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洗練されたインテリア計画で寛ぎの住まいを 札幌市/シノザキ建築事務所


性能の高さに加え、厳選した天然木などを用いたエコロジカルな家づくりに定評のあるシノザキ建築事務所。造作によるオリジナル家具のトータル・コーディネートも人気です。

今回はご夫婦と、生まれたばかりの赤ちゃんを含め3人のお子さんを持つOさん宅の完成現場見学会におじゃまし、Oさんご夫妻と、シノザキ建築事務所の篠崎社長、そしてインテリアコーディネーターの篠崎正子さんにお話をうかがいました。


目次

「しのカフェ」に参加し、ここしかない!と確信



お子さまの成長に伴い、マイホームの新築を考えるようになったOさん。ご主人の転勤で地元札幌に戻ることが決まり、本格的に家づくりをスタートさせました。

家づくりに際し、ある建築家が書いた本を読んでいたOさんご夫妻。「『一見条件の悪そうな土地でも、その土地の特徴を生かした設計をすれば、魅力的な住宅が建てられる』ということが書いてあり、それがすごく印象に残っていました。ハウスメーカーを中心に、住宅展示場や完成現場などを見学しましたが、どこも私たちにはしっくり来なくて」とOさん。

そんな折、月に一度シノザキ建築事務所がオフィスで開催している家づくりの相談会「しのカフェ」に参加したOさん。「篠崎さんの話には、本で読んだ建築家と同じ話がいっぱい出てきて驚きました。説得力があり共感できる内容ばかりで、『この人しかいない』と依頼を即決しました」。

使いやすさとデザインの良さが同居した住空間

「シノザキさんの家は丁寧につくられていて、木の温もりが感じられるところがとても好きです」とご主人。

「使いやすさと収納力を一番望んでいました」と奥さま。奥さまは特にキッチンからLDK全体が見渡せる、オープンな間取りを希望されていました。



リビング階段の下段1、2段目は壁を囲むようにつくられており、空間に広がりを感じさせます。



対面式のオープンキッチンは手元が見えない壁の高さでスッキリとした印象です。



天然木で統一された心地よいダイニング・キッチン。幅5m以上におよぶ壁面収納は全てオリジナル。材料には高級家具などに使用されるクルミの三層材を使っています。

木目や色合いの美しさに加え、割れや狂いが少なく靱性も高いため、永く愛用することができます。



ダイニングテーブルもシノザキ建築事務所・オリジナル。こちらもクルミの天板を使っています。



太さ12㎝×24㎝の構造柱を現しにして、三層板を渡したシェルフ。ダイニングとリビングの自然な間仕切りにもなって、良い雰囲気。視線が通るので、キッチンに立っていてもリビングの様子を見渡すことができます。



勾配屋根の一部を吹抜けにしたリビング。クルミの無垢フローリングが足裏に心地良く、吹抜け窓や高窓から日差しが降り注ぐ寛ぎの空間です。

約180㎝幅のテレビボードも造作によるオリジナルで、トータルにコーディネートされています。



薪ストーブはシノザキ建築事務所からの提案。薪ストーブ1つで上下階の暖房をまかなえるのは、断熱・気密がしっかりとしている証です。
外気から取り入れた冷たい空気をストーブで暖め、その空気を各居室の空気口から引っ張る事で、広範囲に暖気が行き渡る。暖気は空気口から更に床下を暖めた後、ようやく排出する仕組みです。

シノザキ建築事務所には薪ストーブのオーナーさん達で結成された「薪の会」があります。安く薪を入手する情報や、ストーブの扱いなどの情報を交流会やLINEなどで共有しながら、薪ストーブライフを楽しんでいます。

篠崎社長「何といっても年間光熱費が劇的に抑えられるのが薪ストーブの魅力。ご興味のある方は是非お問合せください

忙しい時代だからこそ、薪ストーブと向き合うスローなひとときを味わえるのは幸せだと思います。家計に優しくサスティナブル(持続可能)な薪ストーブは、これからもおすすめしたい暖房方式です」。



第3種換気システムを採用しています。こちらは2階居室の専用空気口。なんと造作による木製です。隅々までこだわりが感じられます。

夫婦それぞれの要望を細部にわたり実現

家づくりに際し、それぞれに希望があったというOさん夫妻。期待以上の出来上がりにご夫婦ともに感激している様子です。



リビングと一体化した畳コーナーは小上がりタイプ。下部は引き出し式の収納が付いています。

「親族に車椅子を使っている人がいるので、車椅子の乗り降りにちょうど良いように、通常より高くつくってもらいました」と奥さま。



玄関にはシューズクローク(写真右手前)をプラン。リビングに続くホールは、約110㎝幅とゆったりサイズ。こちらも車椅子で十分に移動できる広さになっており、視界が広がることで空間全体に開放感をもたらしています。



ファミリー玄関を出たところにある洗面化粧台。廊下から洗面・トイレまでは車椅子でもスムーズなように、ゆったりとしています。洗面もトイレも、シックなタイルが印象的です。

「タイルや内装に合わせて洗面ボウルや水栓、引出しや扉の取手、タオル掛やペーパーホルダーなど、ひとつひとつのパーツを選ぶ過程も、お施主さまに楽しんで頂けたように思います。造作ならではの醍醐味ですね」とコーディネーターの篠崎正子さん。



こちらは1階ユーティリティーと一体型のウォークインクロゼット。

奥さま「当初から1階にファミリークロゼットを希望していました。着替えスペースとしてここで脱ぎ着が出来、家族分の下着から普段着まで一カ所に収納できるので、家事がとても楽になりそうです」。



2階ホールにある洗面化粧台も奥さまのご希望。
「夜中のおむつ交換後の手洗いや、洗い物などに使う予定です。子どもたちが大きくなったら、朝の支度も上下分散して出来ますし、重宝しそうです」と奥さま。



吹抜けに面した2階書斎コーナーはご主人の希望。約5.3畳あり、将来的には居室として使うことも想定しています。



川沿いに建つOさんのお宅。書斎は緑地帯や並木が眺められるビュー・ポイントにもなっています。

マスタープランは篠崎代表、細部の設計とインテリアは女性スタッフ2名が担当



マスタープランは篠崎代表、細部は現在育休中の設計スタッフとインテリアコーディネーターが担当しました。

ご主人「まず最初に、どんな暮らし方をしているのか聞かれ、生活の様子をリストにしていきました。困っていることをどういう風に変えたいかを具体的に洗い出して行く感じです。

それから驚いたのが持っている家財道具や衣類など、荷物の量も見せて欲しいと言われ、篠崎社長が私たちが住んでいたマンションに撮影しに来たことです。こうした情報を元に、間取りをつくってもらいました」



奥さま「家は『生活に合わせてつくるもの』というのが篠崎社長の考え方で、私たちもその思いに強く共感しました。

打ち合わせは約半年間、毎週末のようにお昼ご飯を挟んで丸1日という感じで、細かな疑問点や要望を解消してもらいながら進みました。

好みの壁紙をネットで見つけ、コーディネーターの篠崎正子さんに画像を渡すと、期待以上の商品を探して提案してくれました。2階の洗面化粧台は、名古屋モザイクや真鍮の蛇口、アンティーク調のランプなど、室内インテリアにもマッチしており、特に気に入っています。

スイッチの高さなど、私たちでは到底気づけないポイントまで配慮していただき、感謝しています」。

記者の目



生まれたばかりのお子さまは、家づくりがスタートしてから授かり、急遽、書斎を居室として使える広さに変更したという温かいエピソードもうかがいました。

篠崎社長が言う「家は生活に合わせてつくるもの」といのは、「家に合わせて生活するのではない」ということにつながります。住まう人と、その希望に寄り添ったシノザキ建築事務所らしい実例をご紹介しました。

2019年12月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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