理想の住まいとはどんな住まい?
皆さんはどんな家に住み、どんな暮らしをしたいですか? もし家を建てるなら、どんなポイントを優先させますか? ヒバの香り漂う、窓付きの明るいバスルームでのひととき? レンガや木、アイアンなどのアイテムを使った素材感の良い空間やオーダーのキッチン? 炎を見つめ、芯まで暖かくなる薪ストーブのある暮らし? 肌触りが良く、思わず裸足で歩きたくなる浮造り・無垢の床材を使った住宅? 明るく開放感があるオーダーの木製窓?カーテンなしでもプライバシーも確保出来るリビング? それともお気に入りの照明などのアイテムをふんだんに使った愛着のある家ですか?実は上記は、札幌市に隣接する石狩市の木造住宅の技能者集団「丸三ホクシン建設」が事務所の向かいに、平成28年春にオープンした常設モデルハウスの写真です。今回は、見どころ満載、家作りのヒントがつまったモデルハウスの魅力を一部皆さんにご紹介します。
常設モデルハウスを建てた理由
家造りを学びたい若手大工が「あの工務店の現場は腕を磨ける!勉強になる」とその門を叩くという石狩市の木造住宅の技能者集団「丸三ホクシン建設」。
年に数回、施主の協力を得て開催されるオープンハウス(内覧会)には、丸三ホクシン建設の住まい造りに興味を持った方々がたくさん訪れ、明日の我が家のイメージを膨らませ、スタッフに住宅に関する様々な相談ができる場として好評を博しています。
しかし、丸三ホクシン建設には2つの悩みがありました。
その1 事務所が手狭!
丸三ホクシン建設は毎年、たくさんの住まいづくりを行っています。事務所は、設計者をはじめ社内スタッフの業務だけでなく、オーナーと設計、大工さんとの打ち合わせで賑わいます。また建材店や住宅業界関係者など様々な来客もあります。事業規模の割に手狭な事務所...。オーナーと落ち着いた環境で打ち合わせができる場所が欲しいという願いがありました。
その2 家づくりの魅力、選択肢をもっと伝えたい
丸三ホクシン建設は、お施主様の協力を得てオープンハウスを開催することで、同社の特長である、大工さんの技量の高さや、自然素材をふんだんに使った心地良い家づくり、住宅の断熱・気密・暖房、自然エネルギー活用法などを伝えています。
とはいえ、オープンハウスは毎日開催することはできません。住宅のデザインや間取り、素材、造作家具、設備、予算など家づくりをオーナーとともに、しっかりイメージして決めていくには、いつでも、何度でも実際に見て、触って、体感できる家が欲しい...。
そんな課題を解消すべくモデルハウスをオープンしたのです。では早速、モデルハウスの魅力を見ていきましょう。丸三ホクシン建設の事務所から道路一本挟んだ向かいに常設モデルハウスはあります。
まず外観です。壁掛けの太陽光発電と太陽熱温水器が設置されています。太陽光発電パネルは屋根の上に設置することが多いですが、パネルの上に雪が積もってしまうとほとんど発電しません。暖房エネルギー消費の多い冬にこそたくさん発電できるように、壁掛けを採用しました。このモデルハウスは太陽光発電や太陽熱温水器、さらに地中熱ヒートポンプや蓄電池、ガスなどを暖房、給湯などに採用しています。目指すは発電した電力を「売電」ではなく自宅で使う「光熱費ゼロ」「オフグリッド」の住まいです。エネルギー自給や再生エネルギー、自然エネルギーの住宅、ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)など住宅の省エネ・環境負荷低減に関心がある方にとってこのモデルハウスは参考になるポイントがたくさんあります。
また、このモデルハウスは市街地の50坪ほどの敷地に建っています。都市型で利便性も良い暮らしを望む場合は、敷地面積が狭く隣家とも近い、駐車スペースも家族用、来客用の2台分が必要となるなど制約が増えます。でも、例えば約1㍍の空間を、枕木や植栽などで演出するなど、狭い空間も上手に活かしたいろいろな工夫が可能です。
隣家との境は壁で仕切り、視線を適度に遮りました。コンクリート製の壁は木目の風合いを持たせました。
レンガで作った散水栓や基礎立ち上がり部分の左官仕上げが可愛らしい雰囲気。
札幌軟石や植栽、苔類などを使い狭い空間でも自然を感じる空間を演出できます。
玄関を開けると広い土間に薪ストーブが鎮座しています。耐熱・遮熱用の壁は江別産のアンティークレンガです。
薪ストーブからは天井に向かって太い黒いパイプが伸びています。なぜこんなに太いかというと、薪ストーブから出る排気が持つ「熱」を吸収し、給湯用の熱源として無駄なく使うための熱交換器がパイプに付いているためです。なおこのモデルハウスでは、地中の熱も地中熱ヒートポンプを使って取得し、暖房の熱源として無駄なく使っています。
リビングの開放感と明るさ。2つのテーブルは大工さんの造作です。
一階は土間、リビング、キッチン、食品庫、トイレがあります。
浮造りの床は足裏からの感触が心地良いのが魅力。裸足で歩いてみることをオススメします。オーダーの大きな木製窓は、大人が立ち上がった高さよりやや低い位置にあるため、塀と連動して適度に視線を遮り、でも明るい陽射しを室内に呼び込みます。
キッチンは実用性と美しさを兼ね備えたオーダー品です。
料理など家事のしやすさ、食器や調理道具の収納力、お掃除のしやすさなど、オーナーの要望も多い部分です。コストを抑えつつキッチン背部に造作収納をふんだんに作るなど、家具屋さんの技術力が発揮される部分でもあります。
キッチンや冷蔵庫の中に、かさばる食材や調味料がたくさんあると、どうしても収納量不足になり雑然としがちです。お米や調味料、缶詰や飲料、おイモやタマネギなど、15℃程度でも保存可能な食料品は思いの外たくさんあるものです。そこでガレージ、玄関、キッチンを結ぶ中間の位置に地中熱を利用した冷房パネルを設置した保冷庫を設けました。
次は2階にも行ってみましょう。
階段を上るとホールがあります。家族が増えると間仕切りを足して一部屋増やすこともできます。ちょうど窓から暖かな陽射しが・・・。
書斎?子ども部屋?ウォークインクローゼットのある個室です。塗り壁や現しの天井などがどのようなものか、実際に見て感じることができます。
お風呂まわりも見てみましょう。造作の洗面台まわりはあえて集成材の天板を使っています。無垢材より安価な素材も実際に触れてみて、その上でどの素材を選ぶか、、、。コストや性能、意匠面で比較検討できるようになっています。
お風呂のドアを開けるとヒバの香りと、木材のやわらかい感触。そして窓から感じる陽射しやバルコニーの植栽と気持ちの良い風・・・。写真では何とも伝えきれない魅力がありました。
22枚の写真と記事で、何とかモデルハウスの魅力をお伝えしようとしましたが、やはり実際に素材に触れ、空間の中で過ごし、省エネや創エネの技術などの説明を受けないと丸三ホクシン建設の住まいづくりの魅力は十分に分からないと思います。
このモデルハウスは予約制ですが、電話かメールで申込みいただければ見学できますし、ホクシン建設で我が家のプランを検討中のタイミングにも何度も見ることができます。
この写真は首藤一弘社長と娘さん。首藤社長をはじめ、同社の設計、施工を担うスタッフは住まい作りでオーナーと打ち合わせを重ねることが大好き。納得の住まいづくりを実現するためには時間を惜しみません。撮影を行った日も平日でしたが、20時を過ぎてもオーナーとの打ち合わせが行われていました。
モデルハウス見学ご希望の方は、
メール宛てに、お名前、見学希望日時、住まいづくりのご相談内容、電話番号などを書いてお送りいただくか、
電話 0133-73-0714 までお問い合わせください。
丸三ホクシン建設のモデルハウスは
石狩市花川南5条2丁目4番地
にあります。
写真:本田写真事務所
丸三ホクシン建設のホームページはこちら http://www.hokushin-k.jp/
自慢の大工さんたちの紹介はこちら http://www.hokushin-k.jp/introduction/
これまでの施工事例集はこちら http://www.hokushin-k.jp/works/
オーナーの住まいづくり体験談はこちら http://www.hokushin-k.jp/our_design/
建築家とコラボした物件の記事はこちら http://www.hokushin-k.jp/collaboration/
2016年07月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。