土地を選ぶとき、地域や環境、南向きにするか北向きか、角地にするか否か、はお金もからんでけっこう悩みどころです。ひとそれぞれでしょうが、GW休みを使って書いてみました。
ご近所のMさんがせわしなくしていると思っていたら、引っ越しのトラックがきて、カーテンも外れ、そのうち若者夫婦が不動産屋さんと思われる人とともに訪れるようになりました。
どうやら家を売りに出したようです。
わが家のある住宅地はどうやらうまく「世代交代」が進んでいるようです。
アパートが建ちにくい地域なので、基本的に戸建てがほとんど。そして年をとったり、何らかの事情で家を離れると、新しい人が土地や建物を買って移り住んできます。自分もその一人です。
新興住宅地でもないのに、今年中学1年になった娘は同級生が徒歩2分圏内に4-5人います。
「住宅地は世代交代する」と表現したのは不動産屋さんのSさんでした。その地に住み続ける人もいますが、移り住むのもステキな生き方だと思います。
家を買うとき、最低限、知っておくべきなのはその地域がアパートやマンションが建ちやすい地域かどうかということです。
建ぺい率、容積率という言葉があり、それぞれ%で表されます。
容積率だけ簡単に説明すると、その土地にどれだけの広さの建物を建てられるかという規制です。土地50坪、容積率100%なら、建物は50坪までという意味です。わが家は40%、80%(上の例で40坪まで)です。60%、160%や、60%、200%(100坪まで)になるとアパートやマンションが建ちやすくなります。それは見方を変えれば土地の利用価値が高いということですから、地価が上がります。
どういう土地を選ぶかは、すなわちどういう環境に住みたいかによって決まります。
世代交代しない住宅地がいま、問題になっています。多くは1960~1970年代に開発された大型ニュータウンです。市街地からちょっと離れたところにやや閉鎖的な道路付けで大きな住宅地を作るやり方で、この方法は全国共通だったようです。いま、世代交代へ向けて地域ごとに努力が始まっています。
札幌近郊でいえば、大麻や北広島のニュータウンがそれです。
特に建築を得意とする専門家が、こういうことについてもしっかりお客さまに説明してくれるといいですね。そうすると、建物も土地もいい本当にステキな暮らしができると思います。
さて、Mさんの家にはどんな新しい住人が移り住むのかな。長いおつきあいになるので、最初が肝心ですね。
2010年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。