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“とりあえず置き”ができる仕組みを考える 整理収納コラム13


家族が帰宅した後、リビングやダイニングに散らかるかばんや荷物たち。「また置きっぱなし!」と思うこと、ありませんか? どんなに家の中をキレイに整えていても、家族が帰ってくると一気に散らかってしまう…。そんな時にスッキリした空間に戻せるか、散らかった状態が続くかは、心地よさの大きな分かれ目となります。

暮らしの中には、「家に帰ってきた直後」や「いったん中断したけど、この後またすぐ使う」といった“ 片付けの途中” の時間があります。帰宅後、持ち物はすぐ家の中の定位置に戻せるのが理想ですが、疲れていたり、後で片付けようと思っている場合は、まずいったん置いておくということも多いですよね。

帰宅後に物を出しっぱなしにするのは、“片付けない”のではなく、“とりあえず置き=一時置き”。大切なのは、その後に自然としまうべき場所に戻せる仕組みがあるかどうかです。


iezoomには、こんな事例も!写真左:A邸のユーティリティーには洗濯収納があり、収納の向こう側は脱衣室になっている/写真右:乾いた洗濯物はユーティリティー側からこの棚に一時置きして、入浴など「ついでのタイミング」でタンスにしまうという仕組み


わが家はどうかというと、子どもたちが帰宅するとランドセルや帽子、水筒などがいったんリビングや和室に広がります。以前は「すぐ片付けてほしい」と思いましたが、今は“戻すにも本人のタイミングがある”と思い、見守れるように。それは、「声をかければサッと片付けられる」仕組みになっているからです。

例えば、上着はハンガーに掛けるのではなく、フックにサッと掛けられるようにし、ランドセルも棚に“置くだけ”。物を出しっぱなしの状態からしまう場所に戻すまで、どれだけ手間がかからないかを意識しています。このように「掛けるだけ」「置くだけ」「カゴに入れるだけ」の1アクションでしまえるようにすると、片付けのハードルはグッと下がります。
一方で、扉付き収納は空間がスッキリ見えるという良さもあります。だからこそ、収納計画は見た目を優先したいのか、戻しやすさを優先したいのか、人や物、シーンに合わせて考えることが大切です。

暮らしやすい家とは、常に完璧に整っている家ではなく“散らかっても元に戻しやすい家”。元に戻す途中の過程にも配慮した片付けの仕組みがあれば、暮らしがより心地よいものになるでしょう。



このコラムを書いた人



のんちさん:整理収納アドバイザー1級

2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。

のんち 片付け×家事シェアの専門家  https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP



※この記事は北海道住宅新聞 2026年6月5日号に掲載されたコラムです


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