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子育て世代の平屋住宅・七飯町H邸/渋谷建設(函館)


2019年末に完成した七飯町のH邸。外観はガルバリウムの外壁やソーラーパネル、カーポートなどが印象的なシンプルモダン系のデザインです。



一方、室内は無垢材の床、珪藻土の壁など、自然素材たっぷりの優しい雰囲気のお住まいです。このH邸は

1 津波、洪水など災害リスクの少ないエリア選び
2 平屋暮らしに適した広い南東の角地
3 お父さんが工務店社長なので助言あり
4 暖かく快適な室内環境
5 太陽光発電で光熱費削減
6 使い勝手のよい綺麗なキッチン
7 子育て、家事に便利な回遊型生活動線
8 壁は珪藻土&壁を丸くして安全・快適に
9 床は足ざわりが柔らかい無垢材(オビスギ)

など、家づくりを検討中の方にとって参考になるノウハウが満載なお住まいです。

では早速ご紹介していきます。



玄関ホールです。すっきりした印象なのは



玄関にウォークスルークローゼットが設置されていて靴や傘、コートなどを収納できるからです。

開放的で明るい吹き抜けのリビング



リビングは大きな吹き抜け空間で、あらわしの梁を見上げると思わず「うわー」っと声が出てしまいます。



大工さんが作った木製の階段もとても素敵なので、まじまじと見ると、角の部分が丁寧に丸く加工されていて、うっかりぶつかっても痛くない配慮がなされています。



大きな窓から日差しが入ってくるので、リビングはとても明るく、冬でも暖房を切ることもしばしば。トリプルLOW-Eの超高断熱サッシを採用しているので窓際がひんやりしないのも驚きでした。

断熱は外壁が105ミリ高性能グラスウールの外側にキューワンボード70ミリを施工。外皮平均熱貫流率(UA値)は0.22W/m2・Kと高断熱・高気密仕様です。

裸足が心地よい飫肥杉(オビスギ)を採用



窓際に設置されているガラリは、床下にある暖房機からの暖かい空気が出てくる仕組みです。室内の壁際などに暖房機がないということは、家がすっきりする、暖房機の拭き掃除がいらないというメリットもあります。

足ざわりがとても柔らかくて気持ちが良い無垢材、飫肥杉(オビスギ)を床材に採用しました。やわらかいのでお子さんのいる家庭では傷が目立つ面もありますが、裸足で歩いたときの気持ちよさが魅力で採用しました。大きな傷がついた場合は1枚単位で交換も可能です。

キッチンはリクシルのリシェルを選択



対面型のキッチンの横にダイニングテーブルを設置し、家族一緒に食卓を囲みます。



キッチンはリクシルのリシェル。奥様のご実家もリクシルのリシェルを採用していたのでその魅力を知っていたのが採用の理由です。



セラミックトップの天板は、包丁や調理器具が強くぶつかっても傷つかず、高熱のフライパンや鍋を直においても変形・変色がしにくい、汚れが染み込みにくい、ハンズフリー水栓や収納力、掃除のしやすさなども魅力です。奥さまは「調理しやすくとても気に入っています。鏡面仕上げは表面が綺麗でとても良いですが、手あかは多少目立つので拭く必要はあります」と話してくれました。

キッチン近くに食品庫とスタディルームも

キッチンの裏側には



細長いスペースを確保して、飲み物や食品、家事に必要なアイテムをストックする食品庫を設けました。



キッチンの横にはスタディコーナーも設置。長いカウンターテーブルで家族一緒に並んで勉強ができます。

「平屋」希望でしたが2階にも一部屋あります

Hさん夫妻は、子ども部屋も含めて家族が近い空間にいたいという思い、そして自分たちが高齢になってきたときに階段の上り下りが負担にならないようにと、平屋建ての住まいを要望されていました。



敷地が広めで南東の角地の土地を探したのも平屋住宅が前提だったからです。実際に、H邸は1階にLDKや主寝室、客間、お風呂など必要なものが揃っています。

しかしこの屋根形状をぜひ見てください。太陽光発電のソーラーパネルが16キロも搭載されている片流れ屋根なので高い部分はほぼ2階分の高さがあります。

リビング階段をのぼると・・・



リビングを見下ろせる場所があります。



2階に大きなスペースを用意しました。H邸の高い部分を有効活用したのです。生活はすべて一階で済むので2階に特別な用途はありませんが、お子さんが遊んだり、音楽を楽しんだりといったことも可能です。

洗面台とお風呂は玄関から直行できます



玄関ホールから左にいくとLDK。
右に行くと客間と主寝室、書斎。
そしてまっすぐ行くと



LDKを通らずに洗面台やお風呂に直行できるようにしました。



お子さんは遊びに行ったあと、泥んこで帰ってくることも想定したのです。

Hさまご夫妻にお話を伺いました。

家を建てたきっかけは?

ご主人 2人目の子どもが生まれるので子育て環境のこと、そして、以前住んでいた借り上げのアパートがとにかく寒かったからです。



私は本州出身で、ストーブの前以外はどこも寒い家で育ちました。寒がりでもあるので、家族のためにも暖かい家を望んでいました。

住宅会社選びは?


ご主人 妻の実家が音更の「猪子建設」さん。お義父さんが「函館なら渋谷建設が良いよ」と教えてくれたので、まずは電話連絡して、事務所にお邪魔しました。渋谷建設の事務所の感じがとても良くて、その点がまず好印象でした。

我が家の床材に飫肥杉(オビスギ)を使ったのも渋谷建設事務所の床材を見たのがきっかけです。


奥さま 父が渋谷建設を勧めてくれたのが一番です。父が社長を務める猪子建設も、函館の渋谷建設さんも、断熱気密を大切にする新住協のメンバーです。

災害に強く省エネな家づくり、特にZEH(ネット・ゼロエネルギーハウス)の家づくりも渋谷建設さんは得意だと聞いたので興味を持ちました。渋谷旭社長は、住宅業界の新しいことにも熱心に取り組んでいる感じがしましたし、後になって思ったことですが、こちらの要望を真剣に受け止め、すぐに実現してくれるところは大変嬉しかったです。

土地探しは?

ご主人 津波や土砂崩れ、洪水などの災害リスクができるだけ少ない場所を探そうということで、函館、北斗、七飯などのハザードマップを見て検討しました。

そして、平屋住宅が希望だったので、ある程度の広さと南東向きの角地を条件に探していきました。



函館より七飯町のほうが道路が広い、また七飯町のほうが地盤が頑丈で土砂崩れや地震のリスクが少ない土地が見つけやすかったのもあります。

平屋住宅に適した土地かどうかは渋谷社長にも見ていただいた上で購入しました。

プランニングは?

奥さま 事務所にお邪魔して打ち合わせ、そしてリクシルなどのショールームでキッチンを見たりしながら決めていきました。渋谷社長が考えてくれたプランをもとに、私たち夫婦、そして父も一緒に考えてくれました。洗面室を個別の部屋ではなく回遊動線の中に組み込むアイデアは父のアドバイスです。



奥さま 例えば、壁は珪藻土を使い、このように壁の角を丸く加工してもらうのは、猪子建設でもやっている方法なんですが、渋谷建設さんにも相談してみたら、左官の職人さんが対応してくれました。角が丸いとぶつかっても痛くない、傷もつきにくいので大変うれしいです。

ご主人 渋谷建設の大工さんたちは、現場でもいろいろ話をしてくれて、テレビの下の棚など、いろんな部分でこちらの要望を実現してくれました。地盤調査や補助金の手続きなども対応してくれました。

図面だけでなくVRで室内の感じを家が建つ前に見ることができたのもわかりやすかったです。実際、VRで見た通りの室内でした。

苦労した部分は?

ご主人 土地探しは1年かかりました。土地を探しても見つからなかったので結局、土地付きの中古住宅を購入し、既存の建物を解体してそこに建てました。

住宅ローンはフラット35で、ネットで手続きしましたが、思ったより手続きが大変でした。家づくりの詰めを行う段階で、妻が妊娠中だったので、私が決めることも多かったかなと思います。

住み心地は?

ご主人 2019年11月に引っ越して、冬も過ごしました。とにかく暖かくて快適です。



奥さま 冬の寒い日でも、リビングに日がさして、思わず暖房を切ってしまうほど暖かいですね。

ご主人 省エネで暖かい家、さらにZEHで太陽光発電ができるので、光熱費を発電でかなり賄えます。渋谷建設さんはこちらの要望をたくさん叶えてくれました。



2020年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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