薪ストーブを置くことが長年の夢だったHさん夫婦。住み慣れた家の1階すべてをリフォームして、「薪ストーブのある暮らし」を手に入れました。
もともとご夫婦は、Hさんが定年退職を迎えてからリフォームを考えていました。2年ほどは情報収集をしようとオープンハウスに足を運んでいましたが、ある会場で「2年はあっという間に過ぎてしまう。考えるなら早いほうがいい」と背中を押され、具体的に動き出しました。
設計・施工を行ったのは丸三ホクシン建設(石狩市)です。自然素材を生かし木の風合いに満ちた家づくりが特徴で、最近はリフォーム依頼も増えています。
ご夫婦が丸三ホクシン建設を知ったのは、モデルハウスで行われた北欧家具のイベントがきっかけでした。モデルハウスの雰囲気が気に入って、見積もりを依頼。ほかにも3社に見積もりを頼みましたが、プランが2人のイメージに合っていたのが決め手となりました。
Hさんの家のリフォームを詳しく見ていきましょう。
玄関扉を開けると木の風合いに包まれる
今回は玄関、LDK、洗面脱衣室、2階につながる階段と2階の一部をリフォームしました。
木製ドアを開けると、温かみを感じる無垢の床板が。木の香りに包まれ、玄関ホールの先にある暮らしへの期待と想像がかきたてられます。
今はお子さんとの3人暮らしですが、数年後にはお子さんが巣立つ予定で、夫婦2人の暮らしが近づいています。そこで玄関収納もコンパクトなサイズに変更。自社大工が造作しました。
以前は玄関を入ってすぐに洗面室に向かう扉があり、さらに内扉を開けてLDKに入っていました。でも、扉が多いせいで玄関がとても狭く感じていたそうです。そこで内扉をなくし、玄関とLDKをつなげました。
木のベンチが置いてあるのは、もとは洗面室への扉があった場所。壁にすることでスペースに余白が生まれ、くつろぎのある一角を創り出しました。LDKへと続く廊下を彩ります。
自然素材の温もりを感じるLDK
廊下に差し込む陽ざしに導かれるように、LDKへ。そこには、自然素材に包まれるような、温もりのあるやわらかな空間が広がっていました。
無垢の杉材は足触りのよい浮造りです。壁には天然素材のゼオライトを塗り、空間のバランスを考え、天井の一部はトドマツの板張りにしました。キッチンとの行き来がしやすいよう、壁の一部を抜いたことで、明るさも増しました。
以前のキッチンはダイニング・リビングから奥まっていたため、場所を移して対面式にしました。ダイニングテーブルに近くなったことで、料理を作りながら会話も弾みます。
キッチンの背面収納は自社大工の造作です。木と自然素材の空間になじむよう、素材や見せ方にもこだわりました。
窓辺の飾り棚は設計士の提案によるもの。やわらかい雰囲気になるよう、あえて細い木材で棚を造りました。夜になると小物や植物の間から光が漏れ、いっそう雰囲気が増します。コンロ横には奥さま選定のタイルを貼り、キッチンがお気に入りの場所となりました。
リフォーム前にキッチンがあった場所は洗面スペースに生まれ変わりました。洗面スペースが移動したことで、脱衣室も広く使いやすくなりました。
和室が薪ストーブを楽しむリビングに
ご夫婦念願の薪ストーブは、愛犬とゆっくりとくつろげるリビングに置きました。
押し入れなどがあった和室は思い切って土間スペースにしました。畳床をコンクリートの土間仕上げにし、壁を取りリビングへとつないだことで、いっそう開放的な空間に。
和室の窓もそのまま生かし、土間から庭へ出入りができます。
2頭の犬と暮らすHさん。取材時も犬たちはお気に入りの場所で寝たり、自由に歩き回ったりと、愛らしい様子を見せてくれました。
奥さま 床はやわらかく、土間はひんやりしていて最高に気持ちがいいです。きっと犬たちも足触りが良くて気に入っているんじゃないでしょうか。
Hさん夫婦と丸三ホクシン建設の兼田さんにお話を伺いました
リフォームの経緯と依頼の決め手は?
Hさん 注文住宅で建てて25年ほどになりますが、薪ストーブを置きたいと2人でずっと考えてきました。また、これが最後になるだろうから、水回りや気になっていたところなども直そうと思っていました。
丸三ホクシン建設さんはイベントで初めて訪れたモデルハウスの雰囲気や、自然素材を使っているところがよかったですね。設計の兼田さんがつくってくれたプランも、私たちが思い描いていたイメージに沿うものでした。
リフォームで難しいのはどんなところ?
兼田(丸三ホクシン建設) 窓の位置や形状は変えずに行うリフォームだったので、空間のつながりを考え、活かせる柱、壁、既存の窓を利用しながら、自然素材を感じられる工夫を心掛けました。塗り壁に木材を組み合わせ、照明で柔らかさをプラスしたことで、豊かな暮らしの雰囲気と新しい空間が引き出せたのではと思います。
リフォーム後の住み心地は?
Hさん 薪ストーブはもちろんですが、対面キッチンになったのもよかったですね。以前は妻が料理を作っていても、遠くて話ができませんでした。
奥さま 思い描いていた以上で、大満足です。まだ冬を過ごしていませんが、この薪ストーブは天板に鍋を置いて煮炊きできるので、気に入っているstaub(ストウブ)の鍋で料理をするのが楽しみです。
写真 スタジオスーパーフライ 大道貴司
2026年08月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。