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バリアフリーのモダンな省エネ住宅/札幌市北区/晃和住宅

自然素材をふんだんに使った住宅から、シンプルモダンなタイプまで、幅広いデザイン・ニーズに対応し、オーナーから「顧客の要望をしっかりと受け止め、実現してくれる」との評価が高い晃和住宅。

今回は晃和住宅で2年前に新築した北区新琴似のYさんのお宅を訪ね、担当の高橋さんを交えてお話をうかがいました。


目次



シルバーのガルバリウムを基調にしたスタイリッシュな外観。上下に対を成すような窓のデザインがアクセントになっています。



庭の大部分にコンクリートの平板を敷き、建物に合わせてシンプルに仕上げています。

バリアフリーで暮らしやすさを最優先



Yさんはご高齢のお母さまとの二人暮らし。数年前にご自身も足が不自由になったことから、バリアフリーの住宅を希望していました。



将来、車椅子を使うことになった場合も対応できるよう、通路幅は余裕をもって約136㎝(通常の1.5倍)にし、トイレも車椅子で使用できる通常の2倍の広さを確保しています。



ユーティリティーはイエローの壁紙を使いました。海外での生活が長かったYさんのセンスが光ります。

洗濯機を壁の内側に収め、その上に洗剤などを収納する棚を付けたデザインはYさんの希望。海外ではよく見かける造りなのだそうです。

ホームシアターが楽しめる吹き抜けのリビング


テレビ上部に大型スクリーン、左右にスピーカーのある本格的なシアタールーム仕様


Yさんが最もこだわったというリビングは、広々約15畳。海外から持ち帰ったという大型のソファセットを置いても余裕の広さです。

テレビコーナーのアクセントボードはソファの色味に合わせたダーク・カラー。前面に厚みが出ているのは内部に配線類を収めているためで、外壁と内壁の間に入っている断熱材に影響が出ないよう配慮されたデザインになっています。



ソファ背面には収納ボードと棚を造作。棚の上にはプロジェクターが設置されています。ホームシアターの配線は、吹き抜けの梁の中と、床下にも収まっています。



ナラの無垢材を使った床は肌触りが良く、愛猫のミータンもお気に入りです。



Yさんのお宅は全室床暖房を採用していて、冬も足下から暖かい住宅。「ペレットストーブを使用するのは10月や4月のちょっと肌寒く感じる頃。炎の揺らめきを楽しみたい時にも使っています」とYさん。

テラスの開放感を採り込む明るいダイニング



ダイニングには北欧ブランドの大きなテーブルセットが。こちらもYさんが帰国時に持ち帰ったアイテムです



作業カウンターにはイタリア製のコーヒー・マシーンや電気フライヤーなどが置かれています。海外仕様のため200Vのコンセントを設置しました。

赤のアクセント・クロスが海外のキッチンのような、モダンで楽しげな雰囲気を作っています。

家づくりはオーナー主導の「共同作業」



オーストラリアでの生活が長く、現地ではマイホームも所有していたYさん。帰国後の新築にあたっては、「元住んでいた家のような開放感を再現したい」という希望を持っていました。

Yさん「プランの希望はありましたが、日本の建築知識が無かったため、晃和住宅さんのプロのサポートが大変有り難かったです」。

使用する住宅資材によってその後の保険料が大きく変わることや、気密・断熱などの住宅性能が基準を上回ると札幌市から補助金を得られることなど、制度的なことも含め、1つひとつ相談しながら選択していきました。そこで、Yさんは札幌市の札幌版次世代住宅基準でスタンダードを希望。UA値0.28W以下、暖房や換気のエネルギーが国の省エネ基準よりも4割省エネになるなど、高いレベルの省エネ住宅を希望しました。


Yさんのお宅は札幌版次世代住宅基準スタンダードの認定を得ています



また、太陽光発電やヒートポンプを利用した給湯・暖房システム、テラスを含めた庭の外構工事など、2年前の新築時に叶わなかった工事内容も、しっかりとしたサポートの下に実現することができ、建築後のアフターフォローについても大変満足されていると言います。

オール電化のYさんのお宅は、地熱を使った給湯・暖房システムや太陽光発電を採用することにより、試算で年間15万円ほど電気代が削減されるまでになりました。



屋根つきのテラスはYさんが特にこだわったお気に入りのスペース。春になるとメインツリーの桜の木が見事に咲き誇り、お花見も楽しめます。



高橋さん「Yさんとの家づくりは『共同作業』そのものでした。オーナーが具体的な設計プランをお持ちだったので、我々は技術的な立場でアドバイスさせていただきました。

予算やタイミングの兼ね合いもあり、一度に全てやるのではなく、追加工事という形で、時期を見ながら進めてきました。

以前にも増してランニング・コストを抑えられる省エネな住まいになり、ご満足いただけているようです」。
 

記者の目

Yさんと高橋さんは、別れ際まで何かしらの連絡事項をやり取りされていて、信頼関係の厚さが見て取れました。

家づくりは「建ててしまったら終わり」ではなく、その後の付き合い方で住み心地や満足度の度合いがかなり変わってくるものであると感じた取材でした。


2019年09月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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