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住宅街なのに、森の中の別荘気分で暮らす。 江別市/Mさん 丸三ホクシン建設

窓の外に広がるのは、自然公園の木々。
土間では薪ストーブが赤々と炎を揺らしている。
ダイニングのイスに腰かけてお茶を飲んでいると、
ここがJR駅から徒歩10分程度の住宅街だということを忘れてしまいそう…。
まるで森の中の別荘のようなM邸をご紹介しましょう。


161204hokushin_9750.jpg札幌市内の分譲マンションで暮らしていたMさんご夫婦が、
一戸建てへの住み替えを考え始めたのは、お子さんの誕生がきっかけでした。
 
「ビルの建ち並ぶ場所だったから、休日に車で公園まで連れていかないと、三輪車にも乗せられない。もっとのびのびした環境で育てたいな...と思うようになったんです」
ネットで見つけたのが、江別の公園に面した角地。
 
「家を建てるならココ」と決めていたホクシン建設さんに相談した上で購入し、家を新築しました。
 
161204hokushin_9661.jpg玄関のドアを開けると、広い土間に鎮座しているのは薪ストーブ。
「土間だと薪を運んだり、灰を片づけたりするのもラクなんですよね」とご主人。空気が乾燥しない薪ストーブのふんわりとした暖かさがお気に入りです。
 
161204hokushin_9689.jpg片隅には飼っているワンちゃんのケージ。
土間には床暖も入っていて、ポカポカしています。
 
それにしても、玄関のドアからダイニング・リビングまでがひとつづきの空間。
ドアを開けるたび寒くなったりしないのでしょうか。
「メイン暖房は、エコジョーズのセントラルヒーティングです。温度調節を一番低いダイヤルにして運転していても、家に入った瞬間からポカポカですよ」とご主人。
 
ホクシン建設の兼田さんが「建物は外断熱工法で、窓はトリプルガラス入りなので、一度暖まったら冷えにくい魔法瓶みたいな構造です」と説明してくれました。
ご主人によると「マンションはリビングが暖かくても、ほかの部屋は寒かった」とか。「今は広くなって家中暖かいのに、光熱費はマンションとさほど変わらない」のだそうです。
 
161204hokushin_9671.jpg奥さまがこだわったのはキッチンです。
壁には江別産レンガを採用。収納の取っ手には、江別在住の作家に依頼した鉄製を取り付けました。
 
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161204hokushin_9666.jpgシンプルで質感の高い対面キッチンも造作ものです。
雑誌で見たキッチンの形状をホクシン建設さんに伝え、ステンレスのシンクからつくってもらいました。写真のように、職人さんのワザが随所で光っています。
 
161204hokushin_9677.jpgもうひとつ、奥さまがこだわったのは大きなパントリー。
食べ物のストック場所として使うのが一般的ですが、奥さまは「極力、見えるところにモノを置きたくない」と、冷蔵庫や調理器具までパントリーに収納。外断熱で暖かい家なので、「冷たい場所も作りましょう」と、外気を取り入れて野菜や果物を保管できる食品庫も作り付けてもらいました。
 
161204hokushin_9654.jpgLDKは、リビング中心に配置してダイニングは片隅に寄せることが多いのですが、M邸は逆。ソファとテレビをコーナーに寄せ、ダイニングテーブルをLDKの真ん中に配置しています。
 
「ソファに座るとついテレビをつけちゃうから、ソファはテレビ専用と割り切ったんです」とご主人。
その分、窓から公園の木立が見渡せるダイニングテーブルで過ごす時間が増えました。
「夏は野鳥、冬になったらエゾリスの姿が見えることも。見つけるたびに大騒ぎですよ」
窓からパチンコ店のネオンサインが見えた都心のマンションとはまるきり違う、心安らぐ景色が広がっています。
 
161204hokushin_9697.jpgさて、吹き抜けの階段を上がると、一角にご主人の書斎コーナーが。
木枠の窓から緑がのぞめて落ち着く雰囲気です。
 
161204hokushin_9702.jpgペンダントの照明はご主人がスケッチを描いて、北広島のガラス工房でつくってもらったオリジナル。ステンドグラスのやわらかな光が、小さな空間にお似合いです。
 
161204hokushin_9706.jpg子ども部屋には天井の高さを利用してロフトも作りました。
4歳のお子さんもこのロフトが大のお気に入り。
「この上に連れていかれると、なかなか降ろしてくれません」と奥さま。
勾配のついた天井も山小屋風でステキですね。
 
161204hokushin_9718.jpgもうひとつ、M邸のポイントはバスルームを2階にしたこと。
本来ならキッチン・バス・洗面所・トイレなどの水回りを一カ所にまとめてしまいたいところですが、ゆったりした1階スペースを確保するのに、お風呂と洗面所を2階にしたところ大正解だったそう。
 
「使ってみると便利なんです。洗面所の洗濯機から、カーポートの上のテラスに干して、寝室のウォークインクロゼットに仕舞う。衣類が1階に降りてこない」
なるほど、1階はいつでもすっきり暮らせるわけですね。

161204hokushin_9740.jpgそもそも子育ての環境を重視した今回の家づくり。
最初は中古のリノベーションで考えていたそうです。
「何軒か見に行きましたが、前のオーナーの建坪のままリノベすると、どうしても値段が高くなりがち。僕らは30坪くらいで十分だから、それなら新築で」と方向転換。
新築で初めて見たのが、ホクシン建設のオープンハウスでした。
 
ご主人は家づくりを振り返り「いろいろ参加させてもらえたのがよかった」と語ります。
たとえば犬の足跡を模して土間に石を埋め込んだのもご主人。
外壁の道南杉も、現場に通い、夫婦でひたすら塗装しました。
「ウッドロングエコ仕上げといって、溶液を塗ると白木が酸化して色が変わるんです。自分でやりたいと言ったものの、実際に山のように積まれた木材を見たときは、マジか、とひるみました」
塗り壁もリビングなどは職人さんにお願いしましたが、寝室だけは夫婦で挑戦。家族3人の手形もつけました。
 
ホクシン建設の兼田さんは言います。
「体験することで家づくりはより楽しめます。お施主さんが積極的に参加してくれると、僕らも一緒につくりあげている気持ちになれるんですよ」
ご主人も「これだけ手をかけたら愛着もひとしおです」と満足そうでした。
 
161204hokushin_9743.jpg庭の薪棚は手前がご主人のお手製。奥はホクシン建設に頼んで作ったもの。
軟石で囲った奥のスペースは家庭菜園に、レンガで囲った手前は花を植える予定です。
 
「マンションでは高層階に住んでいたから、家の中でばかり遊んでいたけど、今は外遊びが多くなって...」
お子さんが郵便受けに小石を落とすイタズラさえも、うれしく感じるそう。
まだ引っ越して4カ月。
冬には庭でアイスキャンドルをつくったり、夏はプールを出して遊んだり、これからこの家でたくさんの思い出をつくっていくことでしょう。
 
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床はニレ無垢材を着色。リビング部分は天井を貼らない、あらわし仕上げ。都会の喧噪を離れ、別荘に来たみたいに落ち着く空間が実現しました。



2017年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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