Story 取材記事

省エネで快適!全館空調×ZEHの木のぬくもりライフ 恵庭市Yさん/(株)キクザワ

傾斜屋根にホワイトのガルバリウム壁、セメントの質感を生かした外壁SOLIDOと道南スギをあしらったファサードが印象的な外観


Yさんはご夫婦とお子さん2人の4人家族。首都圏から北海道・恵庭市に移り住み、2024年秋に念願のマイホームを実現しました。

家づくりのパートナーに選んだのは、全棟長期優良住宅の高性能と、木の温もり溢れる家づくりで人気の地元工務店・キクザワです。

屋根に太陽光パネルを搭載したZEH(ゼッチ)仕様。経済性に優れ、災害時の安心も確保しています。新生活を始めたばかりのYさん一家を訪ね、お話をうかがいます。

充実した収納が魅力の玄関まわり



玄関から明るい空間が広がるY邸。土間続きには玄関収納が、ホールには小さな引き戸付のパントリーがあります。圧迫感がでないよう、仕切り壁の上部を開口にしています。



土間続きの玄関収納は奥行きがあり、コートなどの衣類のほか、お子さんの自転車なども収納できます。



玄関ホールから入れるパントリー。作業動線を考慮し、キッチン横に備えました。



パントリー対面に位置するトイレ。左手にリビングが、右手には手洗いを設けています。引き戸には鳥をデザインした灯り取りが。
手洗いはトイレの後や、帰宅後や来客用に用意しました。

おおらかな吹き抜けと自然素材が心地よいLDK



LDKは約19帖。構造梁を2本渡した大きな吹抜け構造です。床はナラの無垢フローリング、壁は塗り壁と、内装はキクザワらしい自然素材による仕上げです。



玄関ホールから直行できるキッチン。レッドシダーの突板を張った下がり天井や背面収納に施した間接照明など、ムーディーでモダンな仕上がりになりました。キッチンはクリナップ製で、光沢感を抑えた岩肌のような質感が魅力のバイブレーションロッシュ天板を採用しています。



リビングから見たキッチンは、間接照明の効果でまるでオシャレなバーのよう。キクザワオリジナルのカウンターと収納もプランされています。カウンターは、朝食や軽食、在宅で仕事をするご主人と奥さま2人のランチタイムなどに活用しているそうです。



リビングの一角には小上がりの和室を希望。来客の際はロールスクリーンを下ろして客間として使用します。今はお子さんたちのプレイルームとして使っており、下の引き出しも、おもちゃやゲームの収納に重宝しているそう。



リビングからはキッチン、ユーティリティーに抜ける通路を確保。リビング階段はタモの集成材を使ったオリジナルです。

これ以上ないほどの使いやすさ!一直線に配置された水回り



キッチンやリビングからも出入りがしやすいユーティリティー。ランドリールーム兼用になっており、造作の洗面化粧台は家事カウンターと一体型で、下部にはガス式衣類乾燥機「乾太くん」が収まっています。



半円形の下がり壁の奥には、家族全員の衣類を収納できる広さの5帖大のウォークインクローゼットが広がっています。
その手前には、予洗いにも便利なSKシンクが設置され、掃除用品も使い勝手よくまとめて保管されています。



また、洗面化粧台の左手は脱衣室・浴室へと続き、ここにも可動式の収納棚を完備。タオル類やお風呂道具などがキレイに収納されています。

ご主人の仕事部屋や個室で構成された2階



吹き抜けに面したフリースペース。お子さんたちが就学したら、スタディスペースとして使う予定です。



フリースペースからの眺め。大きな吹抜け窓が外の景色や光を採り込むこの家のビューポイントです。



フリースペースに隣接したご主人の書斎。在宅での仕事が多いご主人が一日の大半を過ごす部屋で、壁には防音用グラスウールを入れており、作業に集中でき、WEB会議も快適に行うことができるようになっています。



こちらは吹き抜けに面した娘さんの個室。そのほか、2階には息子さんの個室と、ご夫婦の主寝室が用意されています。

キクザワオリジナルの全館空調は階段下を有効活用


コーナーを45度の傾斜にし、内部に空調用のダクトを納めた階段室


キクザワが取り組むルームエアコンを使った独自の全館空調もY邸の特徴です。Y邸では、冷気・暖気を出すエアコンを階段下のデッドスペースを活かした空調室に設置し、各部屋に供給しています。



階段下の空間に納めたエアコン。



SKシンクの壁面に全館空調と換気システムのコントロールパネルを設置。



2階ホールの壁面に設置された空調ガラリは上部に溜まる暖かい空気を循環させるための吸気口。吸い込んだ空気は階段の壁のダクトを通じて空調室に流入し、空調室内のエアコンで温度調整をされて再び各室に送風されます。また、換気自体にはダクト式の第1種全熱交換換気を採用しています。

太陽光発電も併用するため、冷暖房コストは小さくなる見込みです。

キクザワの全館空調についての詳しい記事はこちらをご参照ください

Yさんに伺います

北海道・恵庭市への移住のきっかけは?


やさしい陽射しが差し込む吹抜けリビングとフリースペースのご家族


ご主人 元々、北海道には憧れがありました。私は移住前は横浜に住んでおり、東京でエンジニアの仕事をしていましたが、コロナをきっかけにフルリモートになったため、働く場所を問わなくなったのが移住のきっかけです。

妻は北海道出身で帯広に実家があり、移住先には帯広と東京の中間地点がいいと考え、新千歳空港が近く、適度に都会の便利さも備えた、恵庭市が理想的だと判断しました。

また、せっかく北海道に住むならのびのびと暮らしたいと思い、新築一戸建てを決断しました。

キクザワへの依頼の決め手は?


テラス窓には屋根付きのウッドデッキも備えた


積雪寒冷地の北海道で家を建てるなら、一番大切なのが住宅性能だと考えていました。情報誌を見て、キクザワさんの性能へのこだわりや、自然素材をふんだんに使った家づくりが気に入り、依頼を決めました。

プランの希望や打ち合わせはどのように?



ご主人 間取りについては
・吹き抜けのある明るい家
・各所に充実した収納
・玄関、パントリー、キッチンの連続動線
・入浴、洗濯、乾燥、片付けがスムーズにできる家事動線
・ミーレの食洗機+引き出し式背面収納
・廊下をなるべく無くして空間を活用
などの希望を伝えました。プランは何度か書き直してもらい、一番使いやすい形にしてもらうことができました。

恵庭市に住む前はリモートで打ち合わせを行い、2023年の夏ごろに引っ越して賃貸アパートで仮住まいをしながら家づくりを進めました。キクザワさんの事務所で塗り壁の種類や建具などを実際に見ながら打ち合わせができたので、完成のイメージがしやすかったです。

実際に住んでみての感想は?



2024年9月中旬に入居したので今年初めて冬を迎えます。12月初旬の今、エアコン暖房を24度に設定して8時~15時の7時間だけ稼働して、翌朝も18~19度を保っています。キクザワさんの家の断熱・気密の高さを実感しているところです。

我が家はガスと電気の併用ですが、太陽光発電と、基礎の防湿・土間コンクリートが蓄熱体として暖房を切ってもある程度、熱を蓄えられると聞いているので、光熱費もずいぶん助かると見込んでいます。

首都圏に住んでいた頃はマンション暮らしだったので、新居では子どもたちが家の中を走り回り、とてものびのび過ごせています。プランも室内環境も良く、省エネも叶い、とても満足しています。

【性能】



屋根 グラスウールブローイング 500mm充填
外壁 高性能グラウスール140㎜充てん+フェノールフォーム90㎜外付加
(高性能グラスウール換算 323mm相当)
基礎 ビーズ法ポリスチレンフォーム外側120㎜+内側60㎜
土間 ビーズ法ポリスチレンフォーム60㎜
APW430 PVCサッシ・Low-Eトリプルガラス
換気 ダクト式第1種全熱交換換気システム
気密性能 C値0.12㎠/㎡
外皮平均熱還流率 UA値0.18w/㎡k
耐震性能 耐震等級3(許容応力度計算による)

2025年01月現在の情報です。詳細は各社公式サイト・電話等でご確認ください。

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