Story 取材記事

風水を採り入れた間取り・調湿に優れた快適な空気環境の家 札幌市南区Tさん


築年数の古い3LDKのマンションで暮らしていたTさん。冬はリビングと、隣接する部屋以外はとても寒く、お子さんたちの成長と共に収納の少なさや手狭感も増し、マイホームの新築を決断しました。

設計施工したのは、札幌市西区八軒に事務所を構えるSANKEI (サンケイ)。高断熱高気密で、換気や調湿による室内空気環境にこだわったファース工法を手掛ける会社です。家全体が魔法瓶のようなイメージで、エアコン2台で家中を快適に保ちます。今回は、入居して3年になるT邸にお邪魔し、ご夫婦と担当の入山俊也さんにお話をうかがいます。

ゆとりとコミュニケーションを育む住設計




広々としたLDKは、隣接する和室も含めると、その広さは約26帖にも及びます。

ご主人 子どもたちも大きくなり、家族みんなで寛げる、ゆったりとしたリビングを希望していました。



ダイニングの吹き抜けに位置するリビング階段もご主人の希望。リビングを通ることで家族の行き来が見守れる造りになっています。

入山さん 階段まわりのデザインには、かなりこだわりました。手すりや、リズミカルに配置した小さな窓など、この空間がこの家のフォトジェニックなポイントの一つになっています。



吹き抜けの2階ホールからも、階下の様子がうかがえます。



オープンタイプのキッチンはリクシル製。フラットな天板はオプションでさらに奥行きを出しました。配膳や片付けなどがしやすく、ハイスツールに腰かけて、ちょっとしたコーヒータイムも楽しめます。



ダイニング側には引き出し収納も付いており、取扱説明書や薬が収まっています。背面収納もホワイトの面材でスッキリと統一しました。

2階は子ども部屋と主寝室で構成

中高生の2人のお子さんがいるT邸では、小さなお子さんがいる家庭とは違い、家族の暮らし方や持ち物も、かなり固定化されています。2階の子ども部屋を拝見しましょう。



勉強中の息子さんの部屋にお邪魔しました。勉強机の背面に、1帖大のウォークインタイプのクローゼットを備えており、居住空間は6帖の広さがあります。大きめの窓から陽射しが入る、明るい空間です。



こちらは娘さんの個室です。部屋の広さは5.5帖。洋服が多いので、1.75帖の広さがある扉付きのクローゼットを付けています。すっきりと片付いた居心地の良い空間が広がっていました。

乾燥室を備えた水回りや保冷庫のある玄関

奥さまが特にこだわったのが、ユーティリティと玄関でした。家づくりに風水を採り入れた奥さま。気の流れを物の位置で制する理論を用いるので、浴室や洗面台、保冷庫の位置などを方角に合わせて希望しています。



洗面化粧台は、引き出しに加え、スツールに座ってメイクもできる幅広タイプ。壁一面の大きな鏡も奥さまの希望です。向かって右手に浴室が、左手はボイラー室を兼ねた洗濯乾燥室になっています。



こちらは玄関ホール。左手が玄関土間で、右手奥が収納になっています。気密ドアの先にあるのは、車庫や物置ではなく、保冷庫です。



奥さま 最近の住宅は断熱気密が良くて、家の中に寒い場所が無いので、食品の保管場所を希望していました。風水的にも理にかなった位置なのですが、来客にはよく「何の扉?」と聞かれます(笑)。買い出し後に食品をそのまま保管できますし、これは玄関に付けておいて大正解でした。

ご夫婦にお聞きします



Q SANKEIに依頼した決め手は?

ご主人 暖房機器はパネルヒーターが主流ですが、たまった埃を掃除しにくく、家具の置き場所にも影響がでるため、夫婦ともに使いたくないと思っていました。インターネットで調べて、SANKEIさんのファース工法を見つけたんです。構造見学会や完成見学会に行き、実際に説明を受けてとても気に入りました。


2階小屋裏に設置された空気の通り道となるダクト


ハウスメーカーの展示場もほぼ一回りしました。床暖房を使っている会社もありましたが、1階だけに設置されていて、2階は結局パネルヒーターが必要でした。ファースの家は、エアコン2台で(小屋裏と1階)冬の暖房と夏の冷房が家中に行きわたる、理想のシステム。これは大きな決め手になりました。

換気扇を付けると玄関ドアが開かなくて驚いたことがあり、気密性の高さも実感しています。

Q 予算との兼ね合いは?


階段上に建つT邸外観。既存の車庫は手直しして使っている


ご主人 ここの土地は自分たちで見つけたのですが、築40年くらいの中古住宅が建つ80坪を超える敷地で、いったん更地にして新築しています。車庫は直してそのまま使うことにしました。

入山さん 想定より地盤が良く、予定していた杭工事の必要が無くなり、結果、少し上乗せの作業がありましたが、予算内で納めることが出来ました。

Q 住み心地はいかがですか?


テレビ背面にある細長のFIX窓は季節の飾りを楽しむコーナーに


ご主人 大満足ですね。マンション時代は寒くて結露にも悩んでいましたが、今は真冬にポツポツと窓に水滴がつくくらい。すぐに乾いてしまいます。

入山さん 結露が全く無いと、家が乾燥し過ぎているということになり、少し結露があるぐらいがちょうどいい湿度であるというバロメーターになります。ファース工法は調湿コントロールができる、数少ない工法です。

奥さま 光熱費も、前よりずっと広くなったのに、マンション時代と同じくらいで済んでいます。音を気にしなくて良いのも嬉しい。収納も増えて、スッキリと暮らせています。

ご夫婦 入山さんには希望を全て伝えましたが、出来ること、出来ないことをしっかりと示し、最善を尽くしてくれました。

SANKEIさんは、湯浅社長をはじめ、スタッフ皆さんが温かく、相談すると、すぐに対応してくれるので、これからも安心してお付き合いができます。



写真はご主人が送ってくださった、季節の窓飾りとアプローチにDIYしたイルミネーションの様子です。

入居後3年という年月は、3度の四季を経験することで、リアルな住み心地を判断できる長さですが、Tさんご夫婦はとても満足なご様子でした。一つひとつのエピソードに、SANKEIの家づくりの確かさと、携わる人の温かさや熱意を感じた取材でした。


2023年02月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

株式会社SANKEI(サンケイ建匠)の取材記事