Story 取材記事

アンティークピアノが奏でるシックモダンな空間/札幌・Aさん

車通りが激しい道路から細い道に曲がると、そこは一転して閑静な住宅地。そこにAさん邸があります。JRの駅や地下鉄駅も徒歩圏内で、近くにはスーパーもある便利な環境です。インテリアにこだわるAさんとピアノが趣味のご主人の素敵なお住まいと聞き、期待に胸を膨らませながら取材に訪れました。

イギリス滞在の経験があるAさんの家は現地でよく見たというホワイトの塗り壁が特徴。室内も白い珪藻土の壁を使用している
イギリス滞在の経験があるAさんの家は現地でよく見たというホワイトの塗り壁が特徴。室内も白い珪藻土の壁を使用している
クルミ材のダイニングテーブルはお気に入りの「ノースファクトリー」で購入。灯りのシェードや吊りコードもAさんが選んだ。ズラッと並んだキッチン収納もご自慢
クルミ材のダイニングテーブルはお気に入りの「ノースファクトリー」で購入。灯りのシェードや吊りコードもAさんが選んだ。ズラッと並んだキッチン収納もご自慢
ご主人念願のグランドピアノは小さめのアンティークもの。リビングの雰囲気にぴったりと調和している
ご主人念願のグランドピアノは小さめのアンティークもの。リビングの雰囲気にぴったりと調和している
メタリックな黒のタイルを使った洗面台は天内さんが提案した。どんな仕上がりになるのか不安だったAさんもシックな仕上がりに満足
メタリックな黒のタイルを使った洗面台は天内さんが提案した。どんな仕上がりになるのか不安だったAさんもシックな仕上がりに満足
客間には耐久性が強く色あせがしにくいという和紙のたたみを使った。落ち着いた空間だ
客間には耐久性が強く色あせがしにくいという和紙のたたみを使った。落ち着いた空間だ
吹き抜けの大きな窓からは青空がくっきりと見える。梁は上質さを感じさせるダークブラウン
吹き抜けの大きな窓からは青空がくっきりと見える。梁は上質さを感じさせるダークブラウン
塚本社長が“吹き抜けの中にある浮島”と名付けた電子ピアノで練習するための2階のスペース。吹き抜けの窓に囲まれており開放感も抜群
塚本社長が“吹き抜けの中にある浮島”と名付けた電子ピアノで練習するための2階のスペース。吹き抜けの窓に囲まれており開放感も抜群

大手だと我慢しなくちゃいけないの?

Aさん邸の外観はフラット屋根にホワイトの塗り壁というシンプルな家。目隠し用の木格子やバルコニーの手すりがさりげないアクセントになっています。

8月から新居に住みはじめたという主婦のAさんは、40代前半で医師をしているご主人と小学生の娘さんふたりの4人家族。「前はマンション住まいでしたから、最初はここがとても広く感じられて......自分の家と実感するのに時間がかかりましたね」と、吹き抜けのあるリビングを見わたしました。

家を建てたきっかけは、Aさんのご主人がグランドピアノを買いたがっていたこと。ご主人は大学時代ピアノサークルに所属、今も演奏を頼まれたりコンクールに出場したりという実力の持ち主。一方で小学4年生と2年生の娘さんも自分の部屋が欲しい年ごろになってきました。

大手ハウスメーカーの展示場を回るようになったAさんご家族。「主人は無垢材が好みなので、木をメインにした会社のモデルハウスなどを見ました。でも、予算がなかなか合わなかったんですよね」と振り返るAさん。実際に建てたオーナーさんの家も見学してみましたが、やはりご夫妻のイメージとは違ったそう。

モデルハウスの雰囲気が気に入って検討したものの、自分好みの家を建てると、標準仕様では無理でオプションだらけの思いもよらない高い家になりそうでした。「お金のことを考えると、いろいろ我慢しながら建てる家になるのかな」とAさんが悩んでいたころ、ご主人がインターネットで見つけたのがイネスホームさんでした。

親身で押しつけのない対応に好印象

さっそく、Aさんご家族はモデルハウスの"calm+(カームプラス)"を訪れました。「まず、家の塗り壁に温かみを感じましたし、床はナラの無垢材など木を採り入れていて"いい感じだな"と思いました。予算も手が届かないものではないし、社長さんやスタッフの人も好印象でしたね」。

初めての訪問でしたが、塚本社長はご夫妻の話を親身になって聞いてくれたそうです。その時、Aさんたちは希望のエリアに土地が見つからず困っていることも伝えました。

すると、「次にお会いしたときですね、社長さんがそのエリア内にある土地の調査表を持ってきてくれたんですよ!もうビックリしました」とAさん。それは、法務局や市役所、水道局などを回ってつくってくれたものでした。「一生懸命やってくれているなと感じましたね。それに、普通はそこまでされるとプレッシャーも感じますが、社長さんはまったく恩着せがましくなかったんです」。

塚本社長に尋ねてみると「いや、当然だと思いますけど」とボソリ。他のスタッフもていねいに応対してくれて「この方たちとなら楽しく家をつくっていけそう」と、秋には契約の運びとなりました。

とことん希望につきあってくれる

その後は土地を探しながら、家づくりのプランも同時に進めていきました。ご家族でイギリス在住の経験もあったAさんは、明確なコンセプトを持っていたそうです。 「無垢材の床に珪藻土の白い壁、それにウォールナットの色を合わせて、ところどころにアイアンを使う。なんとなくヨーロッパ調の雰囲気ですね」。

イメージに合うクルミ材のテーブルやアイアンのパーツなどは札幌のオーダー家具ショップ「ノースファクトリー」から調達。オーダーメードの家具や国内外のインテリアを扱うこの店がお気に入りというAさん、足しげく通っては水栓やアイアンの取っ手など、使いたいものを携帯で写しました。
「パーツの画像をメールで天内(あまない)さんに送るんです。そうして洗面台やキャビネットに取り付けができるか確認してもらいました」。

天内二枝さんは、Aさん邸の設計からコーディネート、現場監理までを手掛けたスタッフ。「商品によっては本体に取り付けできないものもありますので、このようにご相談いただけたのはとても助かりました」と話します。
「Aさんには写真や雑誌の切り抜きなど積極的に見せていただくことで、お持ちになっているイメージをさらに具体的に知ることができました。また、わたしのほうからもさらに住み心地がよくなるように"ちょっとプラス"のご提案もさせていただきました」。

Aさんも「天内さんは、こちらの希望を伝えるとすぐスケッチに描いてくれるんですよ。仕上がりがとてもイメージしやすかったですね」と、そのやり取りは楽しかったよう。秋から春にかけてプランを進めながら、ついに希望の土地も手に入ることになって今年5月に着工、新居完成の運びとなりました。

念願のピアノ、広々とした明るい家

8月に入居したばかりというAさんご家族、娘さんたちにも1つずつ自分の部屋があってとても喜んでいるそうです。リビングから見上げると、吹き抜けの南側に3つ、そして西側にも大きな窓があります。

「三方をほかの家に囲まれていますけれども、あの窓のおかげで本当に明るいんですよ」とAさん。白い壁やカーテンはさらに部屋を開放的に見せながら、インテリアや梁、柱などに使ったダークブラウンの色が落ち着いた趣を感じさせます。階段の手すりやランプを吊り下げる灯具などは、アイアンを使っていて上質な雰囲気に。リビングの後ろ側には新しく購入したグランドピアノも置かれ、室内のムードに溶け込むように調和していました。

ピアノのちょうど上に当たる部分には、吹き抜けに張り出した2階スペースが造られています。そこには、ご主人が前から持っていたという電子ピアノが置いてありました。帰りの遅いご主人、普段はもっぱらこちらのスペースでヘッドホンをしながらピアノの練習をしているそうです。目線の先には吹き抜けの窓があって一面に見える青空がなんともさわやか。ご主人がピアノを弾く夜には星空が見えるのでしょうか。

「わたしは、このスペースを"吹き抜けの中にある浮島"と呼んでいます」と口元を緩める塚本社長。オーナーさんのお宅なのに思わず名前を付けてしまうほど、自社で建てた家に愛着を持っているんですね。さらに隣で「もし大手メーカーに頼んでいたら、もっと狭くてグランドピアノの上でご飯を食べていたかも」とジョークを飛ばすAさん。それだけ今の家に心から満足していることが、その笑顔からもうかがえました。

2010年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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