岩見沢在住の建築家、中村よしあきさんから、写真メールの続報が届きました。
まずこの写真です。
災害レベルの大雪のときに、こういういいかたは不謹慎かもしれませんが、素晴らしい写真です。
よくこれだけ屋根に雪が乗っかったものです。
そして、屋根からはみ出した雪、これを雪庇(せっぴ)というべきかどうか微妙ですが、降り積もった雪の量に圧倒されます。
さてさて、ここからは住宅関連情報企業の編集長らしく、家とのつながりについて、気がついたことを書いてみたいと思います。
これだけの大雪が降ると、雪庇は避けられないでしょう。風向きによって大小はあるでしょうが、どの家も巻きだれ状になっています(次の写真もご覧ください)。
では、家を建てるときにどんな点に注意したら良いのでしょうか。
- 1.屋根に安全に登れること
- 2.雪庇・巻きだれが電線のうえにかぶらないように、家に引き込む位置に注意すること
- 3.軒先の雪を落とすときに安心して落とせる配置計画
写真を見るとそんな点が思いつきました。
それともう1つ、注目してもらいたいのは、中村さんの自宅の軒の出が大きいことです。
もともと壁と木製サッシを守るために張り出した軒ですが、雪おろしのときは、雪を壁から遠くに落とす工夫がしやすくなります。
屋根の雪おろしに、屋根に登ったことのある方ならわかりますが、窓ガラスを割らないように雪はなるべく壁から離して落としたい、庭木があればそれを避けて落としたい。ただ、軒先に近づくのは足元が見えないだけにけっこう怖い-のです。
雪国は、時として大雪に見舞われることがあり、雪と生活を切り離すことができません。白いモンスターと仲良くするために、できる工夫を積み重ねていきたいと思います。
〈内覧会情報〉
エネルギーを自給する家 @道北・小平町
日時:2月18日(土)13:00~17:00
19日(日) 10:00~15:00
設計監理:中村よしあき建築研究所
ホームページ http://nykarch.pya.jp/
2012年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。