iezoom特設サイト『北海道に移住して家を建てる』(記事はこちら)で、家づくりについて振り返る機会をいただきました。今回は「家づくり」と「収納」のつくり方を考えてみます。
家づくりを行った当時は、整理収納アドバイザーの資格を取得して7 年目。収納の知識も身に付いてきた中で、「やってよかった」と感じていることの1つが、収納を作り込みすぎず、室内空間の使い方に余白を残すという選択です。
住まいの収納は「今の暮らしにピッタリなものを」「とにかくたくさんあればなんとかなる」と考える方も多いと思いますが、実際に暮らしてみると当初の想定とは違う使い方になったり、使いにくかったりする収納スペースがいくつも出てきます。
左:現在は食器棚になったキッチン横の収納/右:野球道具置き場となった玄関の収納スペース
例えばわが家だと、キッチン横につくった収納。当初はファイルボックスを並べ、書類管理や携帯電話の充電スペースとして使う予定でしたが、暮らすうちに自然と食器棚に。ランドセル収納として玄関に設けたスペースも、今では野球道具置き場です。
これは暮らしに合わせて収納スペースの役割が変わっていったから。家族の成長とともに暮らしが変わると、使うものも部屋や収納の役割も変わります。
特に子育て期は、5年単位で家族の過ごし方が大きく変わるので、収納に関するすべてを家づくりの段階で決め切るのは、やはり難しいもの。そのため、暮らし続ける中で高い満足度を得るためには、少なくともシンプルで汎用性が高い収納を考える必要があります。
実はわが家は、どの個室にもクローゼットを設けていませんが、それも同じ理由からでした。収納用品は後から市販のもので十分補えると考え、造作収納は最低限に。収納は移動できるものにしたほうが、部屋の使い方も広がります。
室内空間は、「今どう使うか」だけでなく、「変わったときにどう使えるか」という視点を持つことが、ずっと良い住み心地を得るための大きなポイントです。
このコラムを書いた人
のんちさん:整理収納アドバイザー1級
2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。
のんち 片付け×家事シェアの専門家 https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP
※この記事は北海道住宅新聞 2026年1月15日号に掲載されたコラムです
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