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趣味とインテリアを楽しむ、ピロティの上にインナーテラスのある家 秋田県仙北市I邸


秋田県仙北市の田園エリアに建つI邸は、建物前面の広い1階ピロティと片流れ屋根に沿った形で続く2階の連続窓が特徴のモダンな外観です。

ピロティは駐車場やBBQなど、さまざまな用途に活用できます。物置も備えており、趣味の釣り道具やアウトドア用品など、外で使うものを収納しています。

夫婦ともに一目でときめいた個性的な外観



この家に暮らすIさん夫婦が設計・施工を依頼したのは、大仙市の住宅会社、村上工務店。ご夫婦との出会いのきっかけは、実はこの特徴的な外観でした。

以前住んでいた借家の寒さに耐えかねて家づくりを決め、「ハウスメーカーの展示場や内覧会などをいくつも回った」というIさん夫婦。しかし、なかなかピンとくる家に巡り合えずにいました。


見学したK邸外観


そんな時に訪れたのが、大仙市で行われていた完成見学会。外観を一目見るなり、夫婦ともに「すごい!」とときめいた家が、村上工務店が建てたK邸でした。

要望や好みを丁寧に採り入れた家づくり



ピロティを向かって左に回ると玄関があります。外の光を採り込めるよう、正面のピロティ側に横長窓を配置しました。



I邸では、家の中のあちこちに奥さまがこだわった素敵なインテリアが空間を演出しています。
天井に花模様を映し出している玄関の照明もその一つ。注文してから「納品まで半年かかる」と言われ、ようやく手に入れただけに思い入れのある一品です。

ハイスペックの断熱性能で家じゅうが暖かく快適に



約23帖のリビングダイニングは吹き抜けがあり、広くて開放的な空間です。
Iさんご夫婦が入居したのは2022年1月のこと。前の家では底冷えがして寒さが身に染みていたという奥さまでしたが、入居後は「愛用のフリースのパジャマでは暑くて寝られないぐらい。冬でも暖かく過ごせました」と快適に過ごしています。家の中では基本的に、年中薄着で過ごしており、Iさんは冬でも半袖短パンという日もあるそう。



リビングの一角にはワンちゃんのケージを設置。外からの暖かい日差しが降り注ぐ陽だまりスペースがワンちゃんの特等席になっています。



1階の暖かい空気が吹き抜けにある室内窓から2階へと流れてきて、家じゅうどこでも暖かく快適です(写真左)。

リビング上部の吹き抜けには、南側と東側に窓があり、外からの採光でバツグンの明るさ(写真右)。

「天気が良い日には、日が当たるだけで部屋の中が暖かい」という奥さまの言葉からも、断熱性能の高さがうかがえます。



リビング横には、「実家にあったような畳スペースがほしかった」(奥さま)ことから小上がりの和室をつくりました。お客さまが来た時には泊まってもらう予定。奥さまがセレクトした和モダンな照明によって、和風旅館のような雰囲気です。

好みのカラーで性能も充実したキッチン



キッチン選びでは、あらゆるメーカーのショールームを回り、性能面などを吟味したというIさん夫婦。「ホーロー製で傷つきにくく、汚れがふき取りやすくお手入れしやすい」(奥さま)という点に魅かれてタカラスタンダート製を選びました。ショールームで一目惚れしたブルーグリーンが部屋の雰囲気にぴったりマッチしています。


キッチン部分の床には、傷に強い塩ビタイルを使用しました


キッチンの下がり天井は、村上満社長の提案によるもの。下がり部分の木枠が空間のアクセントになり、キッチン・ダイニングとリビングとの空間をさりげなく分けています。



キッチンのカウンターテーブルは、既存の天板をキッチンに合わせて村上工務店がリメイク。使い込まれた艶感のあるアンティーク調に仕上げました。座面の花柄が素敵な椅子との組み合わせで、レトロで味わい深い雰囲気です。



奥さまの希望でパントリーの入り口には、アールの下がり壁を採用。中の壁にはブロック模様のアクセントクロスを貼っています。



無機質になりがちなトイレも、ペーパーホルダーやスイッチ、手洗いの一つひとつにこだわり、温かみのある空間になりました。

多用途に使える高天井のインナーテラス


壁にはOSB合板を使用。窓には外から見えにくいよう、ガラス繊維でコーティング加工を施しています


2階正面の連続窓の中は、約18帖ものインナーテラスになっています。天井は屋根形状を生かした吹き上げで、ダイナミックな空間です。外のピロティにある階段から上がれるとともに、室内からも入ることができます。

この空間も村上工務店への依頼の決め手となりました。見学したK邸にもあったインナーテラスを見て、「広くて、いろいろなことができそう」と、Iさん夫婦は夢を膨らませたそう。収納を整えたり、趣味を楽しむスペース作りをするなど、今後いろいろなシーンでの活用を予定しています。

趣味を楽しむ「秘密基地風」スキップフロア



リビング収納の横には、2階へと続く階段があります。



その途中にはスキップフロアを設けました。ほどよい“お籠り感”があり「秘密基地のような場所」(Iさん)。サイクリング用クロスバイクを手入れしたり、バランスボールでエクササイズをしたりと、趣味に没頭できるスペースです。



スキップフロアを抜け、さらに階段を上がると2階です。



2階からスキップフロアを覗くと、吹き抜けにある3連窓が空間のアクセントになっています。窓の向こう側はインナーテラスになっています。



他にも、2階には奥さまの趣味であるアクセサリー作りをする部屋も備えており、夫婦それぞれの趣味を思い存分に満喫しています。

家づくりの思い出や新居での暮らしぶりなど、次々と出てくるエピソードを楽しそうに話してくれたIさんご夫婦。引っ越し後に仲間入りしたワンちゃんとともに、大満足のマイホームで充実した日々を送っています。


2023年04月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

有限会社村上工務店の取材記事