまで使えたら儲けものぐらいの気持ちでいたのに」としょげていた旺汰くんママに、「まず、つくってみましょう」と答えてくれたのはシノザキ建築事務所の篠崎廣和さんでした。

篠崎さんは大手ハウスメーカーなどを経て独立、これまでに1000棟以上の住宅を手掛けた実績を持っています。

家は妥協の産物じゃない!

「別の工務店には、私たちも不満だったんですよ」。そう話すのは、旺汰くんママのご両親、Oさんご夫妻。「家づくりにはやはりこちらの希望があるじゃないですか。でも、なかなか受け入れてもらえない。例えばコストダウンをはかるのに「自社にある在庫のキッチンを提供しますよ」と答えてくる。そういうことじゃないんですね。家は妥協の産物なのかと思ったら夢がだんだんしぼんできて・・・」と奥さん。

shinozaki_4195_pe10.jpg薪ストーブのあるステキなリビング
そんなとき、チラシを見て「暇つぶしに(笑) 」とシノザキさんのオープンハウスへ行ってみた旺汰くんママ、帰るなりご両親にも「明日見に行って!」と勧めました。

木の質感やリビングの裏の書庫スペースなど空間の斬新さ、照明や壁紙がおしゃれでワクワクするようなインテリア。ペレットストーブもあったのでOさんが欲しかった薪ストーブも置けると、ご家族すべての望むものがそこにあったといいます。
「大手ハウスメーカーは、自社の設計がベストだと押しつけてくる。かと思えば、決まりかけた工務店ではこちらの素人考えで言う間取りをそのまま図面にしてしまって」と不安を抱えていた奥さん。「その点、シノザキさんは提案力がすごい!いろんなアイディアを次々に出してくれるし、できないこともきちんとできないと言ってくれるので安心しました」

大家族でのびのびと暮らせる家

shinozaki_4224_pe10.jpgリビングの全景   8月に着工、ちょうど取材に伺った11月下旬は引き渡しの日でした。窓からはうっすらと雪をかぶった手稲山も見渡せます。旺汰くんはうれしそうにあちこちを探検。 ダイニングはリビングも兼ねた機能的なスペース。落ち着いたブラウンのウォルナットフローリングは、天然塗料が塗られ、旺汰くんがジュースをこぼしても水分を弾くため、サッと水拭きでキレイに。

shinozaki_4240r.jpg窓際から床下蓄熱暖房の暖気が出てくる
大きなドロップ型のテーブルは、近所に住む旺汰ママのきょうだい家族も遊びに来るため新しく造作したもの。ゆったりとしたイスにしたので、寛いで食事ができそうです。ちなみに「ナガノインテリア」の3人掛けソファはダイニング用ソファです。アームチェアは札幌の手づくり家具「澪工房」製でこちらもゆったりとしたつくり。どちらも低めのテーブルに合わせて脚をカットしました。暖房は床下蓄熱暖房システムで家はあったか、窓際にもヒーターがなくスッキリ。

shionzaki_3photos.jpgこだわりで選んだランプシェードと落ち着きのある階段室
旺汰くんママが「選ぶのが楽しかった」と話すインテリアの数々。キッチンに吊るした信楽焼のペンダントライトはカタログで見つけました。ほかにも和紙ブラインドやレーザーカットのロールスクリーンなど各部屋にさりげない個性がみられます。
リビングの続きには、旺汰くんママのきょうだい家族が泊まれる客間があります。ふすまの敷居は、無垢材を削って造作したもの。高級感があり、ふすまを開け放した時に部屋との境目を感じさせません。
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「あれ?空中に浮いている?」と間違えてしまうようなオープン階段。実はサイドの柱で支えるつくりです。玄関まわりの空間が広く感じられるほか、階段下は収納スペースもあり実用的。
shinozaki_4107.jpgご夫婦の部屋である2階は、ブランコにもなるおしゃれなハンモックがアクセントに。屋根裏に続く長いはしごも気になりますが「これは、おもちゃ会社に勤める夫のトイ・ルームになる予定です」と旺汰くんママ。
「いろんな提案をしたりインテリアを選んだりと、私たちも楽しく家づくりに参加しました」と話すご家族のみなさん。「こちらもやらせていただいて楽しかったですよ。良いお客さまに出会えてこちらも幸運だと思います」と答えるシノザキさんは、旺汰くんを抱っこしたりやんちゃをしかったりと、まるで家族の一員のようになっていました。

shinozaki_4072rt2_pe10.jpg勾配屋根にと薪ストーブの煙突がいい雰囲気 

記者の目

オブジェとしても美しさをみせる木製のグリップを使ったロックウォール、25種類もの木を使うことにこだわるシノザキさんには「発想力がすごいですよね!」と旺汰ママとも感心することしきり。

"家とはこんなもの"という枠にとらわれず、まずは「こんな家を建ててみたい!」と自由なイメージを持ってみるのもいいかもしれません。家づくりのプロとして柔軟な提案をしてくれる会社をあきらめずに見つけだすことも大事ですね。


2012年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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