Column いえズーム コラム

店舗併設住宅の施工事例まとめ 札幌ほか北海道

こんにちは、IEZOOM編集部です。今回は札幌ほか北海道で、美容室やカフェなどの飲食店、教室を開催できるサロンや工房など、自宅に併設した新築住宅の施工事例をご紹介します。



店舗や教室などのパブリックな空間と、家族のプライベート空間をどんな風に住み分けるのか、希望を形にするまでのそれぞれの工程など、参考にしたい内容が盛りだくさんです。

【東川町】大工さんが自宅兼エステサロン「Amber Spa」を建設/アーケン株式会社



K夫妻がエステサロン兼自宅を建てたのは東川町のキトウシ。町内でも高台に位置し、シラカバやミズナラが豊かに自生する森がある自然豊かな土地です。大工として活躍するご主人が旭川の住宅会社アーケン株式会社・太田貴洋さんに設計を依頼し、ご自分で建築された店舗兼住宅です。

店舗と住居スペースを分離させ、眺望も楽しむために2階にLDKを設けました。
玄関ホールは広い土間に、開放的なスケルトン階段が開放感たっぷりです。2階はリビング、奥のピンク色の扉を開けると、奥さまのエステサロンにつながっています。

店舗側の扉を開けると、優しいピンクとオリーブカラーの受付カウンターが迎えてくれます。店舗スペースは、すべて奥さまがカラーリングを考え、壁紙を選びました。カラフルな空間にワクワクします。

「旭川のお店の頃からのお客様は、少し通うのが遠くなりましたが、静かで自然豊かな環境でエステを受けると、リラクゼーションにもなると喜んでいただいています」

今回お邪魔したAmber Spaは、豊富なフェイシャルコースやエステコースがあり、心身ともにリラックスできるエステサロンです。自然で囲まれた静かな場所で、極上のひと時を過ごしてみませんか?忙しない日常を離れ、プチ旅行気分で来店してみてください。
記事はこちら 大工さんが自宅兼エステサロン「Amber Spa」を建設/東川町・Kさん

【東川町】奥さま念願の菓子工房・体に優しいスウィーツで地元の人たちにも評判のお店に/小岩組



奥さまは高校生の時から料理教室に通い、料理の腕前は筋金入り。移住前は栄養士として勤務、マイホーム新築と同時に、いつかは持ちたいと思っていた菓子工房を構えました。

お店の名前は「お菓子工房 ふくまる」。店舗は幹線道路に面しており、広い駐車スペースも完備しています。

奥さま 移住前の数年、体調を崩して仕事が出来ない時期がありました。札幌からの移住&マイホーム新築の話が具体的になった時に、「店舗兼用にしては」と主人が提案してくれたんです。

自宅に工房や店舗があれば、無理のないペースで菓子作りが出来るし、地元の人にも喜んでもらえる。私にとっても理想的な展開でした。

お店の営業日は毎週木曜と土曜の週2回。バターを使わず東川の地下水と道産小麦を使用したミニ・シフォンケーキが定番で、数種類のフレイバーを用意。そのほか日替わりでカヌレなどの焼き菓子や、大福などの和菓子を提供しています。取材中もお客様が絶えず訪れ、人気店になっていました。
記事はこちら 2拠点生活と菓子店の開業・家族の夢を叶える移住と家づくり 東川町Hさん

【札幌市南区】車いす対応のバリアフリーレストラン「石のうえ」/アウラ建築事務所



札幌市南区の住宅街の一角に、開放的な庭と白いスロープが目を引く一軒家があります。ここは1日1組限定の小さなレストラン「石のうえ」。2023年5月にオープンしました。

看板も出さず、宣伝は今のところインスタグラム(@restaurant_ishinoue)のみ。農家から直接仕入れる野菜を使ったフレンチや和食をベースにした、コース料理が楽しめます。オーナーのIさん夫妻が小さなお子さん2人の子育てまっ最中ということもあり、スローペースで始めたお店です。



室内には大きなテーブルが1つ、最大8名まで利用できます。車いすのアームレスト(肘置き)がテーブル下におさまるよう、テーブルの高さは75㎝と少し高めに。それに合わせて椅子もやや高めにしています。カンディハウスで作ってもらいました。トイレや洗面スペースも車いす対応になっています。

Iさん夫妻は、このお店を地域の人にも開かれた場所として活用してもらえたらと考えており、プロジェクターを使ったイベントもできるようにするなど、汎用性を持たせた店内となっています。

また、もともとあった庭の季節の移ろいを、地域の方が楽しみにしていることを耳にしたIさんは、庭木の一部をそのまま残し、より開放的で、往来の人も楽しめる庭に仕上げました。

地域に開かれ、どんな人でも利用しやすくくつろげる、そんなレストランを目指すIさん夫妻。設計を担当した山下さんも地域の街づくりに積極的に参加しており、そうした気持ちを共有できたことも、お店づくりの助けになったよう。これからどんなふうに活動を拡げていくのか楽しみです。
記事はこちら 車いす対応のバリアフリーレストラン「石のうえ」/札幌市Iさん

【札幌市南区】美味しいソフトクリーム専門店「ミルクマスタッシュ」/丸三ホクシン建設



札幌市南区・簾舞の豊かな自然に囲まれたソフトクリーム専門店「ミルクマスタッシュ」。2021年5月に開業してから、ふわふわでなめらかな食感のソフトクリームが話題を呼んでいます。

お店へ到着すると、真っ先に目に入るのが駐車場前に置かれた大きな看板。“Milk Mustache(牛乳ひげ)”という店名の通り、看板にはソフトクリームで口の周りが白くなったポップなキャラクターが描かれています。



自宅と店舗を兼ねた平屋の建物は、すぐ後ろに森が望める立地にあります。外壁は森の雰囲気に合うように、奥さまが何度も色見本を見てお気に入りの色を選びました。

お店の前には白樺の薪が置かれていますが、これも商品。キャンプが好きなお客さんたちが購入することが多いそうです。



室内へ入ると、高窓から明るい陽射しが。リビングは無垢材のニレ床が広がるナチュラルな空間となっています。天井の梁、テーブルや椅子などの家具に木材がふんだんに使われています。

ご夫婦は「当初はソフトクリーム店を始める予定はなく、ホクシン建設と家づくりの話をしているうちに、そのアイデアが湧いてきました」と語ります。

奥さまはパティシエの資格を持っており、ご主人も飲食業の経験があったそう。ご夫婦の “2人で飲食店を始めたい”という将来の夢実現に向けて、自宅をソフトクリーム専門店として活用することに踏み切りました。
記事はこちら 美味しいソフトクリーム専門店「ミルクマスタッシュ」 札幌市南区簾舞

【旭川市】食材も家具も「地場産」 ガレット&クレープの「くれぴえ」/アーケン



旭川市神楽岡に、幌加内産そば粉、比布産たまご「かっぱの健卵」、自家製ハム、地元の野菜など、地元の食材をふんだんに使ったガレットや、美瑛産小麦を使用したクレープを提供する大人気のお店があります。

オーナーの加野さん、そして店舗兼住宅の設計・施工を担当した旭川の住宅会社・アーケンの藤原社長、テーブルやカウンターなどを担当した家具職人・木工作家のAISUproject(アイスプロジェクト)・小助川泰介さんに「くれぴえ」誕生への経緯を伺いました。



加野さん もともと知り合いがアーケンさんで家を建てていて良い評判を聞いていたんです。縁あって、5年ほど前に、バーに藤原社長が来店いただいた時には、家づくり、店づくりの話はしなかったのですが、お話しているうちに藤原社長の人柄に惚れこんでしまって自宅兼店舗を建てるならアーケンさんと決めていました。

後日、クレープとガレットの店兼自宅を建てたいという相談をして、中古住宅を買ってリノベーションをするか新築にするか、利便性や駐車場、店舗運営を踏まえた適地の選定、間取りやデザインなどのプランニング、北海道産の木材を使った建築、さらには自然素材や無添加の食材を使った料理の話なども詳しくディスカッションできて、店舗兼住宅づくりがスタートしました。思いを一つひとつ実現してくれるアーケンさんでなければ、自宅もお店もまだできていなかったと思います。



アーケン・藤原社長 店舗づくりのお手伝いをさせていただく際、私はそのお店が人気になるように、お店のコンセプトをしっかり伺い、良い提案ができないか考えます。

今回は、加野さんが地場の食材にこだわったお店づくりを考えられていたので、食材の面では無添加という新たな魅力をご提案し、建物の方では、旭川家具工業協同組合さんが進めている「ここの木の家具・北海道プロジェクト」と連携することで、旭川近郊の木の魅力を体感できるお店にする提案をさせていただき、組合のメンバーでもある家具職人・木工作家のAISUproject(アイスプロジェクト)・小助川泰介さんとの連携をさせていただくことになったのです。

藤原社長とは、店舗の立地もマーケティングの側面からも話し合って決めたそう。食材、建材、プランニングに至るまで丁寧に検討していただける住宅会社は珍しいと思います。
食材も家具も「地場産」 ガレット&クレープの「くれぴえ」(旭川市)

【真狩村】カフェ・美容室併設のこだわり住宅/晃和住宅



以前から自然を身近に感じられる地域に住みたいと考えていた秦さんご夫妻は、まず土地探しからスタート。自然の豊かさや住民のあたたかさに魅力を感じて真狩村に移り住むことになりました。住宅を建てるにあたって数カ所の工務店まわり、出会ったのが晃和住宅さん。少ない予算ながらも真剣に話を聞いてアイディアを出してくれた社長の小川さんや担当の杉林さんの姿勢に惹かれ、晃和住宅さんに決めました。



河川敷公園に面した南向きの大きな窓から、あたたかな光が射し込む美容院スペース。木を基調としたあたたかみある店内には、ヴィンテージテイストの照明や時計が配され、とても落ち着く空間となっています。



こちらはカフェスペースです。北側の窓からは雄大な羊蹄山を眺めることができます。人気家具ブランド「TRUCK」や「カリモク家具」のこだわりのソファが、木をふんだんに使った空間にとても馴染んでいます。



こちらは2階の居住スペース。薪ストーブが放つふんわりと包まれるような暖かさは、木の素材感やヴィンテージ家具とともに、スローでナチュラルな空気感を作っています。



奏さんご夫婦「美容院もカフェも、お客様に心地よく過ごしてもらえることを第一に考えました。今後はこの土地を活かして、ドッグランを作ったり、木を植えて森のようにしたりと色々と計画しています」。

真狩の自然に溶け込むログハウス風の建物で、美容室とカフェを経営しながらスローライフを実践する奏さんご夫婦。夢の実現は、頼れる工務店との出合いがあってこそですね。
晃和住宅 札幌から90分。自然に囲まれた暮らしを。カフェ・美容室併設のこだわり住宅/真狩村・秦さん 晃和住宅

【旭川】江丹別のレストラン「Chirai」の魅力/アーケン



「江丹別(えたんべつ)」に「Chirai」(チライ)というおいしいレストランがあることをご存じですか?店内の天井はウェスタンレッドシダーの板張り。板張りのラインが、カウンター、ベンチと同じ方向で空間自体をシャープに見せています。



このお店の自慢の一つ5.5メートルの大きなカウンターテーブルは、「白樺」をきこり、家具職人、建築家、林業研究者、地元の生産者、学生、地域おこし協力隊員などたくさんの人の力を借りて江丹別の山から伐り出し作成したものです。(記事はこちら



オーナーシェフの嵯城要介(さじょうようすけ)さんは、旭川グランドホテル(現omo7旭川)をはじめ、旭川市内数店でシェフとして勤務し、日本の文化とフランス料理を融合した料理、そしてベーカリーやスイーツも得意な腕の良いシェフ。ご自身の食へのこだわりを実現するために独立しました。


2階居住スペースのリビングは高天井の大らかな空間に仕上がりました


嵯峨さん「最初は、ハウスメーカーの展示場なども見学に行きました。でも江丹別や青いチーズへの思いが溢れる伊勢昇平さん、いろんな縁と提案をしてくれるアーケンの藤原社長とのご縁で、江丹別を移住先に選び、建物はアーケンさんにお任せすれば、あとは自分の頑張り次第でうまくいくと思いました。アーケンさんは人のつながりも作ってくれる住宅会社です」と振り返ります。

旭川の住宅会社・アーケンで家や店舗併用住宅などを建てる場合、家づくり・店舗づくりにとどまらず、思った以上の提案や人脈などが生まれるというお話でした。
アーケン 「江丹別」(旭川)の レストラン「Chirai」の魅力

【東川町】地元で愛される「18ベーカリー」と店舗兼住宅



まちの中心部にある18(いちば)ベーカリー。2020年11月のオープン以来、地元の人たちと観光客が訪れる人気のパン屋さんです。オーナーは元看護師の市場梨沙さん。セルコホーム旭川・小森工務店で店舗兼住宅を建築し夢の実現にこぎ着けました。



ツートンカラーのラップサイディング、小屋根のついたポーチや化粧柱、2階の飾り雨戸など、かわいらしい表情の18ベーカリー。

デザインガラスの入ったおしゃれな玄関ドアを開けると、50種類ほどのパンが並んでいます。大きな窓もあって店内は明るく清潔感があります。



2019年の春、祖母から受け継いだ土地に、お母さまと2人のお子さんとの5人家族で暮らす店舗兼住宅を建てようと考えた市場さんご夫妻。店舗の奥と2階に居住スペースがあります。

ご夫妻が第一に希望したのは、明るい空間をつくることでした。天井と壁のクロスはホワイトを採用。太陽の光を採り入れるために、リビングなど部屋の窓はなるべく大きなサイズにしました。キッチンやお風呂、ユーティリティにも採光窓を設けています。



「プラン時からの間取り変更や追加工事など、諸橋さんには本当によく対応をしていただきました。セルコホーム旭川・小森工務店じゃなければ、このお店の“顔”もつくれなかったし、ここまで暮らしやすい家にならなかったと思います」。そう言って、パン屋さんらしい爽やかな笑顔を見せるお二人です。



幼児から高齢者まで喜ばれるパンを食べてほしいと日々工夫をしている店主・梨沙さん。こだわりのうつわ=建物をつくったセルコホーム旭川・小森工務店さんの対応力や提案にも、さすがと思わされました。

セルコホーム旭川・小森工務店 東川町で愛されるパン店「18ベーカリー」と店舗兼住宅/セルコホーム旭川・小森工務店

【十勝・中札内村】美味しい「珈琲豆」専門店と自宅を兼ねたお家/cubeチセ



帯広市から片道 30 分ほど田園地帯ドライブを楽しんで、一休みする人気スポットといえば「道の駅なかさつない」を思い浮かべる人も多いのでは。
珈琲専門店「トカプコーヒー」はそこから車で 約1 分のところ(北海道河西郡中札内村大通南6 丁目13-1)にあります。

洋風の外観、白の塗り壁、左右対象の窓配置、ブルーの屋根と玄関ドア。均整の取れた美しい外観は十勝の青空にとてもよく似合います。



玄関から入るとすぐにカフェスペースがあります。外壁と同じく壁は白を基調としたシックなデザイン。アクセントカラーのブルー、そして木をふんだんに使い、シンプルながらお洒落で落ち着きを感じる空間に仕上げました。広めのスペースですが、に席は全部で7席と少なめ。コーヒーの香りを楽しむ静かな時間を過ごせます。



1階は、ほぼ店舗スペースなので居住空間は主に2階となります。LDK は 2 階。アクセントカラーにブルーグレーを使いました。2階リビングの魅力は、何と言っても見晴らしが良いこと。等間隔に並んだ上げ下げ窓(ダブルハング・ウインドウ)は、屋外から見るとシンメトリーで均整の取れた外観になっています。
記事はこちら 美味しい「珈琲豆」専門店、十勝・中札内村の「トカプコーヒー」/cube チセ

【石狩市】カフェスペースと陶芸工房がある家/辻野建設工業



Kさんのご家族は、ご夫婦と高校生・小学生2人のお子さんの4人家族。上のお子さんの小学校入学のタイミングでマイホームを建てました。土地は駐車スペースが確保できるような間口の広い場所を、住宅にはカフェスペースと陶芸工房の併設を希望。入居当初は子育てに追われていましたが、下のお子さんが小学校に入学した年に、奥さまは念願だったカフェをオープンしました。



アトリエには便利な作業用シンクも完備。裏に出られる勝手口もついています。形になった器は、裏の物置に旦那さんが取り付けてくれた電気釜で焼いているそうです。「ここで過ごす時間がとても好きです」と奥さま。大きな開口部からやさしい光を受けながら、創作の時間が流れます。

Kさんのように、「暮らす」という視点だけでなく「つくる」「集う」「招く」「もてなす」などの要素を採り入れると、住宅の設計はもっと面白くなり、住む人の暮らしも、より楽しいものになりそうです。
カフェスペースと陶芸工房がある薪ストーブの家/石狩市K邸 辻野建設工業

セカンドライフを愉しむためのリフォーム 薔薇の天然酵母を使ったベーカリーショップ「ローズベーカリー」 札幌市N邸/松浦建設



取材した9月下旬は、薔薇の天然酵母を使ったベーカリーショップを開店準備中でした。お店の名前は「ローズベーカリー」。
パン販売の受け渡しを行う窓と、カウンター収納、商品棚(左)。キッチンをリフォームした専用の厨房には、ガスオーブンが1台増えて2台になりました(右)。

「お店は毎日ではなく週に3日、無理せずマイペースでやっていきたいと思っています」と奥さま。

奥さまのベーカリーショップは11月に無事に開店し、バラ酵母の本格的パンが地域の皆さんにも喜ばれています。
悠々、セカンドライフを愉しむためのリフォーム  札幌市N邸/松浦建設

【札幌】ヘアサロンはDIYで手づくりも/白田建築事務所



以前勤めていたヘアサロンも白田建築事務所で建てたもので、自分が独立する時は「白田さんに」と決めていたという松口さん。欲しい棚やワゴンはDIYによるもので、お客さんにも大好評。店内は構造用合板を「現し(あらわし)」として使っていて、設計の工夫によってより広く、空間を無駄なく利用する"白田スタイル"はローコストで建てられるのも大きな強みです。地中熱を利用したアースチューブによる換気も魅力です。

新居のペンキ塗りをしたり、インテリアを工夫したり、みずからアイディアを出したりと、積極的に家づくりに参加できるのも、注文住宅の醍醐味です。
ヘアサロン「Bruno(ブルーノ)」理想の店舗兼住宅づくり/札幌市西区・松口さん/白田建築事務所

【旭川】おうちサロンのできる家づくり



旭川の園田さんの奥さまは、自宅で子育てママ向けに離乳食・幼児食の教室を開催しています。玄関に入ると、靴がびっしり!教室が開催されるのはキッチンやダイニングがある左。右はリビングです。「おうちサロン」を開催する場合、家族が過ごす空間と、お客様をお招きして教室を開く空間を分けることができると準備や運営、後片付けもしやすくなります。

奥さま「この家が無かったら離乳食の教室を軌道に乗せることは出来なかったと思います。家事と子育てと教室を両立できます。また住宅なので、受講生もお子さんを連れてきやすく喜ばれます。普段の生活でも、快適な住み心地で満足しています」。

設計施工を担当したアーケンさんは、オーナーが目指す取組を一緒になって実現させようという思いの強い工務店でした。
おうちサロンのできる家づくり 離乳食・幼児食の園田奈緒先生のご自宅/旭川・アーケン

【長沼町】田園風景広がるカフェ併設の家



白田建築事務所で念願のカフェ兼住宅を新築したSさん。店内に入ると連続する大きな窓の向こうに広がる畑のグリーンが目に飛び込んできます。Sさんはご夫婦ともに本州の出身。カフェをやるなら「これぞ北海道」という景色が眺められる場所でやりたいと考えおり、WEBで見た白田さんの施工事例に魅了されたそう。「OSBや天井材表しの構造や、木の温もりが感じられる家づくりが自分たちの希望にぴったりだと感じ、すぐに連絡しました」。

家の構造や性能に必要な要素だけを吟味して建てられた家は、オーナーのDIYによって、自分たちらしい空間に仕上がっていました。
札幌近郊でスローライフ!田園風景広がるカフェ併設の家/白田建築事務所

【札幌】隠れ家イタリアン店を営む3世帯住宅/北渡建設



清田区でも評判のイタリアンレストラン「ミオビーノ」のオーナーシェフ・野崎さんは、地下鉄駅近くの便利な場所に店を構えていましたが、現在の地に店舗兼住宅を建てて移転しました。「北渡建設さんのモデルハウスに一目ぼれでした。中を見たとたん、直感で"これだ!"と思いました。木などを使いながら、カッコよさで魅せる家。外と室内をつなぐスカイコートもいい。こういった建物を造る会社なら、自分の理想も実現できると」。そう決めたのは、対応した渡部社長の誠実な人柄もあったそうです。

お客さんはもちろん、お店側として、また住み手としての快適さも細かく考えられた設計に満足なご様子です。
予約が絶えない隠れ家イタリアン店と、ほどよい距離感の3世帯住宅/札幌市清田区・野崎さん 北渡建設

【上士幌町】ピザとキャンプを楽しめるお宿「咲色~sairo~」/cubeチセ



北海道が大好きで、2020年に上士幌町に移住したAさん夫妻。2022年、キャンプステイのできる宿兼ピッツェリアである「咲色~sairo~」の開業を目指して、一面に広がるトウモロコシ畑と牧草地の中にこの建物を建てました。

ご主人 北海道でキャンプしたい!」という本州の方は多いのですが、テントやシュラフなど大きな荷物を考えるとハードルが高いんです。そんな方も気軽に北海道の自然を満喫できる場所にしたいと考えています。チセさんには玄関のアール壁(曲線の壁)などデザイン上の難しい要望も叶えてもらえ、この家に暮らせる幸せを噛みしめています。2022年にお客様をお迎えするのがとても楽しみです。

移住と起業を同時に行うというチャレンジを自然体で楽しんでいるお二人。ご自宅も一歩入った瞬間に「歓迎されている」と感じられるような、温かさに満ちた場所でした。
北海道・上士幌でピザとキャンプを楽しめるお宿「咲色~sairo~」

店舗併用住宅は、お店やサロンの機能と住みよい我が家の機能を両立させるうえで、通常の住宅を建てるよりも課題が多いということが分かります。住宅会社探しは、そうした希望や悩みに寄り添い、目指す形を実現する上でも重要な要素になりそうです。


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2020年05月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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