北海道もすっかり夏らしくなり、庭でBBQをしたり、家庭菜園を楽しむ絶好の季節がやってきましたね。わが家でも、冬の間は物置で眠っていたBBQグッズや畑道具が活躍し始めています。
今の時期であれば、もう冬服はしまって夏服を出しているように、私たちは服の衣替えを当たり前のように行います。でも“ 収納の衣替え” については、あまり意識する機会がないのではないでしょうか。
北海道の暮らしは、季節によって使うもの・必要なものが大きく変わります。例えば冬は雪かき道具やスキー・スノボ用品、冬タイヤなど、夏はBBQグッズや畑道具、水遊び用品など。それなのに、収納の使い方は1年中変わらないままということも少なくありません。
BBQグッズなどを収納できる造作の物置があるK邸(設計・施工:渋谷建設)
以前も紹介しましたが、わが家では季節ごとに収納の主役が入れ替わります。春が来たら、冬の間は玄関近くに置いていた雪かき道具やスキー用品を物置へと移し、物置にしまっていたBBQグッズや畑道具などのアウトドア用品を、すぐ持ち運びしやすい庭側の土間に収納スペースを作って移します。季節ごとに使うものは、このように暮らしの流れの中で使いやすい場所へ移動させる方が、毎回物置まで取りに行く必要もなくなるのでずっと使いやすくなります。
住宅会社や工務店と家づくりの打ち合わせを行う時、「何をどこにどう保管するか」を考えることは多いと思いますが、実際の暮らしを想定して「保管していたものを、使う季節になったらどこへ移動するか」という視点を持っておくことも大切です。
スノーボードの収納室があるH邸(設計・施工:昭和木材 住宅事業部)
収納は、使い方や場所を一度決めたら終わりではありません。季節によって使うものが変わるなら、収納の使い方も変わっていいんです。そして、あらかじめその変化を受け止められる余白を作っておけば、暮らしはぐっとラクになります。
「その季節によく使うものが、取り出しやすく戻しやすい場所にある」。そんな視点で収納を考えると、収納がただの保管場所ではなく、暮らしの変化に寄り添う仕組みになっていくでしょう。
このコラムを書いた人
のんちさん:整理収納アドバイザー1級
2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。
のんち 片付け×家事シェアの専門家 https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP
※この記事は北海道住宅新聞 2026年7月5日号に掲載されたコラムです
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