ここは小樽市、国道から山の方へ少し入った緑豊かなエリア。思わず深呼吸したくなるような場所です。
車に隠れて少し分かりにくいですが、手前にはカーポートがあります。ちょっとザラザラした木の質感がたまらなくいい。首藤社長に尋ねると、トドマツの粗挽き材を使っているそう。「塗料もなじみやすいし、水も弾きやすいんですよ」。実用面でも優れているんですね。
お住まいになるのは、40代のご夫婦と小学生の息子さんです。
こちらはキッチンスペース。レンガの壁がとても素敵です。聞けば江別でレンガを製造している会社へオーナーさんと行って色を選び、組み合わせる作業も一緒にしたとのこと。
窓の方向によって海が見えたり、山側の木々が見えたり。「素敵ね~」と、お子さんを抱き上げて景色を見せるママもいらっしゃいました。オーナーさんご家族は自然が大好き。特に息子さんは生き物が好きで、昆虫やカメなどを飼うための広い土間スペースもあります。
大工さん手作りの洗面台。ちなみに壁には土間にも使った木毛(もくもう)セメント板を使用。不燃性で防音にも優れています。「昔の音楽室で天井によく使われていました」と聞いて、ああ!と納得。こうして見るとモダンな感じもしますね。
室内の白い壁は「大工さんのお手伝いをしたい」というオーナーさんご家族が1日がかりで塗り上げたもの。自分の家という実感がいっそう強まりますね。
当日は、気密測定も行われました。窓に向けているのがその測定器。家全体ですき間がどのくらいあるか(C値)を調べるもので、数値が少ないほど性能の良さを実証できるものです。
計測中の10分間、隣でじっと見守る首藤社長。集まった見学者の方々も真剣なまなざしです。
結果は1㎡あたり0.6cm2。建物全体では8.2cm四方のすき間しか開いていないことになります。実は、この日は薪ストーブがまだ設置作業中だったこともあって、その後に測れば1㎡あたり0.5cm2を軽く切るだろうとのことでした。この0.5cm2以下という数値は、札幌市で定めた次世代住宅基準の最高等級「トップランナー」に当たり、いかに優れた気密性能を持っているかが分かります。
それにしても、次から次へと見学者がやってきます。オープンハウスは、「会社側」と「お客側」といった垣根が感じられない、とても和やかな雰囲気に包まれていました。もしかすると、この自然体でいられる感じが、丸三ホクシン建設さんの居心地の良い家づくりに共通しているのかもしれません。
2013年10月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。