Story 取材記事

サンケイ建匠×T-size塚本高正氏のコラボで魅力度UP!「S-ize」の家

高性能とデザインを両立させたい・・・そんなことを考えたサンケイ建匠では、スイーツカフェ“Le Vantail”(ル・ヴァンタィユ)のプロデュースをはじめ、店舗や住宅のデザインを手掛ける新進気鋭のデザイナー・T-size(ティーサイズ)塚本高正氏とコラボレーションし、「S-ize(サイズ)の家」を昨年からスタートしました。
その魅力をお二人に語っていただきました。

「ル・ヴァンタィユ」は創作スイーツやランチ、ドリンクに腕を振るうスタイリッシュなカフェだ(写真をクリックすると拡大表示します、以下同じ)
「ル・ヴァンタィユ」は創作スイーツやランチ、ドリンクに腕を振るうスタイリッシュなカフェだ(写真をクリックすると拡大表示します、以下同じ)
打ち合わせは左側の事務所スペースで行い、その後はお客様だけカフェに移ってゆっくりと過ごしてもらうという
打ち合わせは左側の事務所スペースで行い、その後はお客様だけカフェに移ってゆっくりと過ごしてもらうという
「お客様とのコミュニケーションを何よりも大切にしたい」と語る二人。多忙でもメールや電話など、こまめな対応は欠かさない
「お客様とのコミュニケーションを何よりも大切にしたい」と語る二人。多忙でもメールや電話など、こまめな対応は欠かさない
小さめでも明るい光が差し込む窓や造作家具のほか、右側の「魅せる洗面カウンター」なども塚本氏の提案によるもの
小さめでも明るい光が差し込む窓や造作家具のほか、右側の「魅せる洗面カウンター」なども塚本氏の提案によるもの
「S-izeの家は“デザイナーに手掛けてもらった”とオーナーさんは誇らしく感じ、実際の家に対する満足度も非常に高いですね」と湯浅社長
「S-izeの家は“デザイナーに手掛けてもらった”とオーナーさんは誇らしく感じ、実際の家に対する満足度も非常に高いですね」と湯浅社長
「建築家のカラーとしては無色透明でいたいですね、あくまでオーナーさんが主役です」と語る塚本氏。その気さくな人柄に、建てた後のオーナーさんからも「買い替えるソファーは何色がいい?」など相談がきたりするという
「建築家のカラーとしては無色透明でいたいですね、あくまでオーナーさんが主役です」と語る塚本氏。その気さくな人柄に、建てた後のオーナーさんからも「買い替えるソファーは何色がいい?」など相談がきたりするという
7月に完成する「S-ize・E」の家で塚本氏が提案したスケッチ
7月に完成する「S-ize・E」の家で塚本氏が提案したスケッチ

"Le Vantail"にて・・カフェ?それとも設計事務所?

塚本 このカフェ(ル・ヴァンタィユ)をつくったのは、いかにも事務所っぽくはしたくなかったからなんです。設計事務所って、なんだか敷居の高いイメージがあるじゃないですか。僕だって、建築家とか「一級建築士の先生」なんて呼ばれるのは絶対イヤですし(笑)。

だから、この場所の半分を人が集まりやすいカフェに、もう半分をT-sizeのスペースにしたんです。普通の人が気軽にお店へ来て「あ、何をやってるんだろう?」って、仕事場も見ていただけるような......そんな親しみやすい雰囲気がいいかな、と。

湯浅 塚本さんは、T-sizeとして独立して短期間で大通の「さっぽろスイーツカフェ」などの店舗やオフィス、住宅など多くのデザインを手掛けているので注目していました。

塚本 独立するまでは、公共の建築物を設計する建築事務所などで働いていました。でも、僕自身はずっと住宅をやりたかったんです。

湯浅 私は機能の高い快適な家づくりでは自信を持っています。ところが、お客様がデザインで他の住宅会社を選ばれることがありました。

一方で、デザインを優先することが暮らす上での快適さにつながらないこともあります。後から「住み心地が悪い、やはりサンケイさんにすれば良かった」と他社で建てた方から悩みを打ち明けられたこともありました。これを解決するのは簡単なことではありません。

そこで塚本さんにデザインプロデュースをお願いすることにしました。建築家の中には自分のイメージを第一に押し進めてしまう人もいますが、塚本さんはまったく違います。家の快適さや性能、それとお客さまの希望との兼ね合いとをバランス良く取ってコーディネートしています。

お客さまの夢や希望をカタチにするのが仕事

湯浅 「S-ize」の家は、オーナーさんの満足度が非常に高いんですよ。それは、随所にプロのデザイナーである塚本さんの設計やアドバイスが効いているからと思うんです。 たとえば右の室内写真を見ていただきたいんですが、テレビ上と書斎の上にある細長の窓ですね。

塚本 設計時に、オーナーさんは「窓が小さいんじゃないか」と心配されていたんですよ。

湯浅 ところが、完成した家に暮らしてみると、窓を高い位置に付けているので光がよく差し込むし、道路からの視線も気にならない。「とても明るい家になった」と喜ばれました。

ちなみに、写真にあるテレビボードや書斎の本棚、対面キッチンの造作家具なども、最初はどう配置するかについてオーナーさんのイメージにはなかったんですよね。

塚本 そこで僕が、スケッチに描いてみて「これでいこう」となったんですけれども。

湯浅 実際にこのような仕上がりになって、オーナーさんはたいへん喜んでいらっしゃいました。家全体としても、非常に満足されています。

塚本 そもそも、お金を出すのはオーナーさんですからね。家づくりに対する僕の役割は、「お客様の夢や希望を全部聞き出して、それをカタチにする仕事」と思っています。

湯浅 ちなみにお金のことに関して言えば、サンケイ建匠で契約をいただいた場合、塚本さんがデザインすることでプラス料金がかかることはありません。

オーナーらしい家を"無色透明"な建築家がデザイン

湯浅 「S-ize(サイズ)の家」の名前の意味は「~らしく」という意味を込めています。ですから「S-ize・■の家」 は、それぞれオーナーさんのイニシャルを頭に付けているんですよ。私であれば湯浅ですから「 S-ize・Y 」ですね。それぞれの方らしい家づくりをしていきたいと思っています。

塚本 よく「建築家としてのカラーは?」と聞かれることがありますが、あえて言えば、僕は無色透明でいたいですね。お客さまのカラーを無色透明の自分が包めばじゃまにならないですから。

湯浅 「S-ize」で建てたオーナーさんの家に、これから建てる予定のお客様を連れて見学させてもらうことがあるんですけれど、皆さん優越感といいますか、とても自信に満ちていますね。オーナーさんが自ら「塚本さんにこうしてもらった」とか、建てた当時などの説明をしてくれるんですよ。

そうそう、契約されたオーナーさんには、このカフェでのメニューをすべて無料で召し上がっていただいています。これから建てるお客様も、よく奥さんを連れてカフェに通っていらっしゃるようで「美味しかったです!」と私のところにもメールが来ます。普通はご夫婦でカフェに入ってゆっくりすることなんて、あまりないじゃないですか。そういった時間を提供できるのは、こちらもうれしいですよね。

7月に新作を公開

湯浅 この7月に「S-ize・E」の家が札幌市内で完成する予定です。6月5日・6日には構造見学会も実施します。契約を検討されているお客様には、必ずこの「構造見学会」に来ていただくようお願いしているんですよ。性能の確かさを、ここできちんと見ていただきたいですから。

塚本 今回のお宅は、オーナーさんの希望もあって、普段以上の打ち合わせを重ねて綿密に1つ1つの不安点や疑問点を解消しながら、より良い提案をしていきました。

湯浅 ご紹介したいポイントはたくさんあるのですが、文字だけではお伝えしきれないと思います。完成見学会で、いろんな方にぜひご覧いただきたいと思っています。

<ル・ヴァンタィユ>
札幌市中央区南14条西8丁目4-13
営業時間 12:00~20:00
定休日 火曜日(祝日の場合は翌水曜日)

2010年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

株式会社SANKEI(サンケイ建匠)の取材記事