条件は「自然素材たっぷり、大工さんのいる会社」
1月18日、今年初の丸三ホクシン建設さんによるオープンハウスに行ってきました。 山々が見える札幌の住宅街に、落ち着いたダークブラウンの板張り、そして片流れの屋根が特徴的な家。手前のカーポートは大容量の収納空間もありました。住宅展示場にはあまり見向きもせず、「自然素材をたっぷり使っている」「自社大工で施工している」ことにこだわったオーナーさんご夫婦が、やっと見つけ出したのが丸三ホクシン建設さん。
奥さんによれば「札幌良い住宅.jpで見つけて、記事もたくさん読んでいましたよ」とのこと。
暮らしやすさが計算されたワクワク空間
こちらのおうちは「空間を利用した家」とある通り、なかなかおもしろい造りになっています。まず1階は、小学生のお子さん2人のロフト付き部屋。そしてオープン階段を上ると2階が見えますが(人が立っているところ)、その前に折れ曲がりの踊り場から入るスキップフロアがありました。 入ってみると、ご夫婦の寝室です。仕切り壁の間接照明が白い壁や無垢の床に映えてムーディーな雰囲気。この裏には、壁全面に棚を造作した収納スペースがあります。見えない場所もムク材で
この家は、ほぼ全室が無垢のニレ床に白い塗り壁、木製フローリングを施しています。奥様は、当初は全室で無垢材を使うとコストアップになってしまうのではないかと心配されていましたが、首藤社長から「当社は、木材業者さんの協力もあって、複合フローリングと比べても坪あたりわずかな金額の差で無垢の床が使えます。永く住み続けていただくことを踏まえれば、心地よい無垢材の床は大変魅力的です」と聞き、思い通りの家づくりができると感じたそうです。「最初に希望していたとおり、自然素材たっぷりの家を実現することができました」と笑顔を見せてくれました。
さらに階段を上ると、こちらはキッチンのあるリビングスペース。「夏にこちらの方向で上がる花火がよく眺められるように」と、ロフトも付いています。注文住宅ならではの特等席ですね。
空間をコの字形にした理由は、奥側を食卓のあるダイニング、手前側をリビングとして使い分けるためです。家でお仕事をされている奥さんが、例えば食事の後ですぐ片付けに入らなくてもサッと手前のカウンターに移って仕事を始めることができます。主婦にとってその場を片付けないと次のことができないというのは、確かにイライラするんですよね、これは本当に機能的。
ちなみにリビング側には、小上がりのたたみスペースもありました。
憧れ!自分仕様のキッチン
お料理が大好きという奥さんは、丸三ホクシン建設さんに大きめのキッチンカウンターを造作してもらいました。奥には、白菜やジャガイモなどたっぷり買い置きできるパントリーもあります。 ここで、オーナーさんご夫婦はコストダウンを図る工夫をしています。「キッチンの水栓や吊り下げライト、電気スイッチプレートなどは自分たちで選んで購入しました」。 センスの良さが問われそうですが、どれもピタリと調和していますね。ブレのない首藤社長の想い
奥さんと社長が談笑しているところを撮影していると・・・カメラに気付いたのか、シャイになる社長。取材からおいとまする時に、私がちょっと気になっていたことを尋ねてみました。
「丸三ホクシン建設という名前って、少しゴツいイメージがありますよね(スミマセン!)。社名を横文字に変えたりはしないのですか?」
すると、社長は穏やかに答えてくれました。「時代に合わせて名前を変えていくのは嫌ですね。個人的には先代からの創業時のまま、100年でも200年でも続けて行きたいと思っています」
古い名前が受ける時代もまた来るでしょうしね、とほほ笑む首藤社長。「私たちは技術者集団であり大工が主役である」という家造りの姿勢とともに、社名への想いもまったくブレない方なのでした。
「わあ、すごいすごい!」「すごーい」と新しく入ってきた方々の声。この後は公開の気密測定も行われます。
2014年03月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。