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道南杉を外壁全面に。道総研の最新技術も 札幌市中央区М邸/江田建設


建て主のМさんは北海道の一次産業に関わる仕事をしていて、自宅の新築にあたっても道産木材の活用を江田建設に要望しました。



特に外壁については、札幌市内の住宅施工事例を見学し、道南杉は無塗装でも不朽が起きていない、そして経年でグレーに変色している様子が楽しめることを知り、設計施工を依頼した江田建設に道南杉を外壁全面に採用することを依頼しました。



江田建設といえば、高断熱高気密、パッシブ換気システムなど、北海道の産官学が進めてきた住宅の先進技術を積極的に学び実践するほか、建築家との連携でデザイン力も鍛えてきた札幌圏の住宅業界でも一目置かれる工務店。

М邸でも、道南杉で外装仕上げを行うにあたっては、不燃下地を省略でき、外壁の軽量化や施工コスト削減につながる最新技術、道総研・北方建築総合研究所開発の「北総研防火木外壁」(国土交通大臣の防火構造認定取得済)を採用するなど、先進の取組を行っています。

今回はМさんが要望した住宅性能、自然素材活用などのポイントについてお話を伺いました。

外とつながる開放的なLDK



М邸は札幌市中央区の高台にあります。見晴らしの良さを生かすことも家づくりのポイントでした。



大きな窓から景色を採り込むリビング・ダイニング。天井高は通常よりも高い2550mmと、ゆとりある設計です。床にはナラ合板のフローリングを採用しています。



隣接する和洋室には大容量のクローゼットと押し入れを完備。ご夫婦の寝室として使う予定です。



キッチン横の窓辺にはタイルを敷きました。窓を開けて焼き肉をしたり、ご主人が趣味のクラフト工芸をしたりと、様々な使い方を考えています。



上部に間接照明をつけたテレビコーナーを中心とするダイニング。対面式のキッチンには、腰壁の全面に収納を造作。床の雰囲気に合わせナラの集成材を使っています。本好きなご家族の愛読書や雑誌などの収納にも重宝しそうです。



機能的なキッチン。



冬には低温が保てる食品庫も完備しています。

メリハリのある空間使いで豊富な収納を確保



玄関は石目調のタイルやブラックの壁紙を使い、モダンで落ち着いた雰囲気です。



玄関土間は、ロードバイクやアウトドア用品が収納できるよう奥まで続いており、壁面には丈夫な収納棚が設置されています。

家づくりのきっかけは?

これまで転勤が多かったのですが、札幌に戻ることを考え、住まいを構えることにしました。

土地選びは?

登山やキャンプなどアウトドアが好きなので、夫婦ともに自然に囲まれた場所を希望していました。それとともに、小学生の娘がいるため教育環境や、都心へのアクセスの良さも重要なポイントに。

この土地はインターネットでたまたま見つけ、見に行って「ここだ!」と即決。近くの登山道まで歩いて2~3分で、街に出るのも遠くなく、大変気に入っています。

住宅会社探しはどのように?

断熱・気密と換気システムがしっかりしている会社をインターネットでピックアップし、その中でも、内装や造作家具、外壁や屋根の仕上げなど、差別化を図っている部分を比較・検討していきました。

江田建設への依頼の決め手は?

ご主人 江田建設さんは、断熱・気密に優れた建物で、パッシブ換気を採用しているという、私たちが希望する住まいの必要条件に加え、プランニングやデザインの要望にも柔軟に対応してもらえたのが、大きな決め手になりました。


キッチン壁面の飾り棚


印象深いのはこの土地に元々立っていた大きな栗の木を、再利用したことですね。伐採した栗の木を製材し、キッチン背面の棚板や、玄関かまちに使ってもらいました。


栗の木肌を生かした玄関かまち


棚は乾燥期間が1年ほどしかなかったため、しなりなども発生していますが、それも味があると捉え、愛着が持てます。

奥さま 以前住んでいた集合住宅は、結露やカビが多く発生し、メンテナンスが大変でした。隙間風も入ってきたため、やはり、断熱・気密が何よりも気になっていました。依頼の決め手は、江田建設さんの住宅性能の良さと、気さくで信頼のおける江田社長のお人柄です。

プランニングの要望は?

3人家族で、老後も暮らしやすいコンパクトで合理的な間取りを希望しました。

小さくても広さは感じたかったため、居間と隣接する寝室をオープンな空間にして、間口を高くしてもらっています。周囲の自然が眺められるよう、リビングの窓も大きくしてもらいました。



キッチン横にはアウトドアスペースも。ハンモッグを吊り下げるフックもつけてもらいました。また玄関土間を広く確保し、自転車やアウトドア用品が収まる収納も希望しました。

家族共有の書斎は、子どもが自室以外にも、ダイニングテーブルや書斎など、いろんな場所で机に向かうことができる環境づくりにもなっています。

実際の家づくりはどのように?

遠隔でのやり取りだったため、Lineや電話、メールなども多く利用しました。ZOOMを使った打ち合わせや、現場写真をメールで送ってもらうなど、互いの意図を伝え合いました。

また、玄関の土間収納などは、持ち物の量や大きさを見に来てもらい、設計に反映してもらっています。フットワーク軽く対応いただけたことも、成功につながっていると思います。

完成後の感想は?



大きな窓から山々を眺め、自然の移ろいを感じられるこの家が気に入っています。ナラのフローリングは、床下暖房のじんわりとした温もりが足裏に心地よく、素足で過ごすことが多くなりました。

娘も自分の部屋ができて大喜び。快適な住環境はもちろん、日常に登山やアウトドアを取り入れた暮らしが叶って、満足しています。

写真:村川翔健


2021年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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