Column いえズーム コラム

札幌 アルティザン建築工房の魅力

「中古住宅を利用すれば、利便性の良い場所でコストを抑えて、お客様が望む住まいを届けられる」―。こう語るのは、㈱アルティザン建築工房(札幌市)の新谷孝秀社長。同社は2011年の設立以来、コストパフォーマンスの高さを追求することで累計150棟を超えるリノベーションを手がけてきた会社だ。
arute1.jpg新谷社長は会社設立前、別の住宅会社に勤務し、新築もリノベーションも手がけていたが、景気が悪化し、若い子育て世代が住宅取得資金を十分借りることができなくなる中、コストを抑えつつ、ユーザーの希望を反映できる家づくりを提供していこうと、中古住宅のリノベーションを専門とする同社を立ち上げた。「新築市場は今後、年間90万戸から60万戸に減ると言われているが、リノベーションはその数に含まれていない新しい市場。新築は無理と思っているユーザーや、賃貸しか考えていなかったユーザーを取り込める可能性もある」(新家社長)。

現在では、"アルティザンカフェ"と呼ぶオープンハウスと、中古住宅探しから現況検査、資金計画、デザイン・プラン作成、施工、アフターまで自社で行うワンストップサービス、施工前後の状況がわかる事例を数多く掲載したホームページ、セミナー・相談会などのイベント開催を集客の柱とし、今年は40棟に迫る受注を見込む。
arute2.jpg同社が行うリノベーションは、性能もデザインも妥協せずに高いコストパフォーマンスを目指すのが特徴。基本的に木造戸建住宅を対象とし、長期優良住宅仕様を標準としたうえで、塗り壁材や無垢材、造作家具などを採用したデザインを提案している。デザインについては仕様のリニューアルを検討中で、現在の標準的な仕様よりワンランク上の"アルティザンスーペリア"、コスト重視の"アルティザンベーシック"を用意し、より幅広いユーザー層に対応する考え。

また、コストパフォーマンスを高めるために、少ないスタッフ数で効率的に仕事を行うほか、モデルハウスを持たない、広告宣伝費をかけない、利益率を同業他社より低く抑える―ということも重視している。

VC展開で市場拡大を図る

今後のリノベーション市場について新谷社長は、「20年後になるか30年後になるかわからないが、高耐久な新築住宅が増え、既存ストックも改修による性能向上が進めば、リノベーション市場は新築とともになくなり、後はリフォーム市場しか残らないはず」と言う。

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その一方で、現在拡大傾向にあるリノベーション市場をしぼませないためには、プレーヤー(リノベーション業者)を増やすことが必要と考え、今年からリノベーション事業を支援するボランタリーチェーン(VC)『アルティザン倶楽部』をスタート。加盟会社に対し、プレゼンテーションやオープンハウスのノウハウ、見積実行予算書や工程表、実例集などのデータを提供するとともに、補助金申請サポートなども行っていく。

新谷社長は「1社単独でできるリノベーションの仕事にも限界がある。リノベーションを手がけてみたいと思う会社があればサポートを行い、一緒に市場を広げていきたい」と話している。
アルティザン建築工房の公式サイト



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