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綿密に計画した収納とファース工法で快適な暮らしを実現・石狩市Hさん/サンケイ建匠

今回は奥さまのご実家を建て替えて、サンケイ建匠でオフィス兼自宅を新築したHさんのお宅を訪ねました


目次



H邸は2つのオーバースライダーが付いたビルトイン・ガレージのある平屋建て。サンドブラックのガルバリウムをあしらった引き締まったスタイリッシュな外観が素敵です。

Hさんご夫婦はともに50代。以前建っていたご実家は2階建ての2世帯住宅で、1階に奥さまのお母さま、2階にご夫婦が住んでいました。

お母様が他界されてからも、ご夫婦は変わらず過ごしやすい2階で生活を続けるうちに、1階はご主人が仕事で扱う家電製品でだんだんと埋め尽くされていきました。「足の踏み場もない感じで」と奥さま。


奥さまは絵を描くなど多趣味。花が好き


そんな折、サンケイ建匠のホームページで住宅見学会の告知を見て、軽い気持ちで見学会に行ったのが同社との出会い。以前住宅会社に勤務されていた奥さまは、高性能な「ファース工法」に大きな魅力を感じたと言います。

冬は暖かく夏は涼しい、最適な温熱環境を叶える「ファース工法」


ファースの働きがよくわかる液晶モニター


「ファース工法」は、天井裏に設置した暖冷房エアコンで快適な温度になった空気が、独自に開発した「健康空気循環システムAIキット」でクリーンになり、 専用ガラリで室内に供給され、住宅内部のすみずみまで行きわたることで、健康で快適な住宅を実現します。専用断熱材により、光熱費も低く抑えられ、省エネ性も高いのが特徴です。

液晶モニターによって室内外の温度や空気の流れがひと目でわかり、操作も簡単。

取材した当日の外気温は24度前後で湿度も高めでしたが、室内の温度は22度で湿度も低めに保たれて快適そのもの。外に出ると一気に蒸し暑さを感じ、その差に驚くほどでした。


快適な温度のクリーンな空気を供給する壁ガラリ。各部屋に備わっている


専用ガラリで冷暖房できるため、室内にパネルヒーターなどの放熱機器が必要なく、空間を広く使えるのもメリットのひとつ。

以前の住まいの「不便」を全て解消した「プラン重視」の家づくり



見学会に行った当初は新築を考えていなかったHさんでしたが、担当の入山さんから、設計プランと資金計画の提案があり、「これなら建てられるかもしれない」と目星がついたのが家づくりのスタートでした。

新築を急いでいなかったことや解体作業があったこともあり、プランニングは1年かけてじっくり進めました。

具体的な要望をお聞きすると「主人の仕事で扱う商品や道具類を置くための倉庫代わりになる広いガレージが必要でした。以前の暮らしを考えると、上り下りが億劫になる2階は必要ないと考え、平屋を希望しました」と奥さま。



倉庫代わりの車庫には商品や段ボールを入れる大型ゴミ箱など大きい荷物がびっしり。ゆうに20畳を超える広さです。道具がしまえる収納棚や手洗い、ハンガーパイプなども設置してご主人も快適に使われているそう。



リビングはダイニングと兼用です。広いビルトイン・ガレージを確保するためにはどこかを削らなくてはならず、夫婦二人が寛げる必要最低限のスペースで良いと割り切ったそうです。ゆったりとしたソファーにガス圧昇降式のテーブルの機能的な組み合わせは大正解。ご主人は居心地が良くて食事後に寝てしまうこともあるそうです。

シナベニアを現しにした天井には多めにダウンライトが設置されています。ムーディーな雰囲気で、限られた空間の中にこだわりが凝縮されています。


レコーダーをスマートに収納する造作BOX


こちらはリビングにある壁掛けテレビの下に造作したテレビレコーダーの収納BOX。壁を貫通して後ろの寝室側にまでBOXが伸びています。リビング側の出っ張りが抑えられたので圧迫感がありません。スペースを効率的に使っています。


寝室側にも飛び出していて、ここから配線できる


収納BOXはリビング横の寝室からも開閉することができ、配線などはこちら側から行っているそう。出来るだけ床に物を置かないようにしたいと思っていた奥さまのアイデアです。


写真左上は、天井近くの高さの壁に取り付けられた液晶テレビ。寝ながらテレビが見られる


6畳の寝室には電動物干しを採用。乾燥しがちな冬などは、洗濯物を干すことでほどよい加湿になるそう。クーラーが付いているので、夏は除湿も可能です。


機能的に収納されているクローゼット


衣類が美しく収納された3畳のウォークイン・クロゼット。「このクロゼットに納まる分しか持たないと決めました」と奥さま。まるでお手本のようなクロゼットです。



LDKの一面は全て大型扉の造作収納でコーディネート。右手前から収納と飾り棚、仏壇コーナー、収納が続きます。



仏壇横に続く収納のひとつは掃除道具専用。コードレスクリーナーの充電用コンセントもあり、出し入れもしやすくなっています。



キッチンには分別の種類別に分かれたコロ付きゴミ箱収納が。そのまま移動させて料理の際に出る生ごみを直接捨てることもできる便利なアイテムです。



キッチン奥には家事室が配置されています。



中はテレビを観ながらアイロン掛けができる夢のようなスペース。出入りの邪魔にならないよう、棚の手前は奥行きが狭くなっていて、細かなところまで配慮されています。

中庭に面したキッチン前の廊下は旦那さまの仕事部屋や洗面・浴室などの水回りに続いています。大きな窓から日差しが入り、大変明るい空間です。



ご主人の仕事部屋と廊下の両面から眺めることができるコレクション棚には、ご主人が趣味で集めた作業車のミニチュアがずらり。遊び心溢れる演出にほっこりしていまいます。また、仕事部屋からは、車庫に直接出入りできます。



ご主人の仕事部屋の隣には洗面台を設置。壁面にはサブウェイ・タイルをあしらい、ニッチには歯磨きや洗顔フォームが置ける棚を造作しています。床には掃除用ロボットが待機中。車庫での作業を終えたご主人も使い勝手が良さそうです。



洗面台の向いに位置するトイレは、イエローのアクセントクロスが爽やかな印象。トイレットペーパーや掃除道具が収納できるはめ込み収納でこちらもスッキリ快適な空間です。



廊下の突き当りに位置するユーティリティーにも奥さまのこだわりが満載。手前には可動式の棚を設置して洗剤などをストック。奥の洗濯機横にはタオルや物干しハンガーが下げられるフック付きの棚を希望しました。その上にはお風呂で使えるポータブルテレビなどが置かれています。

光差し込む中庭が暮らしに彩を添えてくれる


玄関からも愛車が眺められる


H邸は目の前に公園がある立地。人目を遮ることができるよう、リビングに大きな窓は付けませんでした。その代わりにと提案されたのが中庭。どこからでも愛車が眺められる家にしたかったという奥さまの希望もあり、車庫、キッチン、リビングとが中庭に面する窓でつながっています。

玄関にも車庫が見える大きな開口部を設けています。中庭からの光が車庫を介して玄関まで届き、採光の役割も果たしています。



観葉植物も中庭からの日差しによってすくすくと成長中。植物のグリーンに光が透過し癒される空間です。



キッチンからも大きな窓越しに愛車を眺めることができます。中庭の外壁材は建物の外観とは反対のマットホワイト色を採用、タイルもホワイトにして、光の反射を存分に活かした設計になっています。

記者の目



H邸の家づくりは以前お勤めだった住宅会社で図面を描いていた奥さまが、希望をラフ図面にして入山さんに渡し、入山さんがそれを元に詳細図面にして提案・調整するというやり取りで進行しました。

「考えつくしたおかげで後悔する部分が全く無いんです」と笑顔で語ってくれた奥さま。建て主と住宅会社の双方が、詳細な希望を妥協無くプランに落とし込むという徹底した姿勢に、感動すら覚えました。


2019年06月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

株式会社SANKEI(サンケイ建匠)の取材記事