先日、ご縁があって家づくりに携わる方たちとお話しする機会がありました。印象的だったのは、性能や工法、デザインの話だけではなく、「私たちはどんな想いで家づくりをしているのか」「どんな暮らしを届けたいのか」を、ご自身の言葉で語られていたこと。その姿を見て、改めて家づくりは人の想いから始まるものなのだと感じました。
私自身もその話を聞きながら、家を建てた頃のことを思い出していました。当時はスケッチブックに理想の空間を描いたり、ノートに「どんな暮らしがしたいか」を書き出したりしていました。夫や子どもたちとどんな時間を過ごしたいか、休日はどんなふうに過ごしたいか…。間取りや収納を考える前に、家族で未来の暮らしを思い描いたことを覚えています。
あれから7年。暮らしは少しずつ変化しましたが、あのとき家族や設計士さんをはじめ家づくりに携わる方々と想いを共有して夢をカタチにしていった時間があったからこそ、この家に愛着を持ち、大切に暮らせているように感じています。
家づくりでは、価格や性能、工法など、比較するポイントがたくさんあります。もちろん、それらはとても大切。でも、それと同じくらい大切なのが、つくり手がどんな想いで家づくりをしているのか、そして住まい手がどんな暮らしを望んでいるのかを、お互いに言葉にして伝え合うことではないでしょうか。
設計士さんは、住まい手の想いをカタチにするプロです。だからこそ、住まい手も「こんな暮らしがしたい」という想いを遠慮せずに伝えてみる。その積み重ねが、家を「建ててもらうもの」ではなく、「一緒につくりあげるもの」へと変えていくのだと思います。
整理収納も同じです。収納は「何をしまうか」を考える前に、「どんな暮らしがしたいか」を考えるところから始まります。
家づくりも整理収納も、この先の暮らしを豊かにするためのもの。だからこそ、家族みんなが愛着を持って末長く暮らせる家になるよう、住まい手とつくり手の想いをお互いに伝え合う時間を大切にしてほしいと思っています。
このコラムを書いた人
のんちさん:整理収納アドバイザー1級
2014年に資格取得後、4度の引越しを経て2021年から活動開始。訪問・オンラインでの片付けレッスンを行いつつ、手仕事のコミュニティも主宰。片付けなどに関する100軒以上のお悩みに触れ、サポート実績は300時間以上にのぼる。インスタアカウントでも楽しくためになる発信を続けている。
のんち 片付け×家事シェアの専門家 https://www.instagram.com/nonchi._.kurashi/?locale=ja_JP
※この記事は北海道住宅新聞 2026年8月5日号に掲載されたコラムです
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