Column いえズーム コラム

アイデア満載。暮らしが楽しくなる「ワークスペース」12事例

定番の間取りありき、ではなく、家族それぞれの暮らし方をより具体的に考えていくと、
「一人で木工など趣味に没頭できる場所がほしい」
「毎日のブログ更新やレシピ検索ができるスペースがあれば...」
というような様々な願いが出てくると思います。今回は、これまでの取材の中で、そうした住まいの中で使い勝手の良い「ワークスペース」の事例をまとめてご紹介させていただきます。

その1 娘さんの勉強スペース&キャットウォーク

2階の共用スペースは玄関と吹き抜けで通じており、家族の出入りもよく分かります。階段を上がりきった左手のスペースに、窓を掃除するためのキャットウォークがあります。この形状は冷暖房の効きを考慮したもの。また、右手にあつらえた横長のカウンターは十分なスペースを確保。娘さんの勉強机に変わることも想定しています。 ビル建築のプロがこだわったナチュラルな住まい 恵庭市・Mさん

その2 バイク関連グッズ満載の趣味の部屋

メタリックに輝くバイクとヘルメット、革ジャン、ブーツ。М邸のご主人が大切にしているアイテムが一つの空間に揃うバイク部屋があります。ご主人が望んでいたのは、バイクのメンテナンスを快適に楽しめる空間。 第2の玄関を設け、玄関スロープからバイクとともに部屋に入れるプランです。お気に入りの音楽を聞いたり雑誌を読んだりと居心地の良いこだわり空間ができました。 バイク部屋のある家 M邸 丸三ホクシン建設

その3 喫煙ルーム兼書斎

ines_Itei_055.jpg2匹の猫ちゃんのためにキャットウォークなども備えたり、素敵な猫雑貨が100点以上も備わるI邸。そんななか、リビングの真ん中に作った1畳ほどの書斎がユニークです。リビングの真ん中につくった1畳ほどの書斎もユニーク。ご主人の仕事場兼喫煙場所なんです。吸う人も吸わない人も、ネコちゃんだって快適ですね。 「愛猫と楽しく暮らす家/札幌市・Iさん イネスホーム」

その4 子ども専用。キッズスペース

140503shinozaki_4_kizspace.jpg キッチンから続く場所に、こんな可愛らしいキッズスペースが。奥さんがカウンターで料理や洗い物をしながら、娘さんと楽しくコミュニケーションできそうですね。 時間をかけて創り上げた上質な住まいを見学!/シノザキ建築事務所

その5 ガレージを趣味の収納室に活用

hokushinnishino20151226 (1) (1).jpgこの住宅の場合は、オーナーがライフスタイルを明確に自覚されていて、それに沿って眺めの良い小さな書斎、アウトドア用品を整理しやすいガレージ、工作に没頭できるロフトタイプの工作室などが作られています。このガレージは、棚やフックをオーナーが自由に設置できるようになっており、登山道具などが上手に整理できます。 「家の前からすぐ登山!自然大好きな札幌市西区のご夫婦のシックな我が家」

その6 リビングダイニングにあるスタディコーナー

2015_12assist_study.jpg平井さんファミリーのおうちは、機能性抜群のオーダーキッチンが特徴ですが、 ご主人の希望でリビングダイニングの端にホワイトボードを設置したスタディコーナーも魅力です。「子供の隣で勉強を教えてやりたくて。長男も新しい家ができるのをとても楽しみにしていました。 「希望をかなえてくれる会社と作ったオーダーキッチンの家/札幌市・北区アシストホーム」

その7 インナーテラスでくつろぎの時間

140321kowa_terrace_r.jpg発電パネルを設置した屋根の下にインナーテラスを設置しました。雪が落ちても窓や玄関をふさぐ心配がなく、夏は雨の日でもアフタヌーンティーを楽しめそう。屋根からの落雪をためておける庭も確保したので雪かきの心配もありません。 太陽光発電でエコ&室内はウッディな心地よさ

その8 巨大な土間空間で自転車やスキー収納&老後の寝室にも?

13902_235_.domaroom.jpgドアを開けると「うわっ!」と驚くほどの広い土間が。聞けば5畳もあるそうです。自転車を置いたりスキーの手入れをしたり、便利に使えそう。基礎断熱を採用し、床暖房を併用することで土間もあったかな空間に。「こちらに床を敷いて寝室にすることも可能です。たとえば老後は2階に上がるのがつらいでしょう?」と設計担当チームの石塚亜紀彦さん。長く住めば、家族構成やライフスタイルも変わるのは当然のこと。間取りの可変性は三五工務店さんがまさに「提案」とするところです。 デザイン・性能・コストの絶妙なバランス=提案型住宅という選択/三五工務店

その9 クライミングウォール

shinozaki_4200_pe10.jpg「この子がとってもワンパクなので、家の中でパワーを発散するものが欲しかったんです」と力を込めて語るのは旺汰(おうた)くんのママ。クライミングウォールやブランコを置きたいと、家づくりの前から考えていたのだとか。 建築家との幸せな出会いで遊びゴコロ満載の快適な家に

その10 ロフト空間を書斎に

hokuya9a.jpgキッチンの上に設けたロフトはご主人の書斎です。「自分のスペースがほしい」と思っていたご主人に対し、「せっかく一緒に家にいるのに、自室にこもるのは嫌」と思った奥様。ロフトにすることで、リビングともつながったプライベートな空間を作ることができました。 狭小地に空を望む家 札幌市・Yさん

その11 テレワークとリラックス空間を両立



ブルーグレーのクロスがアクセントのすっきりとした広い洋室。天井にあるのは、プロジェクター機能を備えた照明です。正面のクロスは映像が投影できるよう、目地の細かいものを採用。パソコンの画面も映せて、テレワークに活躍します。遮光カーテンを閉めれば、シアタールームに早変わり。「仕事後は、映画や焚火の動画などを見て癒されています」とKさん。
記事はこちら 和室をリフォームしたテレワーク用「自宅オフィス」 札幌市K邸/建匠

その12 WIC(ウォークインクローゼット)の隠れ部屋は、リモートワークもできる作業スペース 



Tさんの希望で、寝室横のWICの一部に、隠れ部屋のようなワークスペースを備えました。仕事に集中したいときや、オンラインのミーティングで活躍中です。
記事はこちら パーティールームのある共働き夫婦の家 東神楽町 Tさん/昭和木材

その13 オン・オフの切り替えがしやすいリビング書斎と家族で使える2階スペースの書斎カウンター 石狩市モデルハウスrimo+/イネスホーム



「リモプラス」は、「リモートワーク」「子守り」「おこもり」の言葉の響きからとったネーミングです。家事や子育ての合間でも、仕事にとりかかりやすく、適度にこもって集中でき、小さな子どもにも目が届くよう、引戸付きのリビング書斎をプランしました。

左/1.5畳の書斎(ワークスペース)には、壁一面に天井まで続く可動棚と、PCカウンターを設置。

右/デスクの背面になるグレーの壁はマグネットが付けられるようになっていて、リモート会議の際に背景をデコレーションして楽しめるよう工夫されています。



リビングを囲むように配置された2階ホールは、家族で使える書斎スペースと物干しスペースをプラン。書斎カウンターはお子さんでも使いやすいよう低めの高さになっています。書斎背面の壁にはニッチ型の絵本ラックをつくりました。

石井さん「暮らしの中で本に親しめるような空間づくりを心掛けました」。

1階で過ごす家族の気配も感じられ、ここでも「こもり過ぎ」になることのない、家族のちょうどよい距離感を提案しています。
記事はこちら オン/オフしやすいリビング書斎のある大人可愛いモデルハウスrimo+ 石狩市

今回はワークスペースというテーマで13事例ご紹介させていただきました。リビングやキッチン、ダイニング、ユーティリティ、寝室、玄関などでは、オーナーの願いが十分反映できないとき、オーナーや工務店や建築家の創意工夫で、狭い空間を巧みに生かしこうした特別な空間が生まれることがあります。まだまだこうした事例はありますので第2弾もお楽しみに!

2016年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。