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迫力のクライミングウォール!3世代が暮らす木のぬくもりあふれるZEH 札幌市/Hさん

2014年1月に札幌市内に完成したネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)。エネルギーコスト削減だけでなく、クライミングウォールがある自然素材たっぷりのリビングや「男前」なご主人の部屋など個性が光る空間づくりが魅力です。奥さまに暮らしぶりをうかがいました。

築40年以上の寒い家から最新のZEHへ建替え

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Hさんはご夫婦と13歳、3歳の姉妹、奥様のお母様の5人家族。下のお子様が誕生したその年に、それまで住んでいた築40年以上の古い家から現在の住まいへの建替え工事が完了しました。

「前の家はもともと縫製工場。大工だった祖父がリフォームして長屋のような集合住宅にしてその一部を自宅にしました。断熱・気密性能が低く、冬は裸足で歩けないほどの寒さ。母の部屋と外階段で行き来しなくてはならないなど不便なところもたくさんあり、早く建て替えたいと思っていました」と奥さま。湿気がひどく、カビの問題も。

角地に建つ新しい住まいは延床面積約45坪。家族5人がのびのび暮らせる十分なスペースを備えています。表通りの道路側に木を贅沢に使った車2台分のカーポートを配置。玄関ポーチとの連続性を意識したインパクトのあるデザインです。

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表通りから細い路地に入り、玄関の前を通って建物の南側にまわると、一部勾配をつけた屋根面に4kWの太陽光発電システムのパネルが設置されています。

「都市ガスが通っていない地域なのでオール電化を選びましたが、建物が大きいと電気代が大変。月5~6万円かかる家もあると聞いていました」。そこで経済産業省が推進するネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業の補助金制度を利用。ZEHとは、住宅の高断熱化と高効率な設備機器の導入で家庭内の一次エネルギー消費を低減すると同時に、太陽光発電による創エネで一次エネルギー消費量を相殺する(=ネットゼロ)というもの。これにより、光熱費を低く抑えることができます。

そのきっかけとなったのがシノザキ建築事務所のモデルハウス(※現在は公開終了)との出会いです。「私たちと同じ2世帯同居のZEH。条件が似ていたので気になって見に行き、無垢の木など自然素材を使ったインテリアにとても惹かれました」。

"ありきたりでない個性的な家"がお好きでハウスメーカーの住宅に物足りなさを感じていたご主人も納得。デザイン力が高く、性能面でも信頼できる地元の会社にお願いしたいという気持ちが強くなったといいます。「候補として地域の工務店さんを数社ピックアップしましたが、最終的にZEHの建築実績があるシノザキ建築事務所さんに決めました」。

断熱仕様は基礎が押出法ポリスチレンB3種断熱板で計130mm、外壁が高性能グラスウール105mm充てんに遮熱材付きのDDSボード75mmで付加断熱、屋根・天井は勾配部分がセルロースファイバーブローイング400~550mm。ヒートポンプ熱源の床暖房と熱交換換気システムを採用しています。

表情豊かな自然素材のオープンスペース

「室内は広がりのある明るい空間に、とお願いしました」。1階はL字型に伸びるホールからリビング、ダイニングキッチンがぐるっと回れる回遊式動線の間取り。ホールから、お母さまのお部屋やユーティリティーにもアクセスでき、たいへん使い勝手が良く、お母様との家事の連携と子育てしやすさを考えたプランです。「ぐるぐる廻れるから子どもも遊んでいて楽しいみたい」。

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広々とした玄関は5人分の靴が楽々収納できるシューズクローク付き。アーチ型の入り口がお洒落です。お母様のため右手側に手すり、左手側に靴脱ぎベンチを設置。ファスナーの付いたロングブーツを履く時もベンチがあると助かりますね。

シューズクローク前の短い廊下を通り抜けたところがリビング。迫力のある勾配天井の吹き抜け空間が広がっています。コテのあとを残したゼオライト(北海道産)の塗り壁に高級材として知られるウォルナットのフローリングというちょっと渋めの大人のインテリア。火打ち梁の裏の間接照明を点けると、フンワリ柔らかな表情に変わります。

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お気に入りのフランフラン(francfranc)のパッチワークソファの後ろには「インドアクライミングをしていた長女のために造った」というクライミングウォールが。指や足を掛けるホールドにもさまざまな樹種の木材を使っています。

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上から見下ろすとこの高さ。天井には命綱を取り付ける金具が付いています。高所恐怖症の記者には命綱があっても絶対に無理!お姉ちゃんもこの家で命綱を付けてのクライミングには挑戦していないとのことですが、お母さんと一緒におうちを案内してくれた妹のIちゃんは「大きくなったら1番上まで登ってみる」そうです。

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こちらは階段廻り。「子供たちがリビングを通ってから個室に入るようにしたかったのでオープンなリビング階段にしました」と奥様。梁と一体化した格子の手すりが空間を引き締めています。「すれ違ってもぶつからないように階段幅も広め。おかげで引っ越しの時、2階への荷物の運び入れがスムーズでした」。

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階段下のデッドスペースは収納に。Iちゃん専用のクローゼットとしてちょうどいいサイズです。その横のおままごと用のミニキッチンは、市販のカラーボックスをベースに、ホームセンターや100円ショップで手に入れた部材を使ってご夫婦で組み立てました。「家を建ててからウォルナットのフローリングに似合う小物を探したり、造ったりするのが楽しくなりました」。

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リビングの隣はダイニングスペース。窓際にあるロングサイズのオリジナルカウンターはお子さまのスタディコーナー、家事スペースといろいろな用途に使えます。キッチンの背面には背の高い食品庫と1番下の段が収納式の踏み台になった食器棚を設置しました。

クール&スタイリッシュな男のプライベートルーム

子世帯の個室3部屋とフリールームがある2階。1階同様、ナチュラルで暖かみのあるコーディネートが基本ですが、ご主人のお部屋だけ雰囲気が違っています。

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コンクリート調のクロスにユーズド感のある床材を合わせたインダストリアル系のインテリア。ミュージックスタジオやトレーニングジムを思わせる無機質な空間にボルドーのロールスクリーンで華やかさを添えています。さりげなく置かれた愛用のゴルフクラブと赤いダンベルがいかにも「男の城」という感じですね。

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レンガ柄のクロスを大胆に使ったブルックリン調の2階・トイレもご主人のチョイス。差し色にグリーンを用いた和風テイストの1階・トイレとは全く違った印象です。

奥様によると、インテリアにこだわりがあるのはどちらかというとご主人。「意匠的な部分は夫、水廻りや収納など実用的な部分は私という分担で打ち合わせを進めました」。

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洗面コーナーも2ヵ所。2階の子世帯専用の洗面スペースはベージュのモザイクタイルでレトロっぽさをプラスした飽きのこないデザインです。

快適空間で家族の絆もより強く

「今は家中が暖か。eタイム3という電気料金メニューで電気代が安い夜の間に部屋を暖め、日中は暖房を切るようにしていますが、室内は寒くなりません。やっぱり性能が違うのですね」。温度ムラがないため結露の心配がなく、熱交換換気システムにより換気量が24時間コントロールされているので不快なジメジメ感やカビに悩まされることもないそうです。

電気代は太陽光発電の売電があるので、支払い額は1ヵ月1万円ちょっと。「当初より電気の買い取り価格が下がりましたが、それでも十分に安いです」。

お母様との時間も増えました。「前はお風呂に入るにも寒い中を外階段で行ったり来たり。母も辛かったと思います。キッチンから家族が楽しそうにしている姿を眺めながら母と並んでお料理できるのが何よりです」。

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工事中はまだお母さんのお腹にいたIちゃんも幼稚園の年少さん。「暖かい家しか知らないこの子がうらやましいですね」。

記者の目

自然素材のぬくもりに満ちた今回の家。個性の強いクロスやタイル、間接照明などを効果的に使って空間にメリハリをつけたコーディネート術に住む人のセンスの良さを感じます。圧巻は「男のこだわり」が凝縮したご主人のお部屋。まさに世のお父さんの憧れです。家族のつながりとプライバシーを上手に両立させたお住まいでした。


2017年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

シノザキ建築事務所株式会社

シノザキ建築事務所株式会社

快適も省エネも諦めない。ラディアント・サーキュレーション住宅。

自然のめぐみが、めぐる家

シノザキ建築事務所が目指すのは、大量のエネルギーを使う暮らしから脱却し、太陽光や地熱、薪など、身近な場所にあるエネルギーを生かした、低エネルギーで低CO2な暮らしを、低コストで実現できる「3LOW の家づくり」。建築会社として、人にやさしい住まいを作ることが、地球温暖化の抑制にもつながると考えています。

涼しさや暖かさという人間の感覚に直接働きかける「輻射熱」をもたらす空気を家中に巡らせ、家そのものを大量の空気をゆっくり動かす装置として設計するのがラディアント・サーキュレーション・システム(特許第7287683 号)です。

高品質の安心と快適の先にある、自分らしい暮らし

暮らし方はお客様それぞれですが、その日常を受け止めてくれる家は、住み心地のよい家になってもらいたいですね。

弊社の打合せの違いを感じていただけるポイントは、当たり前の日常だと思っていたことを、あらためて意識していただく機会を持つことで、「今のプラン段階でこんなアイデアはどうか?」「ここの空間をイメージしてみましょう!」などの提案や工夫をお話しすること。そこには経験から生まれてくる引き出しの多さやコストをかけるだけではないアイデアが大切です。プラン段階での打ち合わせにおいては、ここが一番大切なポイントなのです。

多くのお客様から「暮らしやすい家だね」「空気感が違うね」と言っていただける理由は、こんな打合せを重ねているからこそ。実際に建築が始まると建て主さまは提案者が同じイメージで作り上げていくことになります。

また、木工事の作り手は熟練大工の社員スタッフであることも、設計と施工の連携の大切さを知っているシノザキの家づくりです。

自然素材を使ったホッとするデザイン

ビニールクロスや表面が印刷されたシートのフローリング、既製品の造作材・・・このようなプラスチックや塩ビを使っている材を極力使わない。手にふれる所は天然の無垢材がホッとするし、天然素材をまとうと、建物が喜んでいるように見えます。ぜひ、その圧倒的な素材感を感じてみてください。

建材費も高騰するなか、天然素材で選ぶとその価格差は歴然で、コストを安く抑えようとする会社さんとは金額的に大きな開きが出てしまいます。それでも、そこに本物の素材を使うことで見栄えや⾧期にわたって耐久性があることにも共感してくれるお客様がいる限り、私たちは「こんな家がいいよ」とおすすめしていくでしょう。天然素材にはお金をかける価値があると信じています。

「しのカフェ」や現場見学会で同社を知ろう

同社は事務所にてシノザキの家づくりのいろはや資金計画が分かる相談会「しのカフェ」を定期的に開催。そのほか、リアルなオーナー宅を見学できる完成現場見学会を開催しています。こうしたイベントのお知らせiezoom にも掲載中。気になる方はチェックしてみてくださいね。