イネスホームのモデルハウスは、新作を公開するたびに訪れるという熱心なファンが多いそうです。毎回違うテーマに挑戦し、「今度はどんな家だろう」とワクワクするからでしょう。今回は「甘辛ミックスなヴィンテージテイスト」がキーワードだとか。公開されたばかりのモデルハウス「ミリュープラス」にお邪魔し、その魅力を取材してきました。
コミュニケーションカウンター(写真左手)が、リビングとダイニングの間にある(写真 KEN五島)
LDKの真ん中が特等席!
イネスホームでは、女性設計者が毎回「ちょっとプラス」な提案を盛り込んだモデルハウスを企画しています。ミリュープラスは、 斎藤さん(リンク記事;お客様の心の声を聞く女性設計・インテリア担当の斎藤さん) の設計です。「ミリュー」とは、フランス語で中央という意味だそうです。「中央にプラス」って何だろ?と思ってLDKを見ると、なんかいつもと違う感じ。そう、部屋の隅にありそうなカウンター机がLDKのど真ん中にあるのです。
「コミュニケーションカウンター」と名付けられたその場所は、お子さんが宿題をしたり、仕事から帰ってきたお父さんがインターネットをしたり、使い方はいろいろ。大事なことは、家族の居場所を1階につくり、仲良くコミュニケーションできること。
2階の吹き抜けからカウンターとリビングを見下ろす(写真 KEN五島)
「ダイニングとリビングに少し間を置きたかったのです」と斎藤さん。ダイニングとキッチン(DK)は家族用のプライベート空間なのに対し、リビング(L)はお客様をもてなすパブリックな空間なので、続き間にすると落ち着かないと感じる人もいます。でもDKとLを完全に仕切ると狭くて閉鎖的に感じられます。この微妙な違和感を解決するのがコミュニケーションカウンターです。
「甘辛ミックスなヴィンテージテイスト」を表現したDKまわり
ダイニングの後ろには、お母さん用のカウンター机もあります。レシピ本を見ながら子どもたちに作るおやつを考えたり、お気に入りの雑貨を飾ったりできる「自分だけの場所」です。
スクラップウッド柄の壁紙とヴィンテージ風家具
オランダ人の有名デザイナーによるスクラップウッド柄壁紙。ナチュラルアンティークな雰囲気にぴったりリビングのテレビボードの後ろには、古い板を張っています・・・いえ、これは板ではありません。オランダのデザイナー「ピート・へイン・イーク」がデザインしたスクラップウッド柄の壁紙。うっかり見間違いますね。
テレビボードもヴィンテージ風でお似合い。ポイントとなる部分で、ちょっと冒険してみるのがワンランク上のインテリアに決めるコツなのかもしれません。
家具と壁紙のコーディネートや、全体の色合いの統一感はイネスホームならでは(写真 KEN五島)
こうしたインテリアには、イネスホームのこれまでの経験が活きています。ここ数年の統一テーマ「ナチュラルアンティーク」を基本に、少しずつ味付けを変えています。女性は柔らかい色彩で「甘い」テイストを好む人が多いのですが、男性はインダストリアルで濃いめの色彩の「ビター」なテイストを好む人が多いそうです。
細長いグリーンのタイルがオシャレな造作洗面台。濡れやすい天板部分は水に強いメラミン化粧板を使っているので、お手入れがとっても簡単
この2つの異なるテイストをうまくミックスし、多くの方に「いいね!」と感じてもらえるようなインテリアをミリュープラスで提案しています。
子育て世代に必要な、プラン提案も満載
2階のフリールームにも造作のマガジンラックがある。奥にあるのは、お子さまの成長に合わせて使える可動式間仕切り収納(写真 KEN五島)
モデルハウスの間取りは、基本的な考え方はずっと一貫しています。基本はシンプルなプラン。そして、お子さんの成長に応じて部屋を1つに大きく使ったり、2つに仕切ったりできます。間仕切り収納を移動するだけでできる手軽さも魅力です。
玄関横にあるルーバーの扉を開けると、シューズクロークがあり、暖房・給湯のエコジョーズボイラーもおさまっている(写真 KEN五島)
玄関横にはシューズクロークがあります。ルーバーのスウィングドアを開けると、家族の靴や、バッグ、帽子なども収納でき、身の回りのゴチャゴチャしがちな小物をきれいに収納できます。お客様をいつもきれいな状態でお迎えすることができますね。
そういえば電気料金が秋から大幅値上げというニュースが話題になりました。せっかく家を建てるのに光熱費がかかる家だと心配になりますよね。そこでミリュープラスの暖房・給湯は、天然ガスのエコジョーズを採用。新しくなった国の省エネ基準も軽々クリアする高い断熱性能のおかげもあって、「お財布にエコな家」になってるそうです。
記者の目
落ち着いた色彩の無落雪勾配屋根、濃い色の塗り壁など、外観のインパクトも相当なもの。こうしたデザイン、インテリアコーディネートと構造、断熱、間取りなどを考えて設計図を描くことも全て1人の設計者が手がけることで統一感のある家になります。「家を建てる」のではなく、「素敵なインテリアやモノに囲まれた楽しく暮らせる空間を造る」というポリシーが、ファンを増やしている一因かもしれません。2013年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。