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エネルギーゼロ!?光熱費ゼロ!?のすごい家 シノザキ建築事務所の完成見学会

シノザキ建築事務所さんが、経産省の補助金を活用して札幌市手稲区に完成させた「ネット・ゼロ・エネルギーハウス」を見学してきました。

冬になると光熱費の高さにはいつも頭を悩ませてしまうもの。さらに新しく家を建てるとなれば、なおさら気になるのではないでしょうか。
札幌良い住宅.jpでも、「新築戸建て住宅に住んで感じた不満」は「光熱費が高い・寒い」が第1位です。
shinozaki_130120gaikan.jpg今回見学したネット・ゼロエネルギーハウス。やさしい色をした住宅の屋根にはソーラーパネルが設置されている

そこで注目されているのがネット・ゼロエネルギーハウス。太陽光発電や燃料電池を採用し、その発電量が家庭内で使うエネルギー量と同じになる=差し引きゼロになる家。要は超省エネということです。

太陽光発電ができない夜間などは電力会社から電気を買いますが、昼間余った電力は42円/kWという高い単価で電力会社に買い取ってもらえるため、暖房や給湯も含めた光熱費がほぼゼロになります。これで光熱費の悩みも解消できそうですね。
shinozaki_130120living.jpg無垢のチェリー材がフロアなど、自然素材の魅力が味わえる。一方で電球はすべてLEDでエコを追求
太陽光発電システム(出力4kW/h)のほか、国の省エネ基準を上回る高い断熱性、熱交換換気システム、ヒートポンプ暖房、全室LED照明などの省エネ仕様・設備を採用し、約260万円の補助金を受ける予定です。「通常の住宅との金額差はほとんどなく、1年半ぐらいで元が取れると思います」と、シノザキ建築事務所の篠崎廣和さん。
 shinozaki_130120stair.jpg 白い壁にマガジンラックとアイアンの階段が映える。手すりなど手足が触れる部分には必ず木を使っている
お住まいになるのは40歳前後のオーナーさんご夫婦と2人のお子さん、そしてご両親の3世代。リビングには消費電力量や電気料金が常時ひと目で分かるHEMS(ヘムス)も設置され、ご家族で楽しみながら節電ができそうです。
shinozaki_shachou2-1.jpg来場者に説明する篠崎さん
無垢のチェリー材がふんだんに使われたフロアは明るく暖かな印象。「温かさや木のぬくもりをじかに感じていただくため、スリッパはあえて用意していません」と、案内していただいた篠崎さん。確かに、足裏からも心地良さが伝わってくる家でした。

2013年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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