北海道で暮らしていると、「衣替えのタイミングが難しい」と感じることはありませんか?
真冬の寒い時期が長いのはもちろんですが、地球温暖化の影響か真夏の暑い日も多くなっていますし、季節の変わり目などには「ちょっと肌寒い」「朝晩だけ冷える」という時期が長いことも珍しくありません。半袖をしまった途端に暑くなったり、厚手の服を出したものの、まだ出番がなかったりなど、季節に合わせて衣類をすべて入れ替えようとすると意外と大変です。
そこで私はクローゼット収納を考えるとき、衣類を「シーズンオン」「シーズンオフ」「オールシーズン」の3つに分けることをお勧めしています。
「シーズンオン」の衣類は、現時点でよく着る服。真夏の半袖や、真冬の厚手のニットなど、その季節に出番が多いものは、一番取り出しやすい場所に収納します。「シーズンオフ」の衣類は、現時点では着ない服。次の季節まで出番がないので、上段や奥など、多少取り出しにくい場所に収納しても困りません。
そして意外と大切なのが「オールシーズン」の衣類。薄手の長袖や長ズボン、羽織りもののシャツやパーカーなど、1年を通して出番があるものです。気温差の大きい北海道では、このオールシーズンの衣類が思っている以上に多いのではないでしょうか。
U邸はユーティリティーのすぐそばに、4帖のファミリークローゼットを配することで、洗濯から収納まで無駄のない家事動線ができました。(設計・施工:SVD建築工房)
この3つで考えると、衣替えのたびにクローゼットの中身を全部入れ替える必要はありません。季節の変わり目に「オン」と「オフ」を入れ替え、「オールシーズン」はいつもの場所に。そのほうが衣替えの負担も少なく、急な気温の変化にも対応しやすくなります。
これは新築やリフォームでクローゼットを設計するときにも役立つ考え方。夏物・冬物の収納場所をそれぞれ分けるだけでなく、家族で1年中使う衣類がどのくらいあるのかを知ることで、必要な収納場所・スペースや使いやすい高さも見えてきます。
“収納は四季に合わせるのではなく、自分たちの暮らしに合わせて考える”。北海道の暮らしに合うクローゼットを、ぜひ工務店と一緒に『3つのシーズン』の視点で考えてみてはいかがですか。
☆iezoom編集部から
ここ数年、家族全員の衣服が収納できるファミリークローゼットや、出入り口が2つあって通り抜けできるタイプのウォークスルークローゼットなど、暮らしに合わせた便利なクローゼットのプランを採用するオーナーが増えています。
iezoomがこれまで取材したクローゼットの実例も、ぜひ参考にしてみてください!
記事はこちら▶ファミリークローゼット施工例22選
このコラムを書いた人
のんちさん:整理収納アドバイザー1級
2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。
のんち 片付け×家事シェアの専門家 https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP
※この記事は北海道住宅新聞 2026年9月5日号に掲載されたコラムです
2026年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。