SVD建築工房(神勝彦社長・札幌市清田区)は、木造で大空間を可能にするSE構法と自然素材を組み合わせた「心身ともに癒やされる開放的で空気のきれいな住まい」を提供する工務店です。
今回ご紹介するのは2026年2月に完成した神社長の自邸。豊富な医療建築の経験から行き着いた、高性能・高耐久な健康住宅です。新居を訪ね、神社長と奥さまにお話を伺います。
建て替えのタイミングで「これからの家づくりの方向性」をカタチにした住まい
新居は車2台が入るガレージを擁した2階建て。外観はホワイトのガルバリウム鋼板の外壁に、大きく構えた軒が特徴です。敷地の広さは46坪。建物前面には融雪槽(向かって左端)を設け、右側にはさらに2台分の駐車スペースも確保しています。
この場所は元々、奥さまのご実家が建っており、奥さまの母さまが長年美容室を営んでいました。家は築40年ほど。営業を終えるタイミングで建て替えの話が持ち上がりました。
神社長 家族の住まいとしての役割はもちろんですが、皆さんにSVD建築工房の家づくりを体感していただけるモデルハウスとしても活用したいと思い、計画をスタートしました。
愛犬との暮らしも重視。玄関ホールには散歩後の足洗い動線を確保
神社長は3人のお子さんが独立し、新居はご夫婦と愛犬のピノちゃんの暮らしを想定して設計されています。
写真左/上部が吹き抜けになった明るい玄関。
写真右/ホールにはユーティリティーへの出入り口が2つあり、奥の引き戸はダイニングから直線でつながる便利な動線になっています。
奥さま ピノの散歩後に足を洗いやすいよう、玄関に近い引き戸もつくってもらいました。
ゆったりとしたユーティリティー。広いカウンターの洗面化粧台は造作によるオリジナルです。
吹抜け、小上がり、折り上げ天井。緩やかにゾーニングされた居心地の良いLDK
LDKはオープンな造り。床材はナラの突板でできたペット対応フローリングを、壁紙には紙クロス(オガファーザー)を使っています。インテリアは自然素材と相性の良いジャパンディースタイルです。
リビングは折り上げ天井にシーリングファンが付いています。テレビを設置した壁面に使われているのは札幌軟石です。照明計画は「見せない照明」にこだわり、各所に間接照明を施しています。
吹き抜けと大きな窓から明るい日差しが差し込む小上がりスペース。構造梁にはハンモックが掛かっていて、お昼寝するのにちょうど良いそう。
神社長 SE構法なので、こんな風に大きな窓を付けることができるんです。将来的には梁の上に床を張って部屋にすることも可能です。
小上がりはユニット式なので、好きなようにレイアウトが変えられます。手前は引き出し付き。可変性の高い造りやアイテムの使い方も魅力です。
横並びに配置したキッチン・ダイニング。壁一面には便利なカウンター収納も
キッチンとダイニングは配膳や片づけがしやすい横並びの配置です。道産のナラ材を使った大きなダイニングテーブルは、神社長が塗装してリメイクしたものです。
奥さま 食器は背面のカウンター収納に全て収まっています。これからはこの収納に収まる範囲にして、なるべく物を増やさない暮らし方をしたいと思っています。
神社長 飲み物を取るためだけに冷蔵庫まで行く手間を省きたくて、ダイニングの近くにはドリンク専用の冷蔵庫を入れました。カウンターはミニ冷蔵庫が入る高さにしています。
吹き抜けを有効活用・造作のヘッドボードが美しい主寝室と2つの個室で構成された2階
引き戸は全て天井までの高さがあるハイドアを採用しています。アイアン支柱のさらし階段を上がって2階へ行ってみましょう。
階段は途中から愛犬が足を滑らせないよう、カーペット敷きになっています。階段室の横に、玄関の吹き抜け上部を生かした物干しスペースがありました!
神社長 物干しスペースがあったら便利かなと思って、ルーバー床にしてみました。1階から上ってくる暖気で洗濯物もよく乾きます。
2階廊下ではもう一カ所、梁に渡したルーバー床を発見しました。その上は塔屋(ペントハウス)になっていて、屋上に出ることができます。
神社長 使う時は、はしごを渡して上がります。屋上にはアジャスター式のフロアユニットを使ってデッキを作りました。タイルや芝など、好きな素材で作ることができます。塔屋から出入りできるので、屋根のメンテナンス時も便利です。
こちらは主寝室。壁一面に作られたベッドのヘッドボードは、木製のリブパネルで仕上げた造作です。間接照明をつけると一気に癒やしの空間に。造作が得意な同社らしい設えが光ります。
その他、2階には収納を確保した個室が2室用意されています。
SVD建築工房が提案する住まいについて、改めて教えてください
Q なぜ自然素材にこだわるのですか
神社長 クリニックなど、クリーンで高耐久が求められる建築に多く携わる中で、人体にも優しい自然素材が、耐久性にも優れていることを学びました。新建材と違い自然素材は経年で味わいが増し、メンテナンスしながら資産価値を維持することができます。次世代に残せる健康な住宅を建てるなら、自然素材が一番良いと思っています。
Q 具体的にどんな材料を使っていますか
断熱には調湿性と蓄熱性に優れた木質繊維断熱材を採用しています。本物の素材はイニシャルコストが若干高くなりますが、遮音性や保温性、調湿性など、使ってみて性能の良さを実感しています。
壁・天井は紙と木のチップでできた自然素材クロス「オガファーザー」で仕上げています。壁が湿気を吸って吐く、空気清浄機の役割を果たすので、空気環境も良好です。
そのほか、床材や建具なども、天然木を中心に構成しています。自宅では道産のナラ材や札幌軟石も使い、地元の素材にもこだわりました。
Q これから家を建てる方にメッセージをお願いします
住まいは翌日への活力を養い、心身を整える「リカバリーハウス」であるべきです。今後は遠赤外線が血行を促進し、足元から全身の巡りを整える「健康増進機器」認定を受けた無垢床の採用も予定しています。
しばらくは自宅も見ていただけますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
【性能データ】
| 工法 | 耐震等級3相当の SE構法(木造ラーメン構造) |
|---|---|
| 断熱 | 断熱等性能等級5。(内断熱・木質繊維断熱材シュタイコゼル/t=120mm + 外付加断熱・グラスウール/t=45mm) 窓はトリプルガラス |
| 冷暖房 | エアコンによる全館冷暖房 |
| 換気 | ダクトレス第一種換気「せせらぎ」 |
写真 studio.samedi 川村一之
2026年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。