Column いえズーム コラム

注文住宅づくりの重要点5 "きれい"な住宅 5つの法則

全国大手ハウスメーカーの設計部門、現場部門などで通算1000棟を超える住まいづくりに関わってきたシノザキ建築事務所篠崎廣和代表による連載コラム「注文住宅の重要点」。
今回は「"きれい"な住宅 5つの法則」です。

Point 4 はじめに

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「どうしてあんなにきれいな外観(内観)デザインになったんだろう」
という家、みたことありませんか?この章に入る前に、まず最初にお話しておきたいことがあります。

あなたがこれから建てる自分の家は、当然センスのいいデザインで、自分でも満足できるものの方がいいに決まっています。でも、建築でよくありがちな奇抜なデザインで目を引くことに集中しすぎている設計があることも認識しておかなければいけません。決してデザインだけに偏ってはいけないということです。住宅においてはデザインは機能があって初めて本物のデザインだといえます。

しかし実際問題として、デザインに関しては、プロではないあなたが発想するのは難しいことです。依頼している設計士がデザイン的にも機能的にもセンスのいいデザインであなたの満足するものを提供してくれればいいのですが、なかなかピンとくるものを出してくれないこともあります。
しかし、そんなときにあなたがこの5つの法則を知っていることがきっかけで、設計士もちょっとしたひらめきになりそのアイデアが納得のいくものであったりすることも多いと思います。(実際に私もお客様との会話の中から発想が生まれてくるという経験を何度もしております)

その法則とは、、、

①あなたは過去に一度くらいこんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「黄金比」 = 1:1.618

名刺の縦横の寸法比や、パルテノン神殿(高さと底辺の比が1:1.618)やピラミッドの建築寸法(高さと底辺の1辺の長さが1:1.618)、自然界にも多数存在します。人間にとってもっとも安定し、美しいと感じる比率です。確かに安心する感じがします。(興味のある人は、検索で「黄金比」と入力すると詳しい説明が見れます)

たとえば、外観を色分けするとき(モルタル+タイルなど)、道路からみた時に2種類の外装材が見えます、そのときの割合を「黄金比」に近くすると安定した美しい外観になることが多いのです。(例えば外装材の吹付:タイルを1:1.618位にする。あまり正確さにこだわらなくていいです。だいたいでいいのです)ちなみに3種類の外装材を使うのはかなりの難度!(窓枠や柱型、ワンポイントで使用する部材は別です)プロにおまかせです。

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建物の外形に関しても同じです。建物は基本的に道路側から見られることになります。
そのときに道路から見た建物の幅(2階部分の幅と1階部分の幅の割合を1:1.618くらいにする)が黄金比に近ければやはりバランスのいい建物に見えるのです。

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内観も同じです、リビングのテレビ背面に木や疑石を貼ったり、内装用の塗壁やタイルを施したりするときに、ある一面の壁面を見たときに壁紙とアクセントの割合をほぼ黄金比くらいにします。このバランスが見た目に美しいということになります。※〔写真I〕は例えば壁面のタイルとクロスの比率を1:1.618位にする。

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② 左右対称の法則

  この例で有名なのが、インドのタージマハルでしょう。

左右対称なのも人間が美しいと感じる形式なのです。
実際の住宅の計画にこれを反映するポイントは、窓の大きさと高さを統一することと、玄関は南にある(基本的には道路が南側)計画であれば比較的実現しやすいということになります。

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当然内観にも当てはまることです。寝室のベッドの置き方、背面の窓のつけ方、壁付灯のつけ方を左右対称に設定するだけでも安心できる寝室になります。

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③3つ以上の同じものを規則正しく並べる

外観であれば、アクセントにある部分小窓を3つ並べる。

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内観であれば、3本の化粧柱を15cmほどの間隔をあけて並べ、ダイニングとリビングの間の目隠しとする。壁部分に15cm角ほどの木枠を3つ並べるなどです。

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このポイントに関しては後日Point7で、模型や展開図を使ってご説明します。

④直線を強調する

このケースで良くあるのは、屋根のライン(軒先など)の直線をきれいに見せると外観が美しくなります。なるべく途切れずにできる限り長く連続させた直線というところがポイントです。中途半端な直線はNGです。でも現実的な家の大きさを考えるとこれは結構ムヅカシイ、、、難易度高めです。北海道でも新興住宅地などでたまに見かけますね!

⑤ワンポイントアクセント

外観であればポーチ柱だけを違う素材(疑石タイル貼など)にするとか、部分的に際立つ色を使うなど(形の効果より、色の効果のほうが人間は反応しやすい。ただし、色については下品にならないように気をつけましょう。

内部でもたくさんあります。洗面台のカウンターの上端にあわせてタイルを貼るとか、玄関正面の壁に掘込みを作って(ニッチといいます)照明をあてるとか、キッチンの床に色の違う小さなアクセントを施すなど。

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アイデアというのは、意識をすれば無数に出てくるものです。

基本的に良く使うデザインの手法として5つあげましたが、本屋さんにおいてある住宅雑誌(ちなみに私は'モダンリビング'などを定期購読してよくみています)をチラッと見てみてください。

「あー!なるほど。このパターンはこれだな!」
と何かつかめるものがあるはずです。

しかし、最初にお話したようにデザインを発想することは好きでない人にはなかなかできないことです。

「デザインはちょっと、、、」という方は、何かを見て(本でも、実際の家でも)気に入ったイメージがあったらとにかく写真を撮りまくる。そしてそれを、デザインを考えてくれる人にみせるということをしてみましょう。

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