Story 取材記事

吹抜けリビングに回廊風階段・SE構法で大空間を実現 札幌市北区/M邸


ママとパパに見守られながら光あふれるリビングを走り回る娘さん。入居したばかりのマイホームで寛ぐのはMさんファミリーです。
リビングは2段低いダウンフロア。吹き抜けをぐるりと巡る回廊風の階段に囲まれ、ほどよいおこもり感があり、ゆったりと落ち着ける空間です。



階段を上ると、中2階には広々としたスキップフロア。手すり越しには階下が見渡せます。「おーい!」と上から娘さんが呼びかけると、1階のパパとママが手を振ります。上下階がゆるやかにつながり、いつでも家族の気配が感じられます。

M邸のリビングダイニングには、子どもだけでなく、大人も心躍るようなダイナミックかつ立体的な空間が広がっていました。

親世帯・子世帯の2棟を同時に建設


屋根には約7.2kWの太陽光パネルを設置しています


札幌市内の住宅街に建つM邸は、ホワイトのコンクリート調サイディングに、木の温かみが感じられる屋久島地杉がアクセントになった外観です。
同じ敷地内のすぐ裏手には奥さまのご両親の家があり、親世帯、子世帯の家が前後に並んで建っています。2棟を設計・施工したのは札幌市西区のシノザキ建築事務所。2家族それぞれのこだわりが詰まった家が完成。今回は敷地前面に建つ子世帯Mさんの新居をご紹介します。


2棟の建築現場。棟上げが終わったばかりの親世帯と、その手前が基礎工事中のM邸です


IEZOOM編集部は2022年8月、2棟の工事が同時に進んでいた建築現場を取材しました。この時は、親世帯の家で施工中の高耐震化技術「SE構法」や太陽光発電と蓄電池によるオフグリッドの仕組みについて紹介しました。今回は、2023年1月に完成した子世帯・M邸についてお伝えします。

SE構法で大空間と抜群の採光を確保



リビングダイニングに入るとすぐ、2階までの高さがある大きな窓が目に飛び込んできました。高く広がる空が見え、たくさんの光が降り注ぐ明るい空間です。リビングへとくだる踏み板部分は、奥さまの希望でゆるやかな曲線に。テレビの横には、M邸の暖房であるペレットストーブが置かれています。

M邸には、親世帯と同様、SE構法が採用されています。最高レベルの耐震等級3の耐震性を確保しつつ、採光に配慮した位置に大開口を連続して配置することができました。


天井には、本物の木の突板でできたクロスを使用しました


十分な採光があるため、吹き抜けの斜め天井には、照明が一切ありません。「スッキリとしたデザインでとても気に入っています」とMさんは話します。

こだわりは「ただいま動線」につながるファミリークローゼット



玄関は来客用、家族用の2WAY仕様。アールの下がり壁の向こうはシューズクロークを備えた家族用玄関です。

すぐ横は洋室です。上吊りタイプの引き戸を開けると壁にピッタリ収まり、天井から床までオープンになります。



共働きのMさん夫婦。こだわりの一つが「ただいま動線」でした。家族用玄関を入ってすぐの場所にある手洗いボウルで、帰宅後はまず手を洗います。



続いて、その向かいにある壁を押すと、実は扉になっており、中はファミリークローゼットになっています。玄関から一直線に続き、帰宅してすぐ部屋着に着替えることができる、まさに「ただいま動線」です。あえて家の中心に配置したことで家族にとっては使いやすく、そこに収納があると感じさせない壁と一体化したドアもポイントです。

洗面室から2方向に分かれる便利な回遊動線


シンプルの中にもモザイクタイルが可愛らしさを演出しています


ファミリークローゼットを抜けた先は、洗面室です。ここから2方向に回遊できる動線もポイントです。



洗面室から左に行くとランドリースペース。ガス式衣類乾燥機「乾太くん」をはじめ、洗濯物干し用のアイアンバーや収納棚が揃っています。ランドリースペースから玄関→リビングダイニング→キッチンへと抜けられます。



洗面室から右に進むと、キッチンがあり、ダイニング→玄関と移動できる2つ目の回遊動線になっています。

省電力で効率的な暖房を実現



階段を上がった先の2階ホールはセカンドリビング。お子さんと一緒に寝転んでくつろげるスペースです。



勾配天井のある主寝室は、ゆっくりとくつろげるよう、天井や壁、アクセントクロスのトーンを落としました。壁の後ろはウォークインクローゼット。こちらには季節外の衣類やおしゃれ着などを収納する予定です。



M邸は1階にあるペレットストーブ1台で2階も1階と同じくらい暖かく快適です。
暖かさの秘密は、2階洗面台の後ろの壁に設けられたガラリにありました。このシステムは、シノザキ建築事務所が特許申請中のラディアント・サーキュレーション・システムです。動力源は、4台のDCモーター付きファンのみ。消費電力は1台あたりわずか4.8W程度と、電気代も安心です。

Mさん夫婦にお話を伺いました。

家づくりのきっかけは?



Mさん 子どもをのびのびとした環境で育てたいと思ったことがきっかけです。夫婦ともに夜が遅くなったり、夜勤がある仕事なので、保育園のお迎えなどがお願いできるよう、妻の両親の家の近くに住むことにしました。

シノザキ建築事務所との出会いは?



Mさん 妻の両親の希望は、自由なプランニングができて、太陽光発電や薪ストーブのあるエコ住宅でした。インターネットで「エコな家 札幌 薪ストーブ」などで検索したところ、IEZOOMに掲載されていたシノザキ建築事務所さんを見つけました。さっそく「しのカフェ」や完成見学会に参加しました。

見学会で家に入った瞬間、他社のモデルハウスにはない木の心地よさ、家の質の高さを感じました。また、篠崎廣和社長が出してくれる提案が多彩で、家づくりのアイデアや引き出しも多くてワクワクしました。「住宅性能が高くて、デザイン性もあって遊び心のある家づくりがしたい」という私たちの希望が叶えられると思い、依頼を決めました。

家づくりの感想は?


中2階は1階との一体感ある高さに。キッチンからも見えて、お子さんの様子が見守れます


Mさん 大手メーカーの家は標準仕様がベースでしたが、シノザキさんとの打ち合わせでは、まず相談や要望を伝えることから始まり、素材選びや設計まで丁寧に決めてもらえました。リビング上の中2階は私たち夫婦の身長に合わせて設計されていて、ちょうど良い高さです。暮らす人のことを第一に考えてくれた家づくりでした。

奥さま 例えば、1階のファミリークローゼットのように、要望をうまく伝えにくい仕様も、「どう使いたいのか」「どうしたら便利か」といった真意をくみ取り、プランニングをしてくれました。イメージしたもの一つひとつが形になった家が完成して、とても満足しています。


2023年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

シノザキ建築事務所株式会社の取材記事

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