お正月気分も冷めやらぬ1月6日、札幌市内で開かれた北一タカハシ建設さんの完成住宅見学会に行ってきました。
伝統的な京町家にヒントを得た、越屋根に道南杉の下見張りという、本格的な和風住宅。「建てている時から近所でも評判だったんですよ」とは、家族で見学に来られた女性の言葉。
屋根材は日本三大瓦の1つ、石州(せきしゅう)瓦を使用。豪雪地帯の島根県で造られている陶器瓦です。約1200度の高温で焼き上げられ、雪や寒さにも強いのが特徴。
30代のオーナーさんが希望したイメージは「ほっこりできる居酒屋風」。キッチンに面したカウンターに座ると掘りごたつのように足が伸ばせます。ムードある照明、ちらりと脇を向けば雪見障子から外の景色が。
太いダイナミックな梁は古材風にエイジング処理したもの。雪見障子やムードある照明で、気分はすっかり古民家
「あらー、何これ!」「これはすごいわぁ」入ってきた皆さん、口々に驚きの声。
天井の梁は新品をあえて古材のように加工。腰壁は秋田杉に木目を浮き立たせる浮造り(うづくり)仕上げ。「ここまで?」と思うほどの数寄を凝らしています。
「やはり高いんでしょうねえ」という見学者からの質問もありましたが、この家は2000万円を切るお値段。コンパクトな造りながら多機能に使えるフリースペースもあります。
さらにこの家の光熱費は暖房費込みで年間約16万円で済むという話に、「えーっ?」とまたもや驚きの声。和風住宅は寒そうなイメージがありますが、外壁にはウレタン断熱に遮熱シートを組み合わせており、蓄熱暖房1台で暖かさをしっかりとキープしています。寺社建築も手掛ける北一タカハシ建設さんですが、どのお寺からも暖かいと喜ばれているそう。
2013年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。