わが家の庭にルバーブがあります。園芸店の説明書きによると「タデ科の多年草で、葉柄をジャムや砂糖漬けにする」とありました。しかし私が店頭で見かけて頭に浮かんだのは<ルバーブ・パイ>。わが家にルバーブを植えたのもパイにするためでした。
TVドラマで有名になった「大草原」シリーズは、小学校高学年の頃の愛読書でした。そのなかに出てくる数々の食べ物のなかでも、これまで食べたことのない未知の名と、主人公ローラがすっぱいルバーブを砂糖抜きでパイにしてしまったという衝撃的の登場エピソードとで、このパイは記憶に残っていました。よし<ルバーブ・パイ>を作ろう!このパイのレシピが出てくる「はじめの四年間」を見つつ、他のレシピと合わせてアレンジしてみました。
ルバーブ・パイ
ローラが焼いたのは、丸ごとパイ生地に包まれたルバーブ・パイでしたが、このレシピではカスタードの上にシロップを流しました。「小さな家の料理の本」ではカスタード・パイの項に、アレンジとしてルバーブが載っていたので今回はカスタードベースにしてみました。でも、物語に出てきたものはアップルパイのようにルバーブがびっしりと詰まったパイだったのなか、とも思います。今回は、肉料理で出たラードを取っておいたものを使ったせいか、なんとも素朴な味でした。周りの感想では「ルバーブの味が強い」「甘すぎ」との感想もあり、また別の作り方で再チャレンジしてみようと思います。まだルバーブが残っているので...。
参考文献/「はじめの四年間」ローラ・インガルス・ワイルダー作(岩波書店刊)大草原の「小さな家の料理の本」バーバラ・M・ウォーカー(文化出版局刊)、ルバーブとパイのレシピより
編集者:泉山桂子
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